食・グルメ
2023.09.24
待望の復活！自由が丘「銀座立田野」で味わう昔ながらのあんみつ
明治28年創業以来、120年以上に渡って愛される老舗甘味処「銀座立田野（ぎんざたつたの）」。2021年の全店舗閉店以来、たくさんの復活を望む声を受けて、ついに自由が丘に常設店がオープンしました。和を取り入れながらも洗練された空間では、職人たちが手間暇かけて作るあんこを使った「あんみつ」や「ぜんざい」など、昔ながらの甘味が楽しめます。
甘いものに目がない元力士が明治期に創業した、老舗の甘味処
「銀座立田野」があるのは、自由が丘駅北口から徒歩で約2分の場所。すずかけ通りを1本裏に入った路地にあります。
明治28（1895）年に創業した「銀座立田野」は、元力士の立田野竹松（たつたのたけまつ）関が引退後、国技館でおしるこやかき氷を販売するようになったのがはじまりだそう。
丹念に炊きあげたあんこをはじめ、ひとつひとつ丁寧に作られる甘味は瞬く間に大人気になりました。
東京・銀座にあった本店をはじめ、全国各地の百貨店などにも支店を広げましたが、残念ながら2021年までに全店舗が閉店。
復活を望むたくさんのファンからの声を受けて、2023年に再びお店を開くことになりました。
新たに自由が丘に誕生した店舗は、テーブルとカウンターを合わせて38席と広々。
カウンター席には電源も完備されています。
あんこ、寒天、黒蜜のバランスが絶妙！何度食べても飽きない「あんみつ」
銀座立田野を代表するメニューといえば、やっぱり「あんみつ」。求肥や白玉、赤えんどう豆、あんずに、旬のフレッシュなフルーツも添えられ、見た目も華やか。こしあんか小倉あんが選べるので、今回はこだわりの“こしあん”を選びました。
昔ながらの製法で作るというあんこに使用するのは、北海道・音更町で生産された小豆です。一般的なこしあんは小豆を煮てから皮を取り除きますが、こちらのこしあんは一粒一粒、皮をむいてから煮る「皮むきあん」。
皮の色が入らないため、色が淡く、口に入れるとほろっと溶けてなくなるような舌ざわりにうっとり。
小豆本来の風味を損なわないよう、甘さを控えているのも大きな特徴です。
あんこの良き相棒ともいうべき寒天は、希少な国産のテングサを使用しています。独特の香り、ぷりぷりとした食感が後を引くおいしさです。
さらに、あんみつに欠かせない黒蜜にもこだわりが。黒糖、水あめ、三温糖にわずかにはちみつを加え、つるりとした寒天にもしっかり絡んで、最後までおいしく楽しめるよう、ややとろみをつけて仕上げているのだそうです。
甘味と一緒にいただきたいお茶は、京都・宇治にある「売茶 中村（ばいさ なかむら）」のもの。今回いただいた「煎茶 一会（いちえ）」は、さまざまな品種の茶葉をブレンドしたもので、さわやかな香りと上品な甘みが印象的です。
上品な甘さに仕上げたひんやりぜんざいも絶品！
創業当時から受け継いだレシピと製法で作られる「しるこ」や「ぜんざい」も、一度は食べてほしい逸品。定番の温かい「田舎しるこ」880円や「御膳しるこ」880円はもちろん、冷たいぜんざいに、ソフトクリームを浮かべた「冷やしクリーム白玉ぜんざい」も一年を通して人気があるそう。
なめらかな口当たりのぜんざいは上品な甘さで、白玉にもよく絡みます。
ソフトクリームのミルキーな甘みとも相性抜群です。
お店の方によると、「伝統だけでなく、これまで歴史を受け継いできた職人さんや、長年にわたって銀座立田野を愛してきたお客さまの“思い”に応えていきたい」とのこと。創業当時のレシピや製法を受け継ぎつつも、より上質な素材に変えるなど進化しているのだとか。今後は、かつて人気だった釜めしなどのメニューも復活する予定です。
あんみつやぜんざいはテイクアウトもできるので、手みやげや、ちょっと頑張った日の“自分へのご褒美”にもおすすめですよ。
■銀座立田野（ぎんざたつたの）
住所：東京都目黒区自由が丘1-26-8キクモトビル1F
TEL：03-5726-8517
営業時間：11～20時（19時LO）
定休日：無休
アクセス：自由が丘駅より徒歩2分
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
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