姫路の「太陽公園」で世界旅行?!摩訶不思議ワールドへ行ってみよう

姫路の「太陽公園」で世界旅行?!摩訶不思議ワールドへ行ってみよう

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姫路のお城といえば、世界文化遺産にも登録されている国宝・姫路城がよく知られています。しかし、姫路にはもう1か所、お城があることをご存知ですか。それもヨーロッパに見られるような西洋式のお城で、中に入ることもできるのです! 姫路駅からバスで約30分、峰相山山麓にそびえる白鳥城、そして、大規模で再現された世界の石の文化遺跡を訪ねて、石と城のテーマパーク・太陽公園に行ってきました。

Summary

石と城のテーマパーク・太陽公園ってどんなところ?

太陽公園は1992年に創業。甲子園球場約4個分という広大な敷地に、世界各国の石像遺産や名建築のレプリカ3500点以上を展示しています。2009年には公園のシンボルとなる白鳥城が完成し、姫路の新たなランドマークの誕生として大きな話題となりました。

敷地内は「城のエリア」「石のエリア」の2つに分かれており、散策前には城のエリアにある複合施設「ウェルカムハウス」で案内マップの入手や腹ごしらえなどの準備をしておくのがおすすめです。

世界の名所を模した建築物や石像が点在する「石のエリア」

それでは、公園散策スタート!まずは、約4万坪もの敷地面積を誇る石のエリアへと進みます。入場口を進むと目の前に現れるのはフランスの凱旋門。縮小版とはいえ両脇の彫刻などが細部にわたって再現され、その迫力は圧倒的です。

続いて現れるのは、イースター島のモアイ像。周辺にはアステカ地方の供物台、オルメカ地方の巨石人頭像などたくさんの石像彫刻が配置されています。小高い丘を登るとマチュピチュ遺跡、ケツアルコアトルの神殿が設けられるなど、ここでは中南米の古代文化をたっぷりと堪能できます。

万里の長城や韓国の石灯籠など、アジア系の遺跡を展示するエリアで、ぜひ見ておきたいのが「兵馬俑博物館」。場内は中国・西安にある秦始皇帝陵の発掘現場を忠実に再現し、兵馬俑の実物大レプリカを1000体展示。造営には中国の学芸員も参加しており、再現度の高さに驚かされます。

兵馬俑博物館からさらに奥へと進み、西側の坂を登っていくと、今度はピラミッドとスフィンクスがお目見え。ピラミッドは中央の階段が内部まで続いており、ツタンカーメンのマスク(レプリカ)を見ることができます。

坂を下りきった先に見えるのは中国の天安門。こちらは中国で作られたものを一度解体して日本で再建したもので、レプリカの域を超えた再現度となっています。周辺には中国・山西省で明の時代に建てられた双塔寺、韓国鐘楼のレプリカがあり、オリエンタルなムードが満載です。

天安門の脇には万里の長城を模した道が整備されており、全長2キロもの道のりを登り続けると双塔寺のシンボルである2つの塔や巨大な磨崖仏を見ることができます。コースを隅々まで巡ると、ちょっとしたハイキングぐらいの距離を歩くことになるので、来園の際は動きやすい服装やスニーカーなどの運動靴で来るようにしましょう。

ノイシュバンシュタイン城が再現された「城のエリア」

石のエリアを巡り終え、いよいよ白鳥城がそびえる城のエリアへ!移動には、まずウェルカムハウスでチケットを購入し、モノレールに乗車。約3分で山頂へと到着します。

モノレールを降りて少し歩くと城の正門が見えてきます。重厚な門構えにワクワク♪ 先ほどの石のエリアでは世界各国を旅するような感覚でしたが、この城のエリアはもはや異世界に迷い込んだかのよう。

白鳥城は、世界一美しいと言われるドイツのノイシュバンシュタイン城を3分の2スケールで再現した建物で、純白の石材で築かれた意匠はまさに白鳥を連想させる美しさ。特撮作品やミュージックビデオのロケ地としてたびたび使用され、コスプレイヤーが撮影に訪れるなど、多面的な楽しみ方ができるスポットとして親しまれています。

映え写真が撮れるトリックアート&2Dカフェ

白鳥城の内部には映える撮影スポットが勢揃い。城内の7つのフロアのうち、4階と5階には幻想的な3Dアートやトリックアートの作品が展示されており、さまざまなシチュエーションでの撮影が楽しめます。AR機能を利用した作品もあるので、表示を見かけたらぜひスマートフォンのアプリで試してみてください。

撮影スポットの中でもひときわユニークなのが、こちらの「2Dカフェ」。素朴なタッチで描かれたモノトーンの壁を撮影すれば、マンガの世界に飛び込んだかのような写真ができあがります。

こちらは6階にある「王座の間」。神々しい壁画を背に王様気分が味わえます。別の部屋は「アリスの部屋」「黒い部屋」「武器屋」などのバリエーションがあり、ストーリー性の高い写真を撮影することができます。

3階にはくるみ割り人形が展示された部屋も。愛らしい人形と共に製作に使われる機械や材料も展示され、ザイフェン民芸社やシュトラッコ社など製造メーカーについての解説も見ることができます。

また、同フロアには体にハンディがありながらも足や口で絵筆を使い、絵画を描いた作家たちの展示室もあります。作品の美しさや技術力の高さ、製作にかける熱意に心が動かされます。

ランチは名物「桃色吐息のカツカレー」を

太陽公園ではおいしい食事メニューも自慢のひとつ。ウェルカムハウス2階にあるレストラン「スワン」では、ラーメンやピザ、定食、丼ものなど、和洋のさまざまなメニューを取り揃えています。

今回は、姫路市のブランド豚肉「桃色吐息」を使った「カツカレー」1600円をチョイス。パスタやバームクーヘンなどを含む栄養満点の飼料を与えられ、ストレスのない環境下で育てられた豚肉はうま味がたっぷりで、まろやかなルーと絶妙に絡み合います。姫路のご当地グルメを味わってみたいという方には、おすすめの一品です。

おみやげコーナーでオリジナルグッズをゲット

石のエリアと城のエリアをたっぷり堪能したら、最後はおみやげ探しの時間。ウェルカムハウス1階にある売店「播磨のおみやげ 白鳥の館」では、播磨地方の名産品やオリジナル商品が販売されています。

太陽公園のオリジナルグッズも充実しており、園内の展示施設をあしらった「クリアファイル」各350円や白鳥城の外観を焼き付けたかわらせんべい「白鳥城せんべい」700円、人気の「パウンドケーキ(プレーン)」550円など、いずれもおみやげににピッタリなものばかり。

姫路にいながら世界を旅できる太陽公園。石のエリア・城のエリアそれぞれで1日過ごせそうなほど充実しているため、両方楽しみたいなら、朝早くからの来園がおすすめです。石のエリアで7ヶ所、城のエリアで1ヶ所を巡るスタンプラリーも常時開催されているので、こちらもぜひ参加し、記念品をゲットしてください。

■太陽公園(たいようこうえん)
住所:兵庫県姫路市打越1342-6
TEL:079-267-8800
営業時間:10〜18時(土・日曜は9時〜)※夏季・冬季で営業時間の変更あり
定休日:無休
入場料:大人1500円、小中学生700円
アクセス:JR姫路駅から神姫バス緑台行きで30分、バス停「打越新田」下車、徒歩7分
※コスプレ撮影は事前申請が必要です。詳しくは公式webサイトをご確認ください。

Text&Photo:伊東孝晃

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