【弘前】フォトジェニックな洋館を巡るハイカラさんぽ

【弘前】フォトジェニックな洋館を巡るハイカラさんぽ

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弘前ねぷたまつり、弘前公園のさくらまつり、弘前城と、弘前には季節のイベントやみどころがたくさんありますが、一年中楽しめるのが街歩き。弘前には明治から大正に建てられた近代的な洋館があちこちに残り、中に入って見学できるものや、カフェや美術館になっている洋館もあります。美術館やカフェにも立ち寄りながら、のんびり回って約4時間。和と洋がうまく調和し、レトロな雰囲気が漂う市街地を巡ってみましょう。弘前駅から市街地までは弘前市内の100円バスが便利です。※弘前駅~弘前市役所を繋ぐ土手町循環バスは10分間隔で運行。(運行時間:4~11月は10~18時、12~3月は10~17時)

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JR弘前駅バス乗り場 START



【スターバックス コーヒー 弘前公園前店】登録有形文化財でまずはコーヒータイム

スターバックス
写真提供:スターバックス コーヒー ジャパン
スターバックス
店内1階。庭が見える窓側の席がおすすめ/写真提供:スターバックス コーヒー ジャパン
弘前駅前から土手町循環バス(弘南バス)に乗り、市役所前バス停で下車。赤茶色のとんがり屋根が印象的な建物があります。こちらの建物は大正6年(1917)に陸軍師団長の官舎として建設され、和洋折衷のデザインが特徴。登録有形文化財になっており、今はスターバックス コーヒーとして利用されているんです!

店内もこだわりあるおしゃれな空間で、弘前の伝統工芸や地域の素材などを用いて現代的にアレンジされていて新しくもほっと落ち着く空間となっています。洋館巡り前にほっとひと息、コーヒーを飲むのもおすすめです。

■スターバックス コーヒー 弘前公園前店(すたーばっくす こーひー ひろさきこうえんまえてん)
住所:弘前市上白銀町1-1
TEL:0172-39-4051
営業時間:7〜21時
定休日:不定休
交通:バス停市役所前公園入口から徒歩1分

【旧弘前市立図書館】赤い屋根がかわいい洋館はまるでドールハウスのよう

旧弘前市立図書館
白い壁と、左右に八角形の赤いドーム屋根がかわいらしい建物は、旧弘前市立図書館。明治39年(1906)に建てられ、昭和6年(1931)までは市立図書館として利用されていました。内部の見学もできますが、まずは外観の撮影を心ゆくまで楽しみたいスポットです。
1階「婦人閲覧室」で当時の雰囲気に浸る
1階「婦人閲覧室」で当時の雰囲気に浸る
窓が多いのは、多方向から採光して室内を明るくするためにように工夫されているから。木造洋風3階建てで、八角形の双塔をもつルネサンス様式(水平線や半円を取り入れた建築様式)を基調としながら、漆喰塗りの外壁や寺院建築に見られる木鼻を用いるなど随所に和風様式が取り入れられています。明治時代に思いを馳せて見学しましょう。


■旧弘前市立図書館(きゅうひろさきしりつとしょかん)
住所:弘前市下白銀町2-1
TEL:0172-82-1642(弘前市教育委員会 文化財課)
営業時間:9~17時
定休日:無休
料金:入館無料
駐車場:88台(弘前市立観光館駐車場)、最初の1時間無料


【旧東奥義塾外人教師館】白とグリーンのコントラストが美しい、外国人宣教師が暮らした住居

旧東奥義塾外人教師館
旧東奥義塾外人教師館
旧弘前市立図書館の隣にあるのは旧東奥義塾外人教師館。「東奥義塾」は明治5年(1872)に県内初の私学校として開校しました。その後、同校に招かれた外国人宣教師が生活する住居として、明治33年(1900)に建てられたのが旧東奥義塾外人教師館です。白色の外壁と窓枠のグリーンが美しく、外国の風を感じます。
館内にはアンティークな家具が置かれ、当時の生活を再現。触ったり座ったりすることはできませんが、書斎や寝室、子供部屋など無料で見学できます。明治期の弘前における外国人の暮らしぶりがわかる貴重な建物で、当時の生活を想像してみましょう。

■旧東奥義塾外人教師館(きゅうとうおうぎじゅくがいじんきょうしかん)
住所:弘前市下白銀町2-1
TEL:0172-37-5501(弘前市立観光館)
営業時間:9〜18時
料金:無料
定休日:なし
交通:バス停市役所前公園入口から徒歩3分

【ミニチュア建造物】弘前に点在する洋館が1/10スケールになって大集合!

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旧弘前市立図書館、旧東奥義塾外人教師館と同じ敷地内にあるミニチュア建造物
旧東奥義塾外人教師館の南側をのぞくと、ミニチュアでかわいい洋館群があります。旧弘前市立図書館や旧弘前市役所など、明治から大正期の建造物14棟を1/10サイズで再現。模型の横に立って、まるで自分が大きくなったような写真を撮ったり、奥に立つ建物の洋館と比べてみたり色んな楽しみ方ができますね♪

■ミニチュア建造物(みにちゅあけんぞうぶつ)
住所:弘前市下白銀町2-1 追手門広場内
TEL:0172-37-5501(弘前市立観光館)
料金:無料
営業時間:見学自由(冬期間のみ7〜18時)
交通:バス停市役所前公園入口から徒歩3分

【旧第五十九銀行本店本館】明治に建てられた銀行の名残を今世に伝える

3分ほど歩くと、重厚感のある建物が現れました。こちらは明治37年(1904)に第五十九銀行の本店として建てられ、国の重要文化財に指定されています。白とミントグリーンが綺麗なルネサンス様式風の建築で左右均等に調和よく建てられ、柱など木材は青森県産の「けやき」を、建具も青森県産の「ひば」を使用しています。昔こんなおしゃれな銀行があったのかと驚き!
1階 今も残るカウンター、柱と柱の間は一枚板で青森県産のけやきを使用
1階 今も残るカウンター、柱と柱の間は一枚板で青森県産のけやきを使用
正面玄関を入ると、銀行としての名残あるかつての営業室が。銀行用語で“客溜り”といわれるロビーとの間には、銀行の窓口で使われていたカウンターが今も残ります。2階に上がると広い会議室に弘前洋館の歴史などが展示されており、奥に進むと当時の小会議室が残されています。銀行の会議室…!と思うと、少し緊張してしまいました。


■旧第五十九銀行本店本館(青森銀行記念館)
(きゅうだいごじゅうくぎんこうほんてんほんかん あおもりぎんこうきねんかん)
住所:青森県弘前市元長町26
TEL:0172-36-6350
営業時間:9時30分~16時30分(弘前さくらまつり・弘前ねぷたまつり・弘前城雪燈籠まつり期間は~18時)
定休日:火曜(弘前さくらまつり・弘前ねぷたまつり・弘前城菊と紅葉まつり・弘前城雪燈籠まつり期間中は無休)
料金:入館200円

【日本基督教団弘前教会】優しい色合いと、優美な造りが印象的

優しいクリーム色の、左右に塔がある双塔式ゴシック風のこちらは、「日本基督教団弘前教会」です。尖頭アーチの窓が特徴の双塔式ゴシック風の木造建築は、明治期の木造洋風建築としては全国的に珍しいものでした。

明治8年(1875)に創設され、現在の建物は三度目に建てられたもの。礼拝堂内部の見学入口は、礼拝堂左にある教育会館玄関から。火・木・金曜の日直担当者がいる時間帯(10~12時)のみ受付しているので、中も見学したい人は時間を狙っていきましょう。

■日本基督教団弘前教会(にほんきりすときょうだんひろさききょうかい)
住所:弘前市元寺町48
交通:バス停弘前商工会議所前から徒歩2分
TEL:0172-32-3971
拝観料:無料
開門時間:9~16時
定休日:水・日曜の午前、職員不在時

【カトリック弘前教会】ステンドグラスが美しいまるでお城のような聖堂

美しいステンドグラスで暖かい気持ちに
美しいステンドグラスで暖かい気持ちに
尖塔のある外観が教会らしいこちらの建物は、明治43年(1910)に建てられたカトリック弘前教会で、ロマネスク様式の木造モルタル造りの聖堂です。ロマネスク様式は天井部分のアーチと、上部の石材の重みを支えるための太く分厚い壁、床は畳敷きになっているのが特徴。聖堂内は神聖で暖かい雰囲気。外観はまるでお城のようなかわいい造りで、気分が上がります♪

【日本聖公会弘前昇天教会】重厚感のあるレンガ造りがひときわ目を引く

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窓から差し込む光が美しい教会内部

これまで巡ってきた洋館とは違った雰囲気の、レンガ造りの壁が目を引く日本聖公会弘前昇天教会は、大正9年(1920)に建造されたゴシック様式で平屋建ての教会堂。印象的な赤レンガは、レンガの長手(長い面)だけの段、小口(短い面)だけの段を交互に積み上げるイギリス積み。レンガ積みの技術と共に鐘楼や薔薇窓もじっくり観察しましょう。

■日本聖公会弘前昇天教会(にほんせいこうかいひろさきしょうてんきょうかい)
住所:弘前市山道町7
TEL:0172-34-6247
見学時間:外観は自由。内部は牧師対応可能時のみ受付。礼拝時・冠婚葬祭時不可。
料金:無料
交通:バス停中土手町から徒歩約5分

【弘前れんが倉庫美術館】明治~大正期の酒造工場を改修したミュージアムからアートを発信

赤茶色のれんがが印象的な弘前れんが倉庫美術館は、明治・大正期に酒造工場として建設された「吉野町煉瓦倉庫」を改修した美術館。「記憶の継承」と「風景の創生」をコンセプトとし、耐震機能を高めつつ残せるものは可能な限り残して設計されました。館内では、弘前市出身のアーティスト・奈良美智(ならよしとも)氏の作品や国内外の先進的なアートが展示されています。
奈良美智 ≪A to Z Memorial Dog≫ 2007年 ©Yoshitomo Nara
奈良美智 ≪A to Z Memorial Dog≫ 2007年 ©Yoshitomo Nara
ミュージアム棟のエントランスを入ってすぐ左手には、奈良美智氏の作品「A to Z Memorial Dog」が展示されています。常設のコレクション作品の展示と、企画展も開催されているので、ぜひ展覧会のスケジュールをチェックしてアートの世界に浸ってくださいね♪ 隣接するカフェ・ショップ棟には地元食材を使用したメニューや、シードルの飲み比べ、ミュージアムオリジナルグッズなども揃い食事や買い物も楽しめそう!

【大正浪漫喫茶室】洋館巡りの締めくくりに、雰囲気ある洋館でアップルパイを

「大正浪漫喫茶室」は藤田記念庭園の敷地内にある。カフェのみ利用の場合は入園料320円不要
「大正浪漫喫茶室」は藤田記念庭園の敷地内にある。カフェのみ利用の場合は入園料320円不要
洋風建築巡りの締めくくりは、アップルパイとドリンクでまったり寛ぎタイム。大正浪漫喫茶室がある藤田記念庭園は、弘前出身で日本商工会議所初代会頭を務めた藤田謙一が大正10年(1921)に建てた別邸で庭園内は見学可能。赤い三角屋根の洋館が喫茶室の目印です。建物自体から大正ロマンの雰囲気が漂います。
サンルームを利用した窓際がおすすめ
サンルームを利用した窓際がおすすめ
タムラファームのアップルパイ550円、ブレンドコーヒー(クッキー付き)550円
「タムラファームのアップルパイ」550円、「ブレンドコーヒー(クッキー付き)」550円
ここで食べたいのは、リンゴの街・弘前のアップルパイ。大正浪漫喫茶室では季節に合わせて常時何種類かのアップルパイを取り扱っており、食べ比べて味の違いの楽しむこともできます。一番人気、タムラファームのアップルパイは、やさしい甘さと程よい酸味が特徴。コンポートされた紅玉りんごにサクサクのパイ生地が相性抜群です。

JR弘前駅バス乗り場 GORL



弘前の洋館巡り、いかがだったでしょうか? 観光スポット同士がそれほど離れておらず徒歩で回ることができるため、半日で十分満喫できますよ♪ 弘前を訪れた際はぜひ洋館を巡ってフォトジェニックな写真を撮ったり、弘前の歴史に思いを馳せたりしてみてくださいね。


Photo:宮地 工
Text:るるぶ編集部

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
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土手町循環バス乗車~市役所前バス停まで約17分

スターバックス コーヒー 弘前公園前店

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旧弘前市立図書館、旧東奥義塾外人教師館、ミニチュア建造物

5分

旧第五十九銀行本店本館

5分

日本基督教団弘前教会

5分

カトリック弘前教会

15分

日本聖公会弘前昇天教会

3分

弘前れんが倉庫美術館

20分

大正浪漫喫茶室

土手町循環バス市役所前バス停から約17分

JR弘前駅バス乗り場

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