LABO and CAFE YAMAMOTO

【秋田県八峰町】地元酒蔵が営む「LABO and CAFE YAMAMOTO」で生酒テイスティング&ラテタイム

日本酒 カフェ 秋田県 東北観光 るるぶ&more.編集部
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日本海と世界遺産・白神山地に囲まれた秋田県八峰(はっぽう)町に、2023年3月25日「LABO and CAFE YAMAMOTO」がオープン! 地元で人気の山本酒造店が展開する‟日本酒を楽しめるカフェ”で、ここでしか味わえない貴重な味ばかり♪ JR秋田駅からひと足のばしてでも訪れたい、その魅力をご紹介します!

Summary

日本酒の新時代到来⁉ 醸造所とカフェが一体となった施設について社長を直撃

カフェの看板

JR秋田駅から青森方面へ車を走らせること約1時間20分、やってきたのは秋田県八峰町! 世界遺産・白神山地のふもとにあるこの町は、白神山地の西の玄関口となっており、日本海沿いをツーリングするバイク旅にもぴったりなエリア。

ただ、‟自然を求めて訪れたい町”ではありながらも、一方でレストランやカフェが少ないエリアでもあり、実は通り過ぎてしまう観光客も多いのだとか…。

お店の入り口

そんな中、待望の施設「LABO and CAFE YAMAMOTO」が2023年3月25日にオープン! 明治34年(1901)創業の蔵元・山本酒造店による日本酒の醸造所とカフェを併設した施設で、生酒のテイスティングをメインに、「ピエール・エルメ・パリ」のマカロンやコーヒー・ラテなどのカフェメニューが楽しめます。

とっても気さくで、快く取材に対応してくださった山本社長に、こだわりのポイントや店にかける想いをお伺いしました♪

この施設を作ろうと思ったきっかけは?

山本社長:山本酒造店ではこれまで一般向けに酒蔵見学は行っていませんでした。5年ほど前に安定生産に入ったこともあり、次はファンの皆様に対して楽しんでいただけるものを作ろうと思い、醸造所を併設したカフェを構想しました。土地柄、車がないとなかなか来られないので、コーヒーなどのメニューもご用意して、すべての方に楽しんでいただけるような場所となっています。

中庭に面した席でゆっくりと日本酒やフードを楽しめる
中庭に面した席でゆっくりと日本酒やフードを楽しめる

建物のコンセプトは?

山本社長:この施設は4人の建築家が携わっています。私からお願いしたのは「酒蔵の雰囲気に寄せない、建物として素敵なもの」であること。酒蔵というと重厚感のある雰囲気に寄ってしまうのですが、例えば東京でいうと、自由が丘や代官山によく行かれるような女性たちにも喜んでもらえるようなものをお願いしました。

自然光を取り入れた店内は明るくて開放的
自然光を取り入れた店内は明るくて開放的

メニューの特徴は?

山本社長:オススメは3種類の日本酒が味わえるテイスティングセット。テイスティングでは、一般には流通しない搾りたての生酒を店内のサーバーから提供しています。おみやげに専用シリコングラスがついていて、私の自宅でも愛用しているのですが、割れにくくとても使いやすいですよ。

カフェで提供する「ピエール・エルメ・パリ」のマカロンは、東北ではここでしか味わえません。弊社のフレッシュな酒粕を使って作ったオリジナルのマカロン「シラカミ」などコラボ商品を提供しています。

くぼみのついたシリコングラスは山本社長も愛用
くぼみのついたシリコングラスは山本社長も愛用

一番のこだわりを教えてください

山本社長:山本酒造店のブランドを高めるブティックのような施設になっています。日本酒はもちろん、エスプレッソマシーンはイタリアのサンレモ社製、コーヒー豆は男鹿半島にある焙煎所から取り寄せたトップスペシャルティコーヒー、そしてガムシロップやスティックシュガーはすべてオーガニック。ピエール・エルメ氏に敬意を表して、細部に至るまでトップクラスのものを揃えています。

八峰町は人口約6000人ほどの小さな町ですが、‟いいものたち”に出合える、秋田で一番の場所だと思います。


世界のパティスリー界の頂点を極めたピエール・エルメ氏の、最高の素材を探し続ける探求心や一切妥協しない姿勢に感銘を受けた山本社長は、ここ「LABO and CAFE YAMAMOTO」でも‟ピエール・エルメ氏に敬意を表して、一級品を提供するのだ”と繰り返しお話しされていました。こだわりが随所につまった施設を、さっそく見ていきましょう!

オススメの日本酒&カフェメニューをご紹介

日本酒100ml×3種テイスティングセット(専用シリコングラス付)2000円、フード3種セット1200円
「日本酒100ml×3種テイスティングセット(専用シリコングラス付)」2000円、「フード3種セット」1200円

必ず注文したいのは、専用のサーバーから注がれる3種の日本酒テイスティングセット。一般には流通しない生酒で、蔵元でしか味わえない貴重な日本酒をいただけます。

山本社長のオススメは「007 セクスィー山本酵母」。山本社長にその味わいを聞くと、「山本酒造店の特徴でもありますが、華やかというよりは、香りは控えめでキリッとした味わい。ジューシーさと酸味が感じられます」とのこと。

フードメニューは、時期により内容が変わることもありますが、キッシュをメインにしたお酒に合うラインナップで、スペインのバルのよう。この日は色鮮やかな野菜を固めたテリーヌや、ズッキーニ・トマトをのせたひと口サイズのフィンガーフードなど。どれも自家製だそうです。

サーバーからフレッシュな生酒が注がれる。持ち帰りは、①専用ステンレスボトル3600円+日本酒600ml2000円=5600円、または②ペットボトル500ml2000円から選べる
サーバーからフレッシュな生酒が注がれる

またうれしいのが、日本酒を量り売りで持ち帰れるところ。「専用ステンレスボトル」3600円に「日本酒(600ml)」2000円を注ぐ5600円のセット、またはペットボトルに「日本酒(500ml)」を注ぐ2000円を購入すれば、サーバーから直接注いでくれます。ドライバーでその場で飲めない人も自宅で楽しめますね!

カフェラテ・マカロンセット1030円(カフェラテの単品は730円、おかわり430円、テイクアウト580円)
「カフェラテ・マカロンセット」1030円(カフェラテの単品は730円、おかわり430円、テイクアウト580円)

そしてこちらはカフェメニュー。この日は同店限定の酒粕を使ったマカロン「シラカミ」は売り切れていましたが、季節限定の白味噌を使った「ジャルダン」(写真左)をいただきました。
白味噌のコクのある甘みと塩気にレモンのフレーバーが加えられ、見事に和と洋が融合。男鹿半島の焙煎所から取り寄せ、イタリア製のエスプレッソマシーンで抽出されたカフェラテと一緒にいただくと、口のなかの余韻がさらに広がります。

テーブルやカウンターは十和田石、イスは秋田杉を使用。布地は白神産地の自然をモチーフに京都の工房に発注したオリジナルデザイン
テーブルやカウンターは十和田石、イスは秋田杉を使用。布地は白神産地の自然をモチーフに京都の工房に発注したオリジナルデザイン

天井の高い店内は、中庭から明るい光が差し込んで開放感たっぷり。机やイスのしつらえもさまざまで、グループでもひとりでもゆっくりと過ごせます。

店内奥のキッズスペース。木のおもちゃ美術館監修のおもちゃや、升のブロックなどで子どもも楽しめる
店内奥のキッズスペース。「鳥海山 木のおもちゃ美術館」監修のおもちゃや、升のブロックなどで子どもも楽しめる

店内の奥には「子連れでも気兼ねなく訪れられるように」と予約もできるキッズスペースを用意。利用されていたママ友グループの方は、「予約もできるし、テーブル席と少し離れた半個室のようなスペースなので子連れにはとてもありがたい」とお話ししてくださいました。

地元の方にもよく利用されているそうで、‟ありそうでなかった”、子どもから大人までみんなが安心して楽しめる場所となっています。

次なるプロジェクトは一棟貸し⁉ ますます進化する山本酒造店

テラス席は緑や水のせせらぎを感じられる
テラス席は緑や水のせせらぎを感じられる

今後の展望を山本社長に伺うと、2024年春にお店から車で10分ほどの距離にある海沿いに古民家一棟貸しの宿泊施設をオープンさせるとのこと。天気のいい日は男鹿半島まで見える抜群のロケーションで、宿泊者に酒蔵のお酒を楽しんでもらえるよう、送迎付きで酒蔵見学やテイスティングなどをプランに含めているのだそう。

さらに3年後には、日本海を高台から望む一等地に高級価格帯の一棟貸しを計画していて、ここ数年で一気にエリアの楽しみ方が変わりそう!

ほかにも一緒にお酒を造る体験メニューも再開予定で、山本社長のアイディアは尽きることがありません。秋田タウンを訪れる際は、このエリアを目指してひと足のばしてみてはいかがでしょうか?


■LABO and CAFE YAMAMOTO(らぼ あんど かふぇ やまもと)
住所:秋田県山本郡八峰町八森字八森13-1
TEL:070-1146-9430
営業時間:10~16時
定休日:火・水曜
アクセス:JR東八森駅から徒歩3分
※支払いは電子マネー、クレジットカード等。現金は不可



●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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