つぶらな瞳にひと目惚れ!吉祥寺「cafe222」の“ネオたぬきケーキ”
吉祥寺にオープンした「cafe222(かふぇ ににに)」は、ちょっとレトロなメニューが楽しめるカフェ。なかでも「ネオたぬきケーキ」は、とびっきりのおいしさに加えて見た目の愛らしさからSNSでも大人気です。
空間もメニューも、レトロかわいいカフェ
「cafe222」は、吉祥寺駅から徒歩で約15分、吉祥寺通り沿いにある小さなカフェ。ユニークな店名は、お店の住所“吉祥寺北町2-2-22”に由来します。
店内はカウンター5席と、2名がけテーブル1卓。テラス席は愛犬連れもOKです。
お店を切り盛りする岩崎さん夫妻がデザイナーということもあって、シンプルながら、とてもおしゃれな空間です。内装デザインやロゴも2人で考えたそう。
さりげなく飾られているレトロなぬいぐるみに、キュンとなる人も多いのでは?
世代を超えて、誰もが胸キュン!な「ネオたぬきケーキ」
昭和生まれの人にとっては「懐かしい!」、若い世代には「エモい!」と大人気なのが「ネオたぬきケーキ」。
「たぬきケーキ」は昭和50年代頃に大流行したといわれているお菓子で、かつて街の洋菓子屋さんでは当たり前に売られていましたが、今や絶滅寸前。
子どもの頃から「たぬきケーキ」が大好きだったという岩崎さんが、なんとか次の世代にも残したい…と考案したのが「ネオたぬきケーキ」です。
ひとつひとつ手作りだから、よく見るとみんな表情が違うんですよ。
ポイントは、単に目で見て“かわいい”だけではなく、ちゃんと“おいしい”こと。
一般的なたぬきケーキは、スポンジ生地やロールケーキ、タルトなどでの土台の上に、バタークリームでたぬきを作り、チョコレートでコーティングしたものが多いそう。
一方、「ネオたぬきケーキ」の土台は、バタークリームとの相性を考え、甘さを抑えたガトーショコラに、オレンジのリキュールで作ったシロップを染み込ませ、アプリコットジャムを塗ったもの。
さらに、バタークリームにはコアントローとレモンピューレを合わせることで、ほのかな酸味や柑橘系の香りが加わり、バタークリームを使ったケーキによくある“こってり感”はありません。
食べてしまうのがもったいないほどのかわいらしさですが、思い切って口の中へ。
ガトーショコラのほろ苦さや、アプリコットジャムの甘酸っぱさ、まろやかなバタークリームに、耳に使用したアーモンド、尻尾のカシューナッツの香ばしさや食感も加わり、絶妙なバランス。
あくまでも“庶民のおやつ”として楽しんでほしいという思いから、1個380円とリーズナブルなところも魅力です。
自慢のミートソーススパやジンジャーエールも見逃せない
もうひとつの看板メニューは、岩崎さんのお母さんの味を再現したという「ミートソーススパゲティ」。おいしさの秘密は、たっぷりのタマネギをニンニクと一緒にじっくり炒めて甘みを引き出し、ひき肉やトマトを加えて煮込むこと。
水を一切使わずに仕上げたソースは、シンプルながら、食材のうま味が凝縮されて濃厚な味わい。もっちりとした極太のスパゲティにしっかり絡みます。ランチタイムにはミニサイズのサラダとスープ、バゲットが付くほか、夜はミートソースとバゲットのセット「おつまみミート」750円もあります。
こちらも自信作「自家製スパイスジンジャーエール」。国産のショウガに八角、シナモン、カルダモン、3種類のブラックペッパーが使われていて、ピリリと刺激的。
鼻から抜けるスパイスの香りが心地よく、大人好みのジンジャーエールです。
ビールと割って「シャンディガフ」600円として楽しんだり、これから寒くなるシーズンにはホットもおすすめですよ。
今回ご紹介した以外にも、ミートソースに合わせて選んだという「浅煎り」、お菓子にぴったりの「深煎り」の2種類のハンドドリップコーヒーや、「気まぐれ焼き菓子」などに加え、夜はお酒と一緒に、季節の素材を中心に使った「気まぐれおつまみ」も楽しめます。
2024年4月までは営業時間は流動的で、主に平日は18~22時、土日は11~17時。
変動することもあるため、公式Instagramでチェックしてから訪れることをおすすめします。
■cafe222(かふぇ ににに)
住所:東京都目武蔵野市吉祥寺北町2-2-22
TEL:0422-27-2597
営業時間:18~22時(土・日曜11~17時)
※変動するため詳細はInstagram @cafe222_kichijojiで要確認
定休日:月、火曜
アクセス:吉祥寺駅より徒歩15分
Text&Photo:近藤ひかり(エフェクト)
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