昼も夜も楽しめる「花と光のムーブメント 府中の森公園×サンパチェンス」のみどころは？ 

都立公園に大規模花壇を造り、四季を通じた花と光の演出を行うイベント「花と光のムーブメント」。2023年度の第2弾は「東京都立府中の森公園」を会場にして、11月5日（日）まで開催中です。

2023年は都立公園が開園して150年を迎える記念の年。「花と光のムーブメント」の実施公園数も昨年度より増えて、記念キャンペーンも開催。今、都立公園が盛り上がっています。

＼　都立公園の歴史が学べる！　／

✓色とりどりのサンパチェンスの花壇を設置。かわいい限定ソフトクリームもお目見え！

京王線東府中駅から徒歩約10分の場所にある「東京都立府中の森公園」。まず、「花と光のムーブメント 府中の森公園×サンパチェンス」のみどころは、正門から約300ｍまっすぐに延びた園内のメインストリート「花のプロムナード」です。イベント期間中は、通りの両脇にフォーチュンベゴニアの花壇を設置。色が豊富で、バラのような大輪の花が魅力のフォーチュンベゴニア。秋の公園が色とりどりの花でぐっと華やぎます。

正門から「花のプロムナード」を歩いてたどり着いた先には、「モニュメント噴水」があります。ここで見られる花はサンパチェンス。sun（サン）＝太陽、patience（ペイシェンス）＝忍耐という花の名前のとおり、厳しい気象環境に耐え、春から秋までの長い期間、美しい花を楽しめるのが特徴です。噴水には水中花壇が設置され、水の演出で艶やかな花色を楽しめます。

園内のほぼ中央にある売店前の「石垣壁泉」にもサンパチェンスの水中花壇を設置。白、ピンク、赤、オレンジとカラーが豊富なので、見比べてみて。石垣から滴るのは冷たい井戸水。カモも気持ちよさそうに泳いでいます。

講談社の大ヒット漫画『ちはやふる』で、主人公の綾瀬千早と幼馴染の真島太一がともに青春を過ごす舞台は、府中市がモデルになっています。イベント期間中「花のプロムナード」には、作者の末次由紀先生が特別に描き下ろしたイラストを使用した、オリジナルフォトフレームも設置されています。

さらに売店「パークス府中の森店」では、イベント期間限定のスイーツを販売。「お花のソフトクリーム」450円はお花の形の飾り麩ががトッピングされ、写真映えばっちり！ソフトクリームは、バニラ・抹茶・チョコレートの3種から選べます。

✓秋の夜デートにおすすめ。七色の虹をイメージしたライトアップを17時30分～21時に実施

夜はライトアップが楽しめます。園内の人気スポット、ユニバーサルデザイン遊具がある「もり公園にじいろ広場」にちなんで、17時30分～21時に「花のプロムナード」が虹色（七色）のカラーでライトアップされます。

「モニュメント噴水」と「石垣壁泉」は、太陽光発電で灯る瓶型のランタン「ソネングラス」でライトアップ。環境に優しく、温もりのあるライティングで、水辺の花々が浮かび上がります。秋の夜長に、幻想的な光と花に包まれる素敵な時間を過ごしてみて。

✓週末は花と一緒にフードやドリンクも楽しめる！「キッチンカー」が期間限定オープン

ライトアップ期間中の週末は、キッチンカーも出店予定です。秋の夜長には、キッチンカーでの食事やカフェタイムをぜひ楽しんでくださいね。

※キッチンカーの出店内容は日によって異なります。天候や園内状況によって出店時間等が変更になる場合があります。詳細は「花と光のムーブメント 府中の森公園×サンパチェンス」公式サイトにてご確認ください。

＼　カラフルな花々が園内にいっぱい！　／

✓漫画『ちはやふる』とコラボ。百人一首の選出を目指して短歌を作ろう！ 

2023年夏～2024年春に「花と光のムーブメント」のイベントが開催される公園のうち、「東京都立葛西臨海公園」（終了）、「東京都立府中の森公園」、「東京都立芝公園」、「東京都立日比谷公園」、「東京都立浮間公園」の5つでは、『ちはやふる』とのコラボ企画も！公園ごとに設定するテーマを詠んだ短歌を募集する「花と光の百人一首」キャンペーンを実施し、各公園20首、合計100首を選出して、オリジナル百人一首を作ります。

第2弾の「東京都立府中の森公園」のテーマは「にじ（虹）」。既定のハッシュタグを付け、にじを五・七・五・七・七に入れた短歌をＸ（旧Twitter）に投稿して、応募してみて。入選者には『ちはやふる』オリジナルポストカード（5枚セット）をプレゼント！

虹で一首詠んで、Ｘに投稿！
＼　応募方法など、詳細は下記をチェック　／

■東京都立府中の森公園
「花と光のムーブメント 府中の森公園×サンパチェンス」概要
期間：2023年10月6日（金）～11月5日（日）
住所：東京都府中市浅間町1、緑町2、天神町2
TEL：042-364-8021（府中の森公園サービスセンター 受付：8時30分～17時30分）
場所：
・特設花壇（花のエリア）：「花のプロムナード」「花の広場」「石垣壁泉」
・ライトアップ（光のエリア）：「花のプロムナード」「花の広場」「石垣壁泉」
・キッチンカー：「花のプロムナード」付近 ※10月14日（土）、15日（日）、21日（土）、22日（日）、28日（土）、29日（日）、11月3日（金・祝）、4日（土）、5日（日）の12～21時に出店予定
時間：見学自由、ライトアップは17時30分～21時（荒天中止）
料金：入園無料（一部有料施設あり）

※気象災害や電力需給のひっ迫状況等により、イベントや一部サービスを中止・休止・変更することがあります。来園前に公式サイト・公式X（旧Twitter）で最新情報をご確認ください。

アート好きも、子連れも、遠足気分で楽しめる！園内の楽しみ方とは？

✓「東京都立府中の森公園」へのアクセスをチェック

最寄駅の東府中駅へは、新宿駅から京王線で約30分。東府中駅からはイチョウ並木がきれいな平和通りを歩いて10分ほどで到着です。

公園の広さは、東京ドーム約3.6個分の約17万㎡。野球場やテニスコート、サッカー・ホッケー場といったスポーツ施設が充実していて、自然を身近に感じられるスポットもたくさん！アート好きなら、園内の11体の野外彫刻や隣接する「府中市美術館」も要チェックです。おすすめスポットをチェックしていきましょう。

✓「東京都立府中の森公園」のおすすめスポット8選

1. .アート散歩が楽しめる、個性的な11体の野外彫刻

府中市では「水と緑と彫刻と」をテーマに、彫刻のあるまちづくり事業によって、多くの彫刻作品が設置されています。なかでも「東京都立府中の森公園」は、園内各所で11体の彫刻が見られる野外ミュージアムのような場所。作品にはタイトル・作者・制作年を記したキャプションボートが付いているので、まず作品を見てタイトルを想像してみたり、タイトルから作者の意図を考察したり…という楽しみ方も！

2. 外遊びやピクニックに最適な「大きな広場」

公園を南北に縦断する「花のプロムナード」の西側にある「大きな広場」。中央部はゆるやかな丘陵になった芝生で、ボール遊びやバドミントン、フリスビーなどを楽しむのにぴったり。外周部は木立が立ち並び、木陰でレジャーシートを広げてピクニックができます。

3. 楽しい遊具が14種類揃った「もり公園にじいろ広場」

「大きな広場」の北側にある「もり公園にじいろ広場」は、ユニバーサルデザイン遊具を含めた14種類のカラフルな遊具が揃ったエリア。

広場と遊具の愛称は、近隣施設の子どもたちから候補を募って決まりました。白いトランポリンは「マシュマロ君A・B」、黄色の滑り台は「キリンでGO！」など、遊具の愛称も子どもならではの発想でユニークです。

府中市在住のイラストレーター、かぶらぎみなこさんが生みの親となった「もり公園にじいろ広場」のキャラクター「にじーな」も誕生。「にじーな」は、園内各所の道案内看板でお出迎えしてくれますよ。

14種類の遊具のうち9種はユニバーサルデザイン遊具で、障がいの有無にかかわらず、誰でも一緒に遊べます。写真の「スーパーハイパーブランコ」は休日には行列ができる人気の遊具。ブルーの背もたれ付き座面やオレンジの皿状の座面があり、身体を支える力が弱い子どもでも楽しめます。

■もり公園にじいろ広場「西エリア・フェンス内」
開放時間：4月1日～8月31日 9～17時、9月1日～3月31日 9～16時

4. ちびっ子大喜び！冷たい井戸水を使った「水辺の広場」

「もり公園にじいろ広場」と「花のプロムナード」の間にある「水辺の広場」では、ゴールデンウイークと夏休み（7月中旬～8月31日）に水遊びができます。アーチ状のパイプからシャワーが出る「じゃぶじゃぶ池」と、噴水ミストが下から飛び出す「流れ」の2つのエリアがあり、どちらも井戸水を使っているため、ひんやりと冷たくて、子どもたちに大人気です。

＼　子どもが喜ぶ遊具や広場が充実　／

5. 野鳥のさえずりを耳に、木の実を探す「武蔵野の森」

「武蔵野の森」は園内南側の樹木が生い茂るエリア。写真中央のヒマラヤスギをはじめ、クヌギやケヤキ、アカマツ、ハナミズキ、ヤマボウシなどが木陰を作り、シジュウカラやムクドリ、メジロといった野鳥のさえずりも聞こえます。

春から夏は新緑に包まれて、秋から冬は落ち葉を踏みしめながら歩くのが気持ちいい場所。秋にはどんぐり拾いができ、ヒマラヤスギの松ぼっくりで、バラのような形のシダーローズが見つかることも。童心に帰って、自然の中で楽しむのもいいですね。

6. 春は約180本の桜並木になる「花のプロムナード」

正門から約300ｍ続く「花のプロムナード」。3月下旬にはシダレサクラやソメイヨシノ約180本が開花し、淡いピンク色の桜並木になります。約300ｍ歩いた先には、公園のシンボル「モニュメント噴水」と「花の広場」があり、2023年11月5日（日）までは特設花壇やライトアップが見られます。

7. 名物だんごは必食！フードもおもちゃも揃う売店

ひと休みするならテニスコートの脇、園内のほぼ中央にある売店「パークス府中の森店」へ。

屋根付きの休憩スペースがあり、売店の外にもテーブルやイスが並んでいます。品揃え豊富で、焼きそばやたこ焼き、カレーライス、スナック類、アイスクリーム、コーヒー、缶ビールなどがずらり。ボールや水鉄砲、シャボン玉といった外遊び用のおもちゃも販売しています。

おすすめは、都立公園の売店でしか食べられない「東京やきもち」1本400円。キュートな表情のお団子で、だし入りしょうゆ味（左）、くるみ入りみそ味（右）があります。直径約4cm×3個のボリュームで、1本でもしっかりと小腹を満たしてくれますよ。

■パークス府中の森店
TEL：042-368-0964
営業時間：9～17時
定休日：無休

8. 都内の穴場的な紅葉名所「日本庭園」

園内南側の「武蔵野の森」の隣には「日本庭園」があります。池や滝、橋が配され、周遊しながら風情ある散策が楽しめます。春はウメの花が咲く梅園を抜けた先、池の西側のほとりからは、橋上の人物が水面に映る写真のような一枚が撮れますよ。

池のほとりにはイロハモミジが植樹され、11月末～12月中旬に見頃を迎えます。池に真っ赤な木々が映り、水辺で遊ぶカモが水面を揺らす…という秋の絶景もお楽しみに。

✓まだまだある！「東京都立府中の森公園」のお楽しみスポットは？

紹介したスポット以外にも、野球場、テニスコート、サッカー・ホッケー場、「府中市美術館」といった施設があり、楽しみ方はいろいろ！

サッカー・ホッケー場の隣には、「バーベキュー広場」があります。器材や食材はすべて持ち込みで、場所の利用料はなんと無料！駐車場のすぐ近くなので、荷物の運び入れも楽ちんです。1区画12名までで、現在は5区画を用意。利用時間は10～16時で予約が必要です。予約は1カ月前から前日まで、Webサイトで受け付けています。

■府中の森公園バーベキュー広場の詳細・予約はこちらから！

＼　自然遊びも、スポーツも、アート鑑賞も、バーベキューも！　／

秋の休日、どこかにお出かけしたいと思ったら、季節のイベントも、自然散策も、アートも満喫できる「東京都立府中の森公園」へ！気軽に行ける都内にありながら、リーズナブルに1日遊べて断然おすすめです。

■東京都立府中の森公園（とうきょうとりつふちゅうのもりこうえん）
住所：東京都府中市浅間町1、緑町2、天神町2
TEL：042-364-8021（府中の森公園サービスセンター）
営業時間：常時入園自由（各施設の営業時間は府中の森公園サービスセンターに要確認）
定休日：無休（府中の森公園サービスセンター及び各施設は年末年始は休業）
料金：入園無料（一部有料施設あり）

※TEL窓口は府中の森公園サービスセンター（受付：8時30分～17時30分）となります。
※気象災害や電力需給のひっ迫状況等により、イベントや一部サービスを中止・休止・変更することがあります。来園前に公式サイト・公式X（旧Twitter）で最新情報をご確認ください。

＼　秋の休日は遠足気分でお出かけしよう！　／

Text：伊藤あゆ
Photo：桑原克典、公益財団法人 東京都公園協会

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