コーヒーの世界が広がる大阪・心斎橋「リロ珈琲喫茶」へ。創作ドリンクも楽しい!
純喫茶やスペシャリティコーヒーのブームはまだまだ続いていますが、その二つが同時に楽しめると人気なのが「リロ珈琲喫茶」。コーヒーを使ったオリジナルドリンクが充実しているほか、夜限定のカフェメニューも。ゆっくりとした時間が流れる店内や、こだわりが詰まったメニューなど、その魅力をたっぷりご紹介します。
Summary
46年愛された喫茶店を継承した素敵な空間
地下鉄心斎橋駅から徒歩4分、「リロ珈琲喫茶」は賑やかな街なかにあります。自家焙煎のスペシャリティコーヒーを手がける「LiLo Coffee Roasters(リロ コーヒーロースターズ)」 が、“ 純喫茶の空間でしっとりとコーヒーの奥深さを感じる体験を”とオープンさせた2号店で、2018年の開店以来、続々とファンが増えている名店です。お店は46年続いた喫茶店を継承し、レトロな空間はまるで昔の映画の世界に迷い込んだよう。
心斎橋筋商店街と大通りである御堂筋の間に立つ ビルの2階にあり、オレンジの看板が目印。外の喧噪を遮断する静かな空間をぜひ感じてみてください。
イチオシはコーヒーフロート!スイーツも要チェック
おすすめは、自家焙煎の香り高いコーヒーを使ったドリンクやスイーツ。他店では味わえない、オリジナリティあふれるメニューばかりです。
なかでも人気が高いのが「コーヒーフロートラム」。ブルーベリーのような風味をもつエチオピア産の豆を使ったアイスコーヒーに、ラムレーズン入りのアイスクリームをオン。フルーティで軽やかなコーヒーに、ラムレーズンから手作りするという自家製の濃厚なアイスクリームがよく合います。フォトジェニックなオリジナルグラスもかわいい!
「ここが一番おいしい」というファンも多い「ティラミス」もぜひ。味もビジュアルもセンス抜群と名高い、河内長野市の「西村洋菓子店」が手がけたもので、「リロ珈琲喫茶」のフルーティーなエスプレッソが使われています。エスプレッソのほろ苦さは少なめで、マスカルポーネチーズのクリームも優しくて軽やか。「何個でも食べられる」という声が多いのも納得です。
「コーヒージェリー」も、ひと味違います。程よい苦味をもつ深煎りのコーヒーとなめらかなクリーム、キャラメリゼした香ばしいナッツ、鼻に抜ける香りが優しいレモンピールがマッチ。初めて出合う斬新なおいしさにハマる人も多いそう。
夜限定のカフェメニューにもうっとり
18時からは夜限定メニュー6種も加わります。すべてカクテルをイメージしたノンアルコールドリンクで、美しいビジュアルが素敵な夜のカフェタイムを演出してくれます。
写真は「夜のクリームソーダ」。エチオピア産のフルーティーなコーヒー、シトラス風味のブルーキュラソー、トニックウォーター、手作りのバニラアイスを重ねたもので、飲む層によって甘かったり、さっぱりしていたり、全く違う味が楽しめます。ナイトプールをイメージしたビジュアルにもキュンとします。
「カフアミルク」は、コーヒー味のお酒「カルアミルク」をノンアルコールで再現したもの。やや甘めで、エレガントなビジュアルにもグッときます。ほかにも爽快なのど越しの「珈琲ビア」1200円や、シェイカーで急冷した濃厚なエスプレッソ「シェケラート」1500円など、試してみたいメニューばかり。
豆や淹れ方を選ぶ過程も楽しい、コーヒーの奥深い世界へ
コーヒーの世界へもう一歩足を踏み込めるスペシャルティコーヒーもおすすめです。農園や生産者が記された単一の豆は3種から、淹れ方は手だてやアメリカンプレスなど5種から選ベるのが特徴です。同じ豆でも淹れる器具で味はまったく変わるそう!
「豆や淹れ方を選ぶなんて難しい…」という方もご安心を。メニュー表にどんな味になるか細かく説明されているほか、希望者にはスタッフが丁寧に説明してくれます。好みや今の気分を話したり、豆の香りを嗅いでみたり…。知らなかったコーヒーの世界へ、自然に足を踏み入れています。
今回はライチやピーチを感じさせる「コロンビア ココナッツレモネード」というをチョイス。淹れ方は酸味が抑えられ、味に丸みがでるというサイフォンをセレクト。「ジャパンブリュワーズカップ2023」全国第7位の実力をもつバリスタ・鹿庭紘奈さんに、サイフォンの仕組みを説明してもらいながら、煎れる過程も楽しみました。
「コーヒーを何度もグラスに注ぎ直すことで70度まで下げます。お客様の口に運ばれるころ、一番おいしい50度になるように」と山本さん。知識が増えると、興味がさらに湧いてきます。
コーヒーはライチをしっかり感じるほどフルーティーで、別の飲み物みたい!酸味はまったくなく、まろやかでほのかな甘味が感じられます。コーヒーが苦手な方でも飲めそう。
コーヒーにはバリスタの名刺と、風味が手書きされたカードが添えられます。オーダーの参考に、次の訪問でそのカードを持参される方もいるのだそう。
遊び心あふれるグッズやインテリアも必見
オリジナルグッズも充実していて、ピンバッチは16種、キーホルダーは6種も!お店で使っているものと同じ、ロゴがキュートな「グラス」3080円や、純金が絵付けされた美濃焼の「コーヒーカップ」6600円の購入も可能。10種ある「ドリップパック」1袋150円や、豆のお菓子「リロ珈琲BEANS」1缶1200円は、おみやげにも最適です。
店内にはコーヒーに関するさまざまな仕掛けがあり、それを探すのも楽しいです。まずは木製の世界地図をチェック。今日飲めるコーヒーの産地にはピンで印がつけられています。
コースターもこのかわいさ!大阪城や太陽の塔など、大阪らしいさまざまなモチーフが期間限定で登場するそうですよ。観光の記念にもなりそう。
ロゴには「コーヒー」という文字が隠されています。空間を観察すればするほど、コーヒーの世界にハマってしまいそうです。
夜22までと、比較的遅くまで営業しているので、夜カフェにもおすすめ。独特の落ち着きを感じる時を経た空間で、初めて出合うコーヒーのおいしさをゆっくり味わう…新旧の魅力が絶妙にブレンドされた「リロ珈琲喫茶」で、コーヒーの新しい扉を開く体験をしてみてください。
■リロ珈琲喫茶 (りろこーひーきっさ)
住所:大阪府大阪市中央区心斎橋筋2-7-25 金子ビル2階
TEL:06-6226-8682
営業時間:13~22時(土曜は11時~、日曜・祝日は11~21時) ※LOは閉店30分前
定休日:無休
アクセス:地下鉄各線心斎橋駅4B番、または5番出口から徒歩4分
Text:こばやしみもざ
Photo:大﨑俊典
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