【奈良】キュートなカップが話題!レトロモダンな隠れ家カフェ「ROKKAN ROOM」
近鉄奈良駅からほど近く、猿沢池周辺の路地にあるカフェ「ROKKAN ROOM(ろっかんるーむ)」。このあたりはかつての花街で、築140年を超えるこの建物も芸者さんなどを抱える家である置屋だったそうです。土間だった空間と蔵のほか、防空壕だった地下も趣があります。観光客で賑わう奈良の中心地で、歴史ある空間の魅力とともに、オリジナルドリンクやスイーツを楽しみながら、ゆったりとした時間が過ごせます。
Summary
奈良駅周辺!歴史とモダンが融合した空間「ROKKAN ROOM」
「ROKKAN ROOM」は、オーナーであるMOEさんの祖父の代まで置屋を営んでいた建物です。置屋をたたんだ後もここで暮らしていたこともあり、当時の生活の温もりが伝わってきます。カフェをオープンするにあたり、デザイナーとして活躍するご主人のプロデュースで、この貴重な建物の原型を壊すことなく、歴史とモダンが融合した空間を作り上げました。
店内へは靴を脱いで上がります。すぐ右手の一段高くなったところから、蔵として使われていた奥のスペースへと進むと、タイムトリップしたような不思議な感覚に。
1階奥の空間。アート作品のような照明が、モダンな雰囲気です。階段の下には本が並び、広くないスペースが、まるで隠れ家のように落ち着きます。
急な階段を上って蔵の2階へ。丸い大きなテーブルが冬にはコタツになる人気の席です。床には手編みニットが敷き詰められ、あちこちにクッションが。まったりしすぎて、時間が経つのを忘れてしまいそうです。
1階突き当たりの地下へと続く階段。コンクリートの階段を下りると、ほのかな明かりが幻想的な防空壕だった空間です。
低い天井でコンクリートの壁、畳敷きの部屋には、置屋時代に使われていたという漆塗りのテーブルが置かれ、和モダンな雰囲気です。本棚にはデザイン&アート系の本が並んでいます。読みたい場合は、スタッフさんに声をかけてくださいね。
SNSで大人気!アメリカンヴィンテージのキュートなカップ
MOEさんが好きで集めていたという、アイルランド原産のお酒「BAILEYS」のノベルティカップ。この器でドリンクを提供してみたところ、口コミやSNS投稿で話題になり、この器目当てで訪れるお客さんも多いのだとか。
ふわふわミルクで仕上げた、お酒入りの「ベイリーズ・ラテ」900円や、甘くてスパイシーなチャイティーにエスプレッソをプラスした「ダーティーチャイ」630円など、ホットドリンクやデザートをこの器で提供しています。
こちらは、自家製チャイにこし餡を混ぜて作る「チャイティーお汁粉」780円。
この器にあうメニューを考えていたところ、牛乳で作ったお汁粉を食べてみたMOEさんが、「チャイで作ったらおいしいのでは?」とひらめいたそう。スパイスの利いた甘いチャイとこし餡の相性が抜群です。冬限定メニューでしたが、大人気のため通年提供になりました。
奈良の食材を使ったメニューなど、スイーツ&ドリンクもスタンバイ
一番人気のスイーツ、「奈良県産たまごを使ったプリン」550円。餌や飼育環境にこだわった奈良・明日香村の平飼いたまごを使ったプリンです。甘くて濃厚なたまごの味を生かし、昔ながらのしっかりとした硬さに仕上げています。
漢方や生薬などを取り入れて、代謝をよくして免疫力を高めることを意識したメニュー「カレープレート」カレー1種1600円、2種1800円。
旬の果物を発酵させた「酵素シロップソーダ」700円。酵素シロップは、MOEさんが毎日混ぜながら、1週間ぐらい漬け込んでいます。
そのほか、夏季限定の人気メニュー「コーヒーゼリーのダーティーチャイフロート」900円や定番の「アイスコーヒー」550円など、スタイリッシュな器にも注目。にゅうめんなどのフードメニューもあります。
観光客であふれる奈良の喧騒から離れて、静かに過ごせる空間。オリジナルスイーツやドリンクとともに、ゆったりとした時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
■ROKKAN ROOM(ろっかんるーむ)
住所:奈良県奈良市元林院町8
営業時間:11~18時 (日曜は17時まで)
電話番号:0742-42-6675
定休日:不定休
Text:安田良子(ウエストプラン)
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