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2023.10.20
【おとなのソロ部】エモい色作りに挑戦！伊勢丹新宿店「ink mazeru」でオリジナルブレンドインクを作るひとり時間
便利なスマホやパソコンは手放せないけれど、だからこそ手書きの温かみにもこだわりたくなる。そんな人におすすめしたいのが、伊勢丹新宿店で体験できる「ink mazeru（いんく まぜる）」のオリジナルインク作りです。スタッフさんに教えてもらいながら、マンツーマンでオンリーワンの色を作る１時間。このインクを使って、誰にどんな言葉を送ろうか…、そんな妄想にワクワクしちゃうオリジナルインク作りをレポートします♪
伊勢丹新宿店５階のオーダーサービス「ink mazeru」とは？
東京メトロ新宿三丁目駅から徒歩1分の場所にある、新宿のランドマーク「伊勢丹新宿店」。この５階にオリジナルインク作り体験ができるオーダーサービス「ink mazeru」があります（要予約）。万年筆をはじめとした文具を販売するフロアの一角にあるカウンター席で、スタッフさんによる指導のもとオリジナルインクを作ることができます。
体験コーナーの壁には、各種インクや万年筆、ガラスペンが並んでいます。実際にオリジナルインク作りで使用する単色インクやガラスペンの購入も可能。インク残量が見える進化した万年筆や工芸品のように美しいガラスペンなど数多くの文具があり、オリジナルインクを作る前から、どのペンで書こうかなぁと想像が膨らみます。インクと一緒に素敵な１本を購入するのもおすすめです。
「ink mazeru」で作るオリジナルインクは、万年筆やガラスペンに使う万年筆インクです。万年筆インクの歴史は古く、印刷技術がなかった時代にはとても貴重なもので、色褪せないインクは文書保存用に重宝され、「記録する」という場面において欠かせない存在でした。万年筆やガラスペンが身近ではない人も、オリジナルインク作りをきっかけに手書きで文字を綴りたくなるのではないでしょうか。
オリジナルブレンドインク作りに初挑戦！
■レクチャータイム
いよいよ体験スタートです！まずは、スタッフさんにどのようにしてオリジナルインクを作るのか？をレクチャーしてもらいます。「ink mazeru」では20色あるベースのインクを組み合わせて、オリジナルインクを1種（ボトルインク18ml 4400円）作ることができます。
20色のインクをかけ合わせたカラーチャートがあるので、それを参考に自分が作りたい色の方向性を決めることができます。
20色あるベースインクのなかから2・３色を選び、１適＝１とカウントして「１：１」、「１：２」、「１：１：１」などの割合でインクを混ぜ合わせます。色を重ね過ぎるとどんどん黒っぽくなるので、ベースは最大３色までを推奨しているそう。
実際にデモンストレーションをしてもらいました。まずは、インクの混ざり具合が分かりやすいという「ひらめき」（黄色系）と「憧れ」（緑色系）を１：１で混ぜてみます。
１適ずつパレットにインクを垂らしたら、ガラスの棒で混ぜます。ほどよく混ざったところでお店が用意してくれたガラスペンを使って、試し書きをして色を確かめます。
緑色に黄色を足したことにより、蛍光グリーンのような明るい発色のインクになりました！パレットで混ぜたときの色と、実際にガラスペンで紙に書いた色が違って見えるのも、なんだか新鮮な体験です。
試し書きする用紙は普通のコピー用紙なのですが、希望すれば万年筆やガラスペンで書きやすい特殊紙にも試し書きさせてもらえます。書きやすい紙のせいか、発色のいいインクのせいか、スラスラと流れるように文字が書けます！ガラスペンで文字を書くのも初体験でしたが、なかなか書きやすいものなんですね。これもまた新しい発見でした！
■ブレンド１回目（恋慕1：素直1）
スタッフさんによるレクチャータイムが終わり、ブレンド方法が分かったところで、いよいよ自分でブレンドにトライしてみます。寒色と暖色を混ぜたらどうなるのだろう？という疑問を確かめるべく選んだのが、こちらの２色。
「素直」（青色系）と「恋慕」（赤色系）を１適ずつ１：１で混ぜ合わせてみます。インク瓶のフタがスポイトになっているので、誰でも簡単に１適、２適とパレットに垂らすことができます。
ガラスの棒で混ぜながら、心の中で「あれ？なんか濁った色になっちゃったかも…」と不安になりつつ、黙々と混ぜていきます。頭の中では、青と赤を混ぜるのだから紫色になるはずだよなぁと分かりつつも、パレット上ではあまり素敵な色に見えず…。
でも不思議！実際に紙に書いてみると、なんともエモいパープルに大変身！「最近流行りのくすみカラーができましたね」とスタッフさんに言われ、さきほどまでの不安が吹き飛びました。確かに、イマドキカラーで素敵な紫色系インクが作れました！
■ブレンド2回目（好奇心2：秘密1）
続いて、試作２回目に挑戦です。さきほどから気になって仕方ないのが、「恋慕」や「素直」などのインクの色を表す言葉たち。〜〜〜ブルーや〜〜〜レッドなど絵の具のような色名ではなく、「ink mazeru」で扱うインクには「感情、調和、遊び心」などの感情と色をリンクさせた色名が付いています。例えば、黄色＝ひらめき、赤色＝焦燥、黒色＝憂鬱、青色＝信念という具合です。
試作２回目は、色よりもこの色名を重視してみます。おでかけ好きな女性をイメージして、「好奇心」（赤色系）と「秘密」（紫色系）をチョイス。
「好奇心」（赤色系）と「秘密」（紫色系）を２：１でブレンドしてみます。好奇心多めだけど、秘密もちょっぴりあるのよ、という女性心をイメージしてみました。
スタッフさんに、色名でインクを選ぶ人も多いですか？と聞いてみたところ、やはりそういう人も多いとか。今の自分の気持ちや自分の性格を表す色名のインクをブレンドしたり、言葉を送りたい相手をイメージした色名のインクをブレンドしたり。色に感情の名前が付いていることで、その色に意味が生まれ、ブレンドの幅が広がる気がしました。
スタッフさんと談笑する間に、「好奇心」２：「秘密」１のオリジナルインクができました！なんとも大人っぽく妖艶な赤色系インクの完成です。好奇心多めに秘密ちょっぴりな女心は、こんな色なのかぁとスタッフさんともども納得の赤色系インクになりました。
■色を決定
スタッフさんがデモンストレーションしてくれたインクを含め、３つの試作インクが完成しました。最後に、この３種のなかから１つだけ持ち帰るインクを決めます。悩んだ末に、言葉遊び感覚で作ってみた「好奇心」２：「秘密」１を混ぜたオリジナルインクに決定！
色を決めたら、あとはスタッフさんにボトルインク18mlに見合う量を配合してもらい、店内にある自動撹拌機でしっかり撹拌してもらいます。撹拌やボトル詰めなどが終わる時間を教えてもらったら、いったん解散。お渡しの時間は色が決定してから約1時間後（混雑状況で変動あり）です。完成品受け渡しの時間になったら、また戻ってきましょう。
セレモニー感たっぷりの完成品受け渡し
完成品の受け渡し時刻になったので、再び「ink mazeru」へ。さきほど自分で「好奇心」２：「秘密」１を混ぜ合わせた色と、スタッフさんがインクボトル18ml用に再ブレンドした色に違いがないかを見比べます。
問題がなければ、ボトルに貼るオリジナルラベルを選んで貼ってもらいます。オリジナルラベルの柄は、小鳥や植物など８種ほどを用意。ラベルの色も数種あるので作ったインクの色と合わせたり、反対色を選んだりして楽しめますよ。
すべての用意が整ったら、レシピカードとともにラッピングしてもらいます。このレシピカードをお店に持っていけば、いつでも同じ色のオリジナルインクを買うことが可能。大切に保管しておきましょう。
ラッピングされリボンをかけられたオリジナルインクは、まるでジュエリーボックスのよう。今回は自分用にオリジナルインクを作りましたが、こんな素敵なラッピングならプレゼントにもぴったりですね！
なかなか体験できないオリジナルインク作りはいかがでしたか？ 体験したいけれど時間がない…という人は、「おうちで混ぜて楽しめるインクキット」の販売もあるので、ぜひお試しを！
■ink mazeru（いんく まぜる）
住所：東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿店5F パーソナルルーム内
TEL：03-3352-1111（代表番号）
営業時間：10〜20時
定休日：無休（施設に準ずる）
料金：【オリジナルインク作成体験】ボトルインク18ml 4400円（所要1時間、お渡しは色が決定してから約1時間後 ※混雑状況で変動あり、前日までに電話で要予約）
■おすすめの利用シーン：ひとりで買物に没頭したいとき、ひとりでモノ作りに集中したいとき
Text：山田裕子（editorial team Flone）
Photo：斉藤純平（editorial team Flone）
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