カンクンのビーチ

メキシコ・カンクン取材でハートを撃ち抜かれた美しい景色8選【編集部取材記】

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メキシコで超絶人気のビーチリゾート、カンクンは約22.5kmにわたって続く砂州にあるホテルゾーンが滞在の中心。東にカリブ海、西にラグーンを望み、カリブ海側には真っ白でサラサラのビーチが延々と続いています。鮮やかな色合いがお好みのメキシコ人たちのおかげで、建造物はとても明るくてオシャレ。『るるぶメキシコ カンクン』の取材で訪れたカンクンで、すっかりハートを撃ち抜かれた8カ所の美しい景色をご紹介します。

Summary

最新の人気&神秘スポット「セノーテ・タク・ビ・ハ」

洞窟に射し込む光を浴びて、その透明な姿を見せる神秘の泉/写真/仁尾たてわき
洞窟に射し込む光を浴びて、その透明な姿を見せる神秘の泉/写真/仁尾たてわき

メキシコの数ある絶景スポットのなかでも「死ぬまでに一度は行きたい絶景」として有名なセノーテ(cenote)。サンゴ礁から生まれた石灰質の台地に雨水が透過して地下の隙間にたまり、何千年、何万年もの歳月をかけて水脈や洞窟を造り上げた地球の宝物は、聖なる泉として人々に大切に扱われてきました。20世紀の終わり頃から探検家やスキューバダイバーにより3500以上ものセノーテが見つけられたといわれ、海に通じる水脈もあるといわれています。ワクワクしますよね。

見たこともないような水の色! 心が洗われるようです
見たこともないような水の色!心が洗われるようです
今回、取材で同行したカメラマンが「一番気に入った!」と感激していたのがセノーテ「タク・ビ・ハ(Taak Bi Ha)」。カンクンから車で約2時間の内陸にあり、人気のセノーテ「ドス・オホス」と同じ敷地で発見された話題のセノーテです。現地の言葉で「隠れた水の道」という意味を持つだけあって、その存在はあまり知られることがなかったという神秘の泉。急な坂を下りたところに広がる光や透き通るだけ透き通った水。見るだけでも感激ですが、ぜひスノーケリングやスイムで中にも入ってみて。

■セノーテ・タク・ビ・ハ
アクセス:カンクンのホテルゾーンから車で約1時間40分
TEL:(999)323-7712
営業時間:8~18時
定休日:なし
料金:$450

王道「グラン・セノーテ」はスノーケリングでその価値がわかる

水中に射し込む光の束/写真/後藤ゆかり
天井にあいた穴から恵みのような光の束が

ユカタン半島に点在するセノーテのなかで最も有名なのが「グラン・セノーテ」。その名のとおり大きな洞窟内にはいくつもの光が射し込み、美しさは格別。その人気は絶大でいつ行っても観光客でいっぱいです。たいていの人が泳ぐだけなのですが、ここはマスクとスノーケルを付けてぜひ潜ってみてください。透明度は100mともいわれるほど美しく、水の中にいることを感じさせません。暗い洞窟内を進んでいくと次々と現れる光のシャワー、光のカーテン、光の束にひたすら感動すること間違いなしです!

透明度抜群のセノーテで泳ぐ贅沢な時間を!
透明度抜群のセノーテで泳ぐ贅沢な時間を!

ただし「グラン・セノーテ」では環境保護のためにフィン(足ひれ)の使用は禁止。数年前からスキューバダイビングも中止となっています。セノーテの美しさを堪能するなら、事前にスキンダイビングで上手に潜る練習をしておいたほうがいいでしょう。なお、岩場を歩いてエントリーしたり、セノーテ内で立ち上がることもありますので、ビーチサンダルではなく、履いて泳げるマリンブーツは必携です。

■グラン・セノーテ
アクセス:カンクンのホテルゾーンから車で約2時間
TEL:(984)138-2954
営業時間:8時10分~16時45分
定休日:なし
料金:$500
※スノーケリングセットを借りるために身分証明書(パスポート)が必要

カンクンのホテルゾーンのほぼ中央に立つ高層リゾート、シークレッツ・ザ・ヴァイン

テラスからの眺めは、右にカリビアンブルー、左にラグーンブルーと最高!
テラスからの眺めは、右にカリビアンブルー、左にラグーンブルーと最高!

取材班は今回、カンクンの2つのリゾートホテルに滞在しました。到着してすぐに訪れたのはホテルゾーンの真ん中辺りに立つ、18歳以上しか泊まれないオール・インクルーシブリゾート、シークレッツ・ザ・ヴァイン(Secrets The Vine)。メキシコ、特にユカタン半島エリアで飛ぶ鳥を落とす勢いで成長しているリゾートチェーンです。

その25☓☓の客室にチェックイン。到着したのが夜だったので外のテラスに出た時はわからなかったのですが、朝目覚めてテラスに出てビックリ!目の前にカリブ海ならではのどこまでも明るいブルーの海とホワイトビーチが広がっているであろうことは想像できていましたが、ちょっと角度を変えると反対側のラグーンとマングローブ林までもが見えるんです!!カンクンでは過去にも主だったタワーホテルで眺めを見させていただいたことはありますが、ここはマイベスト!ルームサービスをとってテラスで食事をするだけでも贅沢な気分になれそうです。

ビーチ前には2つの大きなインフィニティ・プールがあり、こんな素敵なシャワーもあります
ビーチ前には2つの大きなインフィニティ・プールがあり、こんな素敵なシャワーもあります

ちなみにエレベーターによると階の名前は25階なのですが、このホテル、L~10辺りの階が抜けているので、実際は17階にいたようです(笑)。最高の階は28という名前の20階建てとのこと。それでも近隣では一番高いので、眺望をウリにしているのも納得です。

ホテルゾーンの中央付近で一番高層なので、眺望は抜群です
ホテルゾーンの中央付近で一番高層なので、眺望は抜群です

■シークレッツ・ザ・ヴァイン
住所:Blvd. Kukulcan Km. 14.5 Retorno del Rey Lote 38 + 38-b, Cancun
TEL:(998)848-9400
アクセス:カンクン国際空港から車で20分
料金:デラックス・オーシャンビューUS$384~、ジュニアスイート・オーシャンUS$415~
客室数:497室

元大統領の保養地にできたリゾートホテル ニズック・リゾート&スパ

カンクンのホテルゾーンとはいえ、かなり緑の濃いエリアに広がるリゾート
カンクンのホテルゾーンとはいえ、かなり緑の濃いエリアに広がるリゾート

もう1軒滞在したのは、カンクンのホテルゾーンを南下しきった岬プンタ・ニズック(Punta Nizuc)にある超高級なニズック・リゾート&スパ(Nizuc Resort&Spa)。ビーチはあるけれど完璧に遮断されたプライベート的なもので、広大な敷地にはラグーンに面したエリアもあります。カンクンでは珍しく庭・プール付きの一戸建てヴィラタイプの客室もあるのが特長です。

元大統領の別荘にあった扉をそのまま生かしたインテリア
元大統領の別荘にあった扉をそのまま生かしたインテリア

何よりも驚かされたのは、ここがもともとメキシコ大統領の保養地だったということ。カンクンの観光化に尽力した1960~1970年代の大統領なので、もう50年以上前の話ですが、その跡地に10年ほど前にニズック・リゾート&スパが建てられました。大統領が使っていた巨大な門扉を生かしており、ホテルのファインダイニング「ラモナ・レストラン(Ramona Restaurant)」の壁にもその扉が飾られています。

「ラモナ・レストラン」はモダンメキシカンの名店として知られ、洗練された味付け、盛り付けがこれまたオシャレ。映え写真が撮れますよ!

■ニズック・リゾート&スパ
アクセス:空港から車で15分
住所:Blvd. Kukulkan, Punta Nizuc. Km. 21.26
TEL:(800)696-4982
料金:ガーデンビュー・ダブル US$750~、オーシャンビュー・ジュニア・スイート(プール付き)US$1520~、プライベート・プール・ヴィラUS$1740~
客室数:274室

離島イスラ・ムヘーレスへの船旅

船上からの眺め。カリブ海ならではの海の色がたまりません
船上からの眺め。カリブ海ならではの海の色がたまりません

カンクンの北に浮かぶイスラ・ムヘーレスは滞在中ぜひ行っていただきたい白砂の島。“映え”という意味では絶対に見逃せないスポットです。島内にも映えスポットがたくさんあるのですが、到着前からテンションを上げてくれるのが、船上からの眺め!

できればエアコンの効いた船内の快適シートにずっといたいものですが、トップデッキからの眺めが別世界なのです。デッキではミュージシャンが楽しいトークと音楽を奏でていますが、イスラ・ムヘーレスに近づくにつれて、海の色がどんどんキレイになっていくのでそれどころではありません(ごめんなさい)。それは日本近海では絶対に見られない、モルディブでもパラオでも見られない、カリビアンブルー‼一年365日のうち360日は晴れといわれるカンクンエリアだけに、いつでも見られるものなのでしょうが、光の加減によってちょっとずつ色合いも変わるのがおもしろいところです。

■イスラ・ムへーレス
アクセス:カンクンの4つの港からフェリーが運航。ホテルゾーンからは、便数が多いプラヤ・トルトガスの港が便利です。カンクンからフェリーで約20分。Ultramar社の場合、片道約20分($270)

トゥルム遺跡からのカリブ海も絶景

風の神殿とカリブ海
風の神殿とカリブ海

近年は神秘の泉セノーテで有名なトゥルム(Tulum)ですが、マヤ文明の遺跡としては珍しく海岸沿いにそびえる「トゥルム遺跡(Ruinas De Tulum)」でもよく知られています。マヤ文明の末期(14世紀頃)に要衝として栄えた城塞都市で、カスティージョと呼ばれる大神殿や、壁画の神殿などみどころも多いのでぜひ訪れたい場所の一つ。

“映え”スポットとして特にトゥルム遺跡で人気なのは強烈なブルーをバックに立つ海辺の「風の神殿」。かなり古いですが、映画『カリブの熱い夜』(1984年・アメリカ)の舞台となり、当時からフォトジェニックスポットとして賑わっていました。現在も観光客が多くてなかなか撮るのが難しいのですが、トゥルムを訪れるなら押さえておきたいベストビューです。

■トゥルム遺跡
アクセス:カンクンのホテルゾーンから車で1時間30分
時間:8~17時(入場は~16時)
定休日:なし
料金:$90、ビデオ持込み料$45

色鮮やかなメキシカン・グルメ

多彩な食材を使うのもメキシコ料理の魅力のひとつ
多彩な食材を使うのもメキシコ料理の魅力のひとつ

メキシコ料理は、日本料理と同様にユネスコの無形文化遺産に登録されている歴史ある料理です。日本でメキシコ料理といえばタコスが有名ですが、日本に入ってきているのはアメリカンタコスが中心で、メキシコ人たちが食べているものとはかなり違います(ソフトなトルティーヤという生地を使うタコスが多いのです)。またハラペーニョやハバネロなどの超辛い唐辛子の印象も強いですが、「チレ」と呼ばれる唐辛子も使うかどうかはお好み。実は辛くない料理もたくさんあるんです。

カラフルな料理は気分も上がる!
カラフルな料理は気分も上がる!
何よりもうれしいのは見た目の美しさ!トマトの赤や野菜の緑など生かした、華やかな盛り付けの料理が多く、写真の撮り甲斐があるってもんです♪
 

パブリックだから自由に利用できるドルフィン・ビーチ

カリブ海に面したカンクンならではの海の色が楽しめる
カリブ海に面したカンクンならではの海の色が楽しめる

カンクンのホテルゾーンの南に位置するドルフィン・ビーチ(Playa Delfines)。CANCUNのロゴボードがあるので記念撮影に来る人もとても多いのですが、白砂のビーチには人、人、人…。地元の家族連れや、ビーチに面していないホテル泊の観光客でいっぱいです。ビーチ沿いに並ぶパラパ(ヤシの葉葺きのパラソル)は早い者勝ちなのか満席で、昼頃行った私たちには付け入るスキがありませんでした(笑)。

ハンパない陽射しと、ホワイトビーチの照り返しに、ほんの少しいただけでかなり日焼けした感はあるけれど、カリブ海ならではの海の色、白い砂浜を見たら撮らずにはいられません!特に波がある日だったのでビーチフラッグは赤色(遊泳禁止)と、中央が黄色(注意)でしたが、波が砕ける様子がフォトジェニックでした。

■ドルフィン・ビーチ
交通:カンクン・センターから車で15分

いかがでしたか?カンクン周辺にはまだまだたくさんの美しい景色が星のごとくちりばめられています。『るるぶメキシコ カンクン』にも掲載されていますので、ぜひ見に行ってみてくださいね♪

Photo:仁尾帯刀、後藤ゆかり
Text:後藤ゆかり

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【最新版】『るるぶメキシコ カンクン』
るるぶメキシコ カンクン表紙

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●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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