食・グルメ
2023.09.17
【ホテル雅叙園東京】2023年クリスマスケーキの予約は10月1日（日）から♪手仕事が光る、美しき新作4種を実食レポ！
季節は夏から秋へと移り変わりつつありますが、有名ホテルのパティスリーでは早くもクリスマスケーキの発表が始まります。その一つ、日本の美術工芸に彩られた「ホテル雅叙園東京」では、2023年10月1日（日）からクリスマスケーキの予約がスタート。今回は、全7種類のなかから新作4種をひと足お先にいただきました。“日本美のミュージアムホテル”の名にふさわしい、唯一無二の味わいを実食レポートでお伝えします。
クリスマスケーキは今年も全7種類！
2016年から「ホテル雅叙園東京」のペストリー料理長を務める、生野剛哉（しょうの たけや）氏が作り出す2023年のクリスマスケーキは、定番のショートケーキやシュトーレン、数量限定の玉手箱に加え、栗羊羹や酒粕を使った抹茶ムース、イチゴ×柚子×白あんを合わせたフレーズ・柚子、白イチジクのフロマージュ、大人も楽しめるチョコレートの全7種。日本画や浮彫彫刻、螺鈿細工など、「ホテル雅叙園東京」の美術工芸品を感じられる、職人技と美を極めたクリスマスケーキとなっています。
ビジュアルも味わいも美しい新作4種
クリスマスケーキ発表会でお披露目された新作4種がこちら。「ホテル雅叙園東京」では毎年5月のゴールデンウィーク前後からクリスマスケーキの開発がスタートしますが、ペストリー料理長の生野さんいわく、“美術工芸品に彩られた唯一無二のミュージアムホテル”というかけ離れた世界観のなかにいるため、シンプルに作る・素材を生かすことをベースに、トレンドなどは意識せず、振り切った思考でこのホテルならではのケーキを考案しているそうです。
「抹茶かのこ」
バターたっぷりの抹茶と黒豆のケークが土台で、その上にマロンクリーム、白インゲン豆と酒粕、抹茶のビスキュイでサンドした栗羊羹が層になっています。全体をホワイトチョコレートと抹茶のムースで包み込んだ和を感じる一品。
黒豆や白インゲン豆の食感や風味、これらを引きたせる栗羊羹の控えめな甘さ。そこになめらかな抹茶ムースが合わさると、絶妙な和のハーモニーが生まれます。そして、酒粕の芳醇な香りもインパクト大！抹茶好きはもちろん、いつもとちょっと変わったクリスマスケーキを楽しみたい人におすすめです。
「オレンジ・ノワゼット」
「オレンジ・ノワゼット」は、フランスのショコラメゾン「ヴァローナ」のミルクとビターのチョコレートを使い分け、コンフィチュールにオレンジの苦味を生かした、大人のチョコレートケーキ。
土台はヘーゼルナッツヌガー、その上にタイノリというカカオの香り豊かな「ヴァローナ」のチョコレートムース、真ん中のガナッシュを挟んでいるのは、ビターなザッハ・マッセ（ザッハ・トルテのチョコレート生地）。そしてミルクチョコを使ったムースショコラと、異なるチョコレートが重なりあうなかに、3～4時間じっくり煮込んだオレンジのピールペースト、クレームオランジェが合わさることで、柑橘ならではのさわやかな甘酸っぱさと苦味もプラス。“聖夜の家の窓から覗く風景”を象った、切り絵細工のようなチョコレートのデコレーションにも注目です。
「フロマージュ・フィグ」
白イチジクをふたつの食感で楽しめるシンプルなフロマージュ。トップを飾るチョコレート細工のポインセチアと白からクリーム色へ変わるグラデーションが華やかで、ホワイトクリスマスを思い浮かべるビジュアルです。
白イチジクは、粗く刻んだ蜂蜜漬けのコンフィチュールと、細かくペースト状にしてバニラを合わせたクリームのふたつ。クリームチーズのスフレを合わせることで、白イチジクのプチプチ感、やさしい甘さやなめらかさと、フロマージュの濃厚さが存分に堪能できます。土台となるピーカンナッツの食感も楽しい！表面をコーディングしたメープルシロップの程よい甘さと香りにほっこり。白ワインとの相性もいいですよ。
「フレーズ・柚子」
ペストリー料理長の生野さんは、毎年ベリーを使ったケーキを考えるそう。これまでは白ワインやピスタチオなどを合わせていますが、今年は白あんと柚子のふたつ。柚子の皮を混ぜ込んだクレームダマンドを土台に、白あんと練乳の羊羹、イチゴのビスキュイをのせています。イチゴの甘酸っぱさと白あん、練乳のミルキー感が絶妙です。
羊羹やビスキュイ、コンフィチュールの濃厚な層に、イチゴムースの軽やかさ、ほんのり香る柚子のクレームダマンドと3つの素材の相性のよさを実感します。
定番人気の3種はコチラ！
「玉手箱」
「ホテル雅叙園東京」がかつて“昭和の竜宮城”とよばれていたことから考案した、2段重の箱型ケーキ「玉手箱」。上段の一の重は、PATISSERIE「栞杏1928」の人気ガトー3種（シシリアン、フルリール、栞杏）、手毬チョコ、結晶ボンボン、オレンジショコラ、季節のフルーツ、パウンドケーキ2種（北欧紅茶、胡桃シナモン）、スティッキチョコ。ニの重（赤）には横須賀市長井にある「嘉山農園」のイチゴを使用した「嘉山農園の苺ショートケーキ」が入っており、人気スイーツが一堂に会した魅惑の玉手箱です。
組子細工のような重箱と手毬が飾られた蓋はホワイトチョコレートで作られているので、箱ごと食べられるのもうれしいポイント。玉手箱を開けるときのドキドキ感や喜びをみんなでシェアできる、特別感満載のクリスマスケーキです。こちらは限定10台なので予約はお早めに。
「嘉山農園の苺ショートケーキ」
三浦半島の南、横須賀市長井にある「嘉山農園」の完熟イチゴをぜいたくに使った「嘉山農園の苺ショートケーキ」。肥料や栽培法にこだわり、ぎりぎりまで完熟させたイチゴは濃厚な甘さと香り、さわやかな酸味が特徴で、ケーキの箱を開けた瞬間から甘酸っぱい香りが部屋中に広がるほど！口どけのいいスポンジ生地や生クリームの甘さも計算された逸品です。
「シュトーレン」
ドイツ発祥のクリスマスの伝統菓子として知られる「シュトーレン」。洋酒に漬けたドライフルーツとアーモンドを生地にたっぷり混ぜ込み、ドイツ製の高級ローマジパンを巻き込んで焼き上げ、粉雪のようにシュガーパウダーをまぶした正統派。カルダモンやシナモンなどのスパイスが香るしっとり生地に、ドライフルーツとナッツの食感がアクセントとなり、何度でも食べたくなります。薄く切り分けて、ワインを飲みながら少しずつ味わうのが、大人の楽しみ方なんだそう！生地に染み込んでいく熟成されたドライフルーツや洋酒の風味、コクを堪能してください。
美術工芸品に彩られた唯一無二のミュージアムホテルを象徴する、精緻の技と美を極めた7種のクリスマスケーキ。定番のイチゴのショートケーキ、チョコレート細工が素敵なオレンジ・ノワゼットやフロマージュも気になる！どれにしようか悩むのも楽しみのひとつですね。「ホテル雅叙園東京」のクリスマスケーキで特別な聖夜を過ごしてください♪
■ホテル雅叙園東京 クリスマスケーキ2023 概要
予約期間：2023年10月1日（土）〜12月17日（日）
受取期間：2023年12月22日（金）〜12月25日（月）
受取場所：PATISSERIE「栞杏1928」（ホテル雅叙園東京1F）
予約方法：店頭または公式WEBサイト、電話にて
＊予約専用電話：03-5434-5230（11～20時）
■ホテル雅叙園東京（ほてるがじょえんとうきょう）
住所：東京都目黒区下目黒1-8-1
TEL：03-3491-4111（代表）
■PATISSERIE「栞杏1928」（パティスリー「りあん いちきゅうにいはち」）
住所：東京都目黒区下目黒1-8-1 ホテル雅叙園東京1F
TEL：03-5434-5230
営業時間：11〜20時
Text/Photo：木村秋子（editorial team Flone）
写真の一部はホテル雅叙園東京より提供
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