【京都四条】京町家をリノベーションした高級パフェ専門店「QeFare」ニューオープン!
2023年6月、京都の繁華街四条にオープンした、高級パフェ専門店「QeFare(ケハレ)」。築100年の京町家をリノベーションした店内は、日本の伝統美を感じさせる薄明りで、非日常の雰囲気が味わえます。メッセージ性も感じられる独創的なパフェは、チョコバナナのパフェと季節のパフェの2種類。カフェ利用はもちろん、23時まで営業しているので、アルコールや〆パフェを楽しむこともできます。
日常と非日常を感じられるパフェ専門店
「ケハレ」は、阪急京都河原町駅からも烏丸駅からも徒歩5分ほど、富小路通り沿いにあります。店名の「ケハレ」は、日本人が古来より大切にしてきた「ハレ」と「ケ」(非日常と日常)を意識して名付けられました。「ハレとケは別のものではなく、人生の特別なタイミング(ハレ)も、ふだんの毎日(ケ)の中にあると思うんです」とオーナーの老木さん。繁華街にありながら、築約100年の京町家をリノベーションした店舗は落ち着いた佇まい。日常と連続している非日常を味わえます。
白いのれんをくぐり引き戸を開けると、繁華街の喧騒から引き離されて、別世界に入り込んだよう。思いがけない暗さにひきこまれそうな感覚になります。まずここで、受付をします。
振り返ると日常の外の光が、ほんのり。とても日本的で、同時にとてもモダン。古くて新しいおしゃれな空間に魅せられます。「次の日常へ」というのが、お店のコンセプト。日常と非日常が入り混じった空間から、また日常に戻っていくときには、世界の見え方が変わるかもしれません。
飲食スペースは2階です。足元に気をつけて薄暗い階段を上がると、少し明るさが。どんな空間が広がっているのか、わくわくします。
「食べる舞台」をテーマにした空間を楽しんで
2階は、小さな天窓がひとつあって、1階よりは少し明るい感じ。狭すぎず、広すぎず、秘密の隠れ家に来たようです。
京町家の歴史と趣が感じられる、黒光りする太い梁と柱。木のぬくもりと、抑えた照明に包まれると落ち着きます。
テーブルの天板は、ちぎり絵のように薄い和紙を貼り重ね、コーティングしたオリジナル。日本文化の新しい可能性が感じられる空間です。
「ケハレ」は「食べる舞台」をテーマにしたパフェ専門店。空間はその「舞台設定」です。パフェは脚本(ストーリー)、食べる人が主役(演者)です。
ストーリーとメッセージ性のある大人のパフェを味わいたい!
「ケハレ」のパフェは、通年提供される「KASANE」と、季節ごとのパフェ(現在は「TAMA」)の2種類です。それぞれに込められたメッセージを、名前に冠しています。
「パフェはフランス生まれですが、日本で花開いた文化です。限られた空間で世界を表現する日本文化が、パフェにストーリーを持たせたんです」と老木さん。層構造を持つパフェを、上から順に食べ進めることで生まれる「ストーリー・メッセージ」。コンセプトを大切に構成するケハレのパフェは、繊細で複雑。そのメッセージ性を、ぜひ楽しんでください。
定番の「KASANE」(コーヒー・紅茶付2300円)は、「年を重ねる喜び」をコンセプトにしたチョコバナナのパフェ。食べ進めるごとに変化する味わいを感じながら、違いがわかる大人の楽しみを堪能できる「大人のチョコバナナ」です。上から、たまごボーロ、フレッシュバナナクリーム、生チョコクリーム、バニラメレンゲ、マスカルポーネ・アイス、バナナソテー、クレームシャンティ、純チョコホイップが層になっています。フレッシュなバナナを調理しているので、おいしさは格別。
こちらは旬の果物を使用した季節限定のパフェ、和梨をふんだんに使った「TAMA」(コーヒー・紅茶付3000円、9月末頃までの予定)。 代表的な和梨である「二十世紀梨」が、たまたま発見されたものだったというエピソードにからめて、コンセプトは「偶然」。たまたま起きることがらや人との出会いを楽しみましょう、というメッセージが込められています。1番上には、偶然できた網目が美しいチュイル・ダンテル、その下は和梨のダイスカット、和梨のコンポート、メレンゲクッキー、マスカルポーネのアイス、和梨のタタン風の層で構成。ストーリーとともに、旬の和梨のおいしさと食感が存分に楽しめます。
パフェ以外のメニューには、「赤肉と青肉のメロンのアイス」1000円(9月中旬頃までの予定)があります。着色料や添加物は一切使わず、フレッシュなメロンの果汁でつくった特製アイスは、さわやかで男性にも人気です。赤肉と青肉の食べ比べができますよ。
ドリンクはコーヒー・紅茶のほか、こだわりのアルコールも終日オーダー可能です。国産レモンを使用したリキュール「自家製リモンチェッロ」1000円も、自慢の一品。甘口で、レモネードのような飲みやすいアルコールです。
選び抜いたコーヒー豆を焼酎にじっくり漬けた「自家製コーヒー焼酎」1000円もおすすめ。口に含むと、ほんのりした甘みとコーヒーの香りが広がります。国産ウイスキーなど、実はアルコールとパフェの相性もバッチリです。
「ケハレ」のパフェは、バランスをとても大切にしています。ひとつひとつのパーツが主張しすぎず、それぞれの層のおいしさを堪能でき、全体として甘すぎない設計になっているのもうれしいポイント。23時まで営業しておりアルコールの提供もあるので、〆パフェやバーのような使い方もできます。趣のある落ち着いた空間で、おいしいパフェに込められたメッセージを味わいながら、日常と非日常について思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。
■QeFare (けはれ)
住所:京都府京都市中京区西大文字町613
営業時間:土・日曜11~23時、平日・祝日11~16時、19~23時
電話番号:075-600-0177(予約がベター)
定休日:火・水曜
Text:砂野加代子(ウエストプラン)
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。