【箱根】貴重な史跡「箱根関所」ってこんなところ!知って楽しいトリビアも
箱根の観光スポットのひとつ「箱根関所」は、江戸時代の交通史を物語る貴重な遺跡として知られています。敷地内の高台からは芦ノ湖と富士山を望める気持ちのいい景色も広がっています。
箱根関所ってこんなところ
江戸時代初頭から、旅人の往来を取り締まってきた4大関所の一つ。往時の資料が発見されてから約150年前の様子を細部まで復元させました。関所で働く役人の人形など、展示には当時をしのぶ工夫が凝らされています。
箱根関所のみどころはここ!
◆遠見番所
見張りの足軽が、芦ノ湖を舟で渡る旅人がいないかを監視していたところ。昼夜通して交代で見張っていたという。
◆足軽番所
関所の雑務を任されていた足軽の詰所と休息所を兼ねたスペース。関所破りの罪人を拘置する牢屋もあったのだとか。
◆京口御門
京都方面から来た旅人が最初に通る門。関所は明け六つから暮れ六つまでしか出入りできなかったという。門から中が関所構内。
◆厩
役人が使用する馬が飼われていたところ。当時の馬は南部馬などの和種で小柄。空きスペースは物置として利用されていました。
◆大番所
旅人を取調べする関所の主要な建物。関所の最高責任者である伴頭をはじめ、運営業務にあたる番士が常駐していました。
知れば見学がもっと楽しい!関所トリビア
【出女(でおんな)って?】
江戸幕府は大名の妻子を人質として江戸に住まわせ、無断で国元へ帰らないよう取り締まっていました。箱根関所では、江戸口京口御門へ通ずる女性を出女(でおんな)とよんでいました。
【関所通行手形って?】
庶民の関所通行手形は、村の名主や大家が個々の関所宛に発行していました。男性の場合は必要というわけではありませんでしたが、男女ともに通行手形を携行して旅に出るのが一般的でした。
【高札は何のためにあったの?】
江戸口御門横に掲げられた札で、5箇条の取締り文が記されていました。旅人は高札を見て、どういった取調べを受けるのかを知っていました。
【関所の役人は単身赴任だった?】
箱根関所の役人たちは大部分が小田原藩士で、1カ月交代で小田原から単身で赴任してきていました。発掘調査により、身の回りのものはすべて持参していたと考えられています。
ひと休みはここで
「御番所茶屋」は箱根関所に隣接した甘味処で、見学後のひと休みに最適。湖を眺めながら甘酒やだんごを味わい、江戸時代の旅人に思いを馳せてみては。
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●この記事は『るるぶ情報版箱根'24』に掲載した記事をもとに作成しています。