【おとなのソロ部】銀座「BENOIT NIHANT GINZA」のアフタヌーンセットでチョコづくしのご褒美タイム♪
華やかな銀座の街の中心にある、チョコレート好きの間で話題のチョコレート店「BENOIT NIHANT GINZA(ぶのわ・にあん・ぎんざ)」。ここでは最上のチョコレートを心ゆくまで堪能できるおひとりさまOKの「アフタヌーンセット」をはじめ、さまざまなショコラスイーツを楽しめます。日頃頑張っている自分へのご褒美にぴったりですよ。
Summary
エンジニアからカカオ職人へ。最上のチョコレートを追い求めるブノワ・ニアン
2005年創業の「BENOIT NIHANT」は、製鉄メーカーのエンジニアだったブノワ・ニアン氏がチョコレートに魅了され、独自の研究を重ねてチョコレート作りを始めたという、ユニークな生い立ちをもつベルギーのチョコレートブランドです。
彼のこだわりは、カカオ豆の選定から製造に至るまで随所に見られます。
土地由来の風味を大切にするため「単一農園・単一品種」にこだわり、ブノワ氏自ら最良のカカオ豆を求めて世界各地の農園を巡り、カカオ豆を選定。また2016年にはペルーに自社カカオ農園を設営し、栽培から収穫まで行うようになりました。
製造においても、繊細な香りを損なわぬよう1950年代の焙煎機で低温ローストし、ブノワ氏が自ら修復したという100年以上前の石臼(コンチングマシン)を使ってじっくり時間をかけて磨砕することで、カカオ本来の豊かな風味を最大限に引き出しています。
さらに、ブノワ氏は農園を取り巻く持続可能な森林再生や、人々の労働環境の改善にも積極的に取り組んでいるそうです。
2020年には「ゴ・エ・ヨミ2021」にてベストショコラティエを受賞、2021年には有名な品評会「アカデミー・オブ・チョコレート」で金・銀・銅賞を受賞するなど、世界的にも評価されています。
この「BENOIT NIHANT GINZA」では、飽くなき探究心をもってチョコレートと向き合い続けるブノワ氏の作品の数々をいただくことができるのです。
チョコレートの誕生と可能性を五感で楽しむ「アフタヌーンセット」
地下1階にはカフェが併設されています。全8席あるカウンター席は、店員さんや隣の席の人との距離感も程よく、ひとりでも気兼ねなく過ごせます。静かにじっくりと堪能することも、会話しながら楽しむこともできますよ。
目の前にプレートが運ばれてくると、特別感に胸が躍ります! お皿の上に美しく並んだショコラスイーツは全部で10種類。このセットでは、カカオ豆の収穫からチョコレートができるまでの工程や、ショコラのさまざまな可能性を表現しているのだそうです。
お供となるドリンクは、チョコレートのフレーバーを引き立ててくれる紅茶やハーブティー、コーヒーなど、スタッフが厳選した6種類から選べます。おかわり自由なので、組み合わせを変えながらペアリングを楽しめます。
オレンジのプレートのテーマは、「カカオから始まるストーリー」。収穫、発酵、乾燥、磨砕・コンチング、成型と、チョコレートの製造工程を表現しています。
プレート左手前、収穫を表現するクリームショコラにはカカオポットのチョコレートが添えられています。軽く振るとカラカラと音が鳴り、中からキャラメリゼのアーモンドチョコレートボールが現れます。
プレート左、バナナの葉を模したチョコレートがのっているのは、カカオの希少な果肉部分・カカオパルプとカカオニブのソルベ。収穫したカカオ豆をバナナの葉で包んで発酵させる際の様子を表現しています。ソルベはやさしい甘さと発酵由来のまろやかな酸味でさっぱりとした味。
プレートの奥には乾燥を表現するクッキーとカカオニブのクラックラン。格子状のパリパリとしたチョコレートやカカオニブの異なる食感がおもしろい!
磨砕・コンチングの工程では、ミニサイズのすり鉢でカカオニブの磨砕を体験することができます。好みの細かさに砕いて、ショコラショやアイスに振りかけるなどして楽しみます。
成形してできあがったタブレット3枚は、同じトリニタリオ品種で別の農園で栽培されたカカオ豆を使用。香りやコクの違いを感じることができます。
緑のプレートは「ショコラの可能性をたどる旅」がテーマです。
丸いドーム型をしたガナッシュショコラは、ボンボンショコラの中に入っているガナッシュクリームでできており、濃厚でリッチな深い味わい。
プレート奥のマヤン レッドのチョコレートアイスは、ブノワ氏のお気に入りだというカカオ豆マヤン レッドをぜいたくに使用しています。
右奥のフィナンシェ ミニは、ブティックでも買えるフィナンシェの変形版で、香ばしく軽やかな食べ心地。
日替わりおすすめでいただいたピンクのハート型ボンボンショコラは、ナッツ類のプラリネがサクサクと楽しい食感でした。
こちらのチョコレートムースとカカオパルプクレームのプチガトーは、カカオパルプの酸味がいいアクセントに。
チョコレートのもつ表情の豊かさには本当に驚かされました。はじめは食べ切れるか少々心配でしたが、プレートに込められたストーリーや、ひとつひとつの味、食感のバリエーションに魅了されっぱなしで大満足。
高級チョコレートをぜいたくに使用した日本限定の「ショコラパフェ」
こちらのカフェでは「ショコラパフェ」も人気! 「カカオをまるごと使用したパフェ」をコンセプトに、ホンジュラス産カカオ「マヤン レッド73%」をぜいたくに使用。パティシェが試行錯誤して作り上げた自信作です。
トップには、農園で使う雨傘やカカオの葉を再現したチョコレート。印象的なドーム型のチョコレートは地球を表現していて、フェアトレードに取り組むブノワ氏の思いを形にしています。
パフェの蓋を開けると、甘くフルーティーな香りが漂います。中には苦味が少なくフルーティーな味わいのマヤン レッドのチョコアイスや、さっぱりとした風味のカカオニブとカカオパルプのソルベ、クレープ生地とプラリネのサクサクフレークが。
下部にあるのは、キャラメルの甘さとチョコレートのほろ苦さが楽しめるムース。底にカカオパルプのジュレが隠れていて後味をすっきりさせてくれます。
パフェメニューはこちらの「ショコラパフェ」を定番に、クリスマスやバレンタインなど季節に合わせたパフェが登場することも。公式サイトなどでチェックしてみてくださいね。
選ぶ楽しさを満喫♪ ギフトにもおすすめの人気商品
カフェでチョコレートの多彩なおいしさを満喫した後は、1階のブティックで家族や友達に(そして自分にも)おみやげを購入するのはいかがでしょうか。
色とりどりのかわいらしいボンボンショコラは、箱に詰めるとまるでジュエリーボックスのよう! 単一品種・単一農園のカカオ豆をシンプルに味わうタイプや、ラム酒やフルーツ、ナッツ類を加えたタイプなど約25種類。
箱のサイズも豊富で、予算に応じて個数を選べるのもうれしいです。
こちらは日本のパティシエとブノワ氏が一緒に開発した日本オリジナルのケーキで、カカオポットの形がインパクト抜群! 口溶け滑らかなキャラメルチョコレートムースの中に、さわやかなレモンカードとサクサクとしたプラリネが合わさり、風味と食感のハーモニーが楽しい一品です。
SNSで話題になり大ヒット中のクッキー缶は、カカオクッキーとバタークッキーの2種入り。北海道産発酵バターを使用し、低温でじっくりと焼き上げています。芳醇なバターの香りと上質な食感に、つい食べ過ぎてしまう……! コスパのよさからスタッフの方も一押しのクッキー缶、手みやげにもぴったりです。
チョコレートの楽しさ、おいしさ、可能性を、思う存分体感できる「BENOIT NIHANT GINZA」。ブノワ氏の生み出した甘く奥深い世界に浸り、心が満たされるだけでなく、チョコレートへの好奇心がさらに湧いてきました。ゆっくりと時間をとって、訪れてみてくださいね。
■BENOIT NIHANT GINZA(ぶのわ にあん ぎんざ)
住所:東京都中央区銀座4-6-18 ギンザアクトビル1F・B1
TEL:03-5579-5820
営業時間:ブティック11〜21時、カフェ12時〜20時30分LO(予約可能。12時〜、14時30分〜、17時〜、19時30分〜の4枠。各時間とも90分制)
定休日:年末年始
■おすすめの利用シーン:自分へご褒美をあげたいとき、おいしいスイーツを食べながらゆったりと過ごしたいとき
Text:宮丸明香
Photo:日髙奈々子、増田朱音(vivace)
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