原了郭

黒七味だけじゃない!「祇園 原了郭」で京都ツウがリピートする調味料を調達|京都

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長年続く老舗には、時代を代表するような名物があります。たとえば「祇園 原了郭(ぎおん はらりょうかく)」の黒七味がそう。でも、常に進化をしているのが老舗です。黒七味以外にもこれは便利!これは使える!といった調味料ラインナップの一部をご紹介します。

Summary

観光や買い物の中心地、祇園商店街にある本店

原了郭

京阪の祇園四条駅から八坂神社に向かって続く参道にある祇園商店街。雨の日も濡れずに歩けるアーケードが花見小路通をはさんで途切れるその手前に「祇園 原了郭 本店」はあります。

原了郭

創業者は時代劇などでもよく取り上げられる赤穂義士四十七士の一人である原惣右衛門の一子。かつては江戸時代の浮世絵に「元禄十六年」と書かれていたことから1703年を創業としていましたが、さらに古い文献に名前が見つかり、今では創業年を1685年としています。

原了郭

現在の店舗は、白を基調にすっきりと現代的に整っています。ですが、よく見ると大切に掛けられた明治時代の「宮内省御用品」の看板や江戸時代のものと見られる「禁裏御用・各藩御用」の看板にその歴史を感じることができます。

原了郭

新旧の商品が整然と並んだショーケース。お目当ての品だけに直行するのはもったいないです。よく見ると、「これは何?」「こんなモノもある!」と気になる商品がたくさん。

京都に行かないと買えない!京都直営店限定パッケージ

原了郭
「四角(5g)」一味1155円・黒七味1210円・粉山椒1430円・辛極1155円

まずは、看板商品である黒七味。京都のうどん屋さんのテーブルにある黒七味をかけて、その鼻に抜ける香りとぴりっとした辛さに驚いた経験をもつ人も多いのではないでしょうか? 白ごま、唐辛子、山椒、青のり、けしの実、黒胡麻、おの実の七味。から煎りしてから丁寧に揉む製法で、それまでの七味とは違う濃い茶色になることから黒七味と命名されています。

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「八角(5g)」一味1375円・黒七味1430円・粉山椒1650円・辛極1375円

スタンダードな木筒は四角形ですが、八角木筒は京都直営店でしか購入できません。

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3種豆袋「京都名所之図・京都名勝十二景の図パッケージ」(0.2g×16個入り)496円

"いつもの"に新しい味を組み合わせたセットで京都限定パッケージ、しかも1コインで買える人気の商品がこちら。黒七味、粉山椒、ゆず辛の豆袋が入って、3種類の味が試せるうえに、江戸時代の「祇園 原了郭」を描いたパッケージに入って、京都みやげに最適です。

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「黒七味(缶 5g)」825円

看板商品である黒七味は、ほかに7gと5gの袋、5gの缶入り、0.2gの使い切りサイズの豆袋(20袋入り)などのバリエーションがあり、詰め替え用や自宅用など用途に合わせて選べます。

現代にも取り入れたい雅な時間。ロングセラーの「御香煎(おこうせん)」

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「御香煎(13g)」各324円

私たち現代人にとっては原了郭といえば黒七味のイメージですが、創業時からのベストセラーは「御香煎」。漢方医の処方により製造されたもので、その秘法は歴代の当主のみが一子相伝で受け継いでいるそう。湯呑みの七分目ほど注いだ白湯に小さじ1/4ほどの御香煎を浮かせていただくと、喉にさわやかな風味が通り抜けます。和のハーブといったイメージかもしれませんね。青紫蘇や桜の香煎などがあり、家でのひとときを優雅なものに変えてくれます。

これがあると時短&料理上手に!

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「うまっ塩(30g)」486円、「ゆず辛(15g)」648円

香りを大切にした製法が生かされた、今一番推しの商品が「ゆず辛」。薄味に炊いた煮物に、さっとひとかけするだけでさわやかなゆずの香りとピリ辛さが料理の味を引き立てます。「うまっ塩」は、赤穂の焼き塩をベースに黒胡椒、生姜、ニンニクで調味した味付け塩。調理塩の代わりに使えば、味に深みが出ますし、仕上げにひとかけすると料理の腕が1ランクUPしたかのような味わいに。

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「カレーパウダー スパイシー」「カレーパウダー マイルド」 袋30g各432円、容器20g各594円

カレーのスパイスには「カレーパウダー スパイシー」と「カレーパウダー マイルド」の2種類があります。「スパイシー」のほうは、店で一番辛い「辛極(からきわみ)」唐辛子が入って刺激的な辛さ。「マイルド」はしいたけ、昆布、かつおぶしなど和風のうま味で辛さがやわらげられており、料理を簡単に味変させてくれます。フライドポテトや唐揚げなどにかけると別格の味わいに。ビールのおつまみ作りにもいいですね。

原了郭

店舗奥のスペースでは、希望すればスパイスの味を試させてもらえます。商品の「白だし」を薄めたスープに香辛料を入れて味わいます。

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「白だし」 540円

「白だし」は、9倍に薄めてうどんの出汁にしたり、煮物のベースにしたり、現液のまま醤油代わりの調味料としても使えます。調理を簡単に、おいしくしてくれる時短家事の強い味方。

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「Ryokaku vinegar」540円

個人的にとても気に入ったのは「ビネガー」。温州みかんのまろやかな甘さで、湯むきしたトマトにかければ、料亭で食べた上品な味わいが自宅ですぐに再現できます。ほかにも正月料理の紅白なますやピクルス作りにもおすすめだとか。

いかがでしたでしょうか?「祇園 原了郭」といえば黒七味のイメージが強いですが、ほかにも魅力的な調味料がたくさん揃っています。味比べしてみると、黒七味よりも一味のほうが好みなんてこともありますよ。ミニ袋などお求めやすい価格帯のものも多いので、いろいろな味に挑戦してみてくださいね。

■祇園 原了郭 本店(ぎおん はらりょうかく ほんてん)
住所:京都府京都市東山区祇園町北側267
TEL:075-561-2732
営業時間:10~18時
定休日:無休
アクセス:京阪祇園四条駅から徒歩4分

Photo:photo scape CORNER.大﨑 俊典
Text:京都ライター事務所 小西尋子

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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