食・グルメ
2023.09.30
究極のレトロ喫茶。重要文化財の京都府庁旧本館内「salon de 1904」のモダンな空間と人気メニューをご紹介♪
2023年7月、歴史ある文化財の中で喫茶を楽しめる「salon de 1904」が、京都市上京区の京都府庁旧本館内にオープン。明治モダン薫るクラシカルな空間でこだわりのコーヒーや絶品グルメメニューを楽しめます。
重要文化財の京都府庁旧本館の一角に開店
地下鉄烏丸線丸太町駅から徒歩10分。ルネサンス様式の威風堂々とした佇まいの建築物が、明治37年（1904）に竣工した京都府庁旧本館です。昭和46年（1971）まで京都府庁の本館として利用され、現在も執務室や会議室として使用されています。創建時の姿をとどめる現役の官公庁建物としては日本最古の歴史を誇り、平成16年（2004）には、国の重要文化財に指定されました。
まるでヨーロッパの大邸宅を思わせる庁舎内。なかでも玄関ホールには大理石の手すりがついた階段があり、正面の大きな窓を背景にプリンセス気分を味わえそうです。
100年以上の歴史を紡いできただけあって、重厚な佇まいに満ちた空間が広がります。
この建築物の南東角に佇むのが、今回ご紹介する「salon de 1904」。2023年の春に文化庁が京都に移転したことをきっかけに、京都府がさらなる文化財の活用を目指して誘致。昭和46年（1971）に創業した京都の人気喫茶・前田珈琲が運営を担当しています。
どの空間を切り取っても絵になる美しい店内
京都府庁旧本館が建てられた1904年にちなんで名付けられた喫茶。かつて人事委員会室として使われていた店内は、白壁と茶色の腰板、赤いカーペットはそのままに、まるで100年前の京都にタイムスリップしたような気分を味わえます。
天井も高く開放的で、窓の外には緑が美しい前庭の景色が爽やかな雰囲気を演出。全部で40席ある店内は、どの席に座ってもゆったりと過ごせるようになっています。
店内の調度品にもこだわっており、なかでも一部のテーブルや椅子などは、府庁本館時代に使用されたものを活用。気品あふれる空間でコーヒーをじっくり味わう、贅沢な時間を満喫できます。
店舗を運営する前田珈琲といえば、自家焙煎豆のコーヒーに根強いファンが多い京都の人気喫茶店。「salon de 1904」では、一部のプレミアムコーヒーを注文すると、清水焼のコーヒーカップに注いで提供されます。それでは、細部にまでこだわりを感じられる空間で味わいたい、おすすめのメニューをご紹介します。
「前田珈琲」こだわりのフード＆スイーツメニュー
フードメニューが充実する前田珈琲のなかでも人気なのが、京都では定番の焼き卵と厚切りハムを挟んだホットミックスサンド。コーヒーとの相性も抜群。朝はもちろん、ボリュームたっぷりなのでランチタイムにもぴったりな逸品です。
前田珈琲の新メニューとして提供されているのが、こちらの「前田家の牛丼」。京都の老舗精肉店から仕入れた黒毛和牛の肩ロース肉とバラ肉をじっくりと炊いて、一晩寝かせることでより一層コク深い味わいに。シャキシャキ食感のレタスが心地良いアクセントを生み出して、箸も進みます。
スイーツメニューでおすすめなのが、こんもりとしたドーム型の抹茶ゼリーがかわいいぷるぷる抹茶パフェ。抹茶のアイスにビスコッティ、生クリームに白玉あずき、宇治抹茶をふんだんに使った豪華なパフェ。かわいさと気品を兼ね備えた、京都らしさも感じられる人気スイーツです。
自宅でも前田珈琲の味を楽しむなら、こちらのドリップパックコーヒーを購入するのはいかが。京都府庁旧本館の外観をデザインしたおしゃれな開店記念パッケージは、おみやげにもきっと喜ばれるはずです。
今回ご紹介したメニュー以外にも、手軽なモーニングやボリュームも満足のランチメニュー、こだわりのスイーツが揃い、全てのメニューが朝から注文できるのもうれしいポイントです。土・日曜、祝日はお休みとなっているのでご注意を。モダンな雰囲気に心ときめく「salon de 1904」を訪れてみてはいかがでしょうか。
■salon de 1904（さろん ど いちきゅうぜろよん）住所：京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町 京都府庁旧本館内
TEL：075-414-1444
営業時間：8～17時
定休日：土・日曜、祝日
アクセス：地下鉄烏丸線丸太町駅から徒歩10分
Photo：マツダナオキ
Text：津曲克彦
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