【奈良のかき氷】築100年以上の立派な町家カフェで、大和氷室のかき氷に癒やされる涼しいひととき
奈良町の観光の中心でもある、ならまち大通りに面して立つ「cafe maru(かふぇまる)」は、築100年の古くて立派な町家に現代アートの感覚を取り入れたセンスあふれるお店です。パンケーキが有名ですが、夏はかき氷が食べられると聞きつけて、さっそくお伺いしました!
ゆったりした空気が流れる、いるだけで癒やされるアンティークな空間
奈良市の中心市街地から近く、古い町並みが残る「ならまち」は、一軒一軒の建築や町の風景を眺めながら歩くだけでも楽しいエリア。たまに奈良公園から散歩中?の鹿と出会えることもあり、奈良観光の気分も盛り上がります。そんな「ならまち」のメインストリートともいえる「ならまち大通り」沿いに、目指す「cafe maru(カフェマル)」はあります。
すてきな建物の多い「ならまち」の中でも、空色の壁と木枠の扉が一際目を引き、センスの良さが伺えます。
おいしいかき氷の目印「日之出製氷」の看板もしっかりとかかっています。
店内は広く、中庭までまっすぐ廊下を配置した抜け感のあるレイアウト。天井は高く、差し込む光は柔らかく、静かな雰囲気。空調設備もよく、心地よい風が流れます。
オーナーと親交の深いアーチストの作品が壁に飾られ、落ち着いた町家の店内に彩りを添えます。
中庭を挟んだ奥には、懐かしい雰囲気の畳座敷の部屋もあり、また違った風情です。
奥座敷から見た表のカフェ。光を通しながら視界を遮る格子越しの緑が豊かです。
真っ赤なドラゴンフルーツのかき氷と大人女子におすすめのほうじ茶のかき氷
そんな風情のあるカフェに映えるのがこちらの「ドラゴンフルーツのかき氷」。レッドピタヤ(赤い果肉のドラゴンフルーツ)の色が美しく、ほのかな酸味とシロップのやさしい甘さが爽やかです。
ドラゴンフルーツには、代謝を手助けして、抗酸化作用もあるマグネシウムも含まれていて美容にもよさそう。見た目の美しさだけじゃなく、食べて美しくなれるのもいいですね!
そして、大人女子におすすめなのは、ほうじ茶のかき氷。提供される氷は、軽くみぞれの蜜をかけた氷に粉にしたほうじ茶をパラパラ。氷を焼いたかのようなビジュアルが渋くて素敵。
ここに加えるシロップはなんとエスプレッソミルク。ほうじ茶にコーヒー? と思いますが、ほうじ茶を粉末にし、氷を媒介にすることで驚きのマリアージュに。
ほろ苦く、コクのあるエスプレッソのうま味とほうじ茶の香ばしさが絶妙にマッチング。甘すぎずに、爽やかな後味。食べ進めるうちに出てくるのが、お米のパフ。ポン菓子です。氷が72時間かけてゆっくりと製氷された日の出製氷のものを使っているからなのか、水を吸うこともなく、さくふわっとした食感はそのまま。エスプレッソミルクとの相性もよく、和の雰囲気もあって、抜群です。
植物由来の食材で作ったヘルシーな「ビーガンスパイスカレー(2種あいがけ)」1650円など、食事メニューも充実。かき氷はもちろんランチやディナーでも利用したいお店です。
■cafe maru (かふぇまる)
住所:奈良県奈良市脇戸町19
TEL:050-5570-7160
営業時間: 12~19時
定休日:火曜・不定休
アクセス:近鉄奈良駅から徒歩7分
Photo: photo scape CORNER.大﨑 俊典
Text:京都ライター事務所 小西尋子
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