食・グルメ
2023.12.02
池尻大橋「大橋会館」にオープンした「Massif」で独創性あふれる料理とワインを楽しむ
築48年の宿泊施設を大規模リノベーションし、2023年8月に新たに誕生した複合施設「大橋会館」。1階に入るのは、1日を通してカフェやバー、ダイニングとさまざまな使い方のできる「Massif（マッシーフ）」です。今回はランチのコースを中心に、こだわりのコーヒーやペストリーについてもご紹介します。
築48年の建物がリノベーションされ洗練された空間に
田園都市線池尻大橋駅東口から徒歩約5分のところにある「大橋会館」は、大橋内外のコミュニティをつなぐ、ハブのような存在になることを目指してオープン。1階にオープンした「Massif」はレストランのほか、オープンから16時まではカフェ、18時以降はワインバーとしても利用できて、多様な使い方ができるお店です。
道路側はガラス張りになっていて、店内と街をゆるやかにつないでいます。店内にはアートが飾られ、石の天板のテーブル、日本の木材からできたイスなど、自然や手仕事の温かみが感じられる空間です。
ワインにぴったり！ランチコースを堪能
「Massif」の特徴の一つが、豊富なワインのラインナップ。ロンドンのワインバー「Noble Rot」出身のソムリエが、ディレクターとしてワインのセレクションを行っています。現在は約200種類のワインを常備してあり、産地はこだらわずに、実際に試飲しておいしいと思ったワインだけを取り扱っているそう。
料理はイタリアンやフレンチといった枠にとらわれず、ワインに合うものを提供。ソムリエがセレクトするワインに合わせ、滋賀のレストラン「SOWER」のコールマン・グリフィン氏が監修した多様な料理を楽しめる。
今回は、12時から14時30分にオーダーできるランチのコース3000円をいただきました。コース内容はパン、サラダ、メイン、デザートの4品。メニューに合わせて、酸味が特徴的な「ロウサス・ビニャス・デ・アルデア」というスペイン産のワインをおすすめしてもらいました。
コースのメニューは時期によって変わります。この日は、カーボロネロ（黒キャベツ）やズッキーニ、柿などが、スダチの果汁とパセリのオイルを合わせたドレッシングで和えられたさわやかな風味のサラダ。ローストしたクルミがトッピングされ、食感の変化も楽しむことができます。
メインは赤鶏というニワトリを使用したローストチキン。前日から鶏肉の皮の部分だけを乾燥させることで、パリッとした食感に仕上げているそう。ソースは、果肉をブレンドしたプラムジュースに、お酢や醤油、赤鶏の骨のだしなどが加えられています。赤鶏のレバーを使ったレバーペーストも添えられています。
デザートは、瀬戸内の和紅茶を使用したプリン。3年熟成させた「福みりん」を煮詰めてカラメルのようにした風味豊かなソース、オレンジの皮を粉砕したオレンジゼストがトッピングされています。
コーヒーやペイストリーもおすすめ
8〜16時までは、カフェとしての利用も可能。広島県にある焙煎所で焙煎した「Overview Coffee」のコーヒー豆でいれたコーヒーを楽しむことができます。「Overview Coffee」で使用するのは、土壌の有機物を増やす「リジェネラティブ・オーガニック」という方法で育った豆のみで、環境にも配慮した商品です。
その日提供されるコーヒーは、さまざまな産地の中から、ローテーションで提供されます。この日は、ホンジュラスのコーヒー。苦味と酸味のバランスがとれていて、ナッツのような甘さとフルーティーな風味が特徴です。
カフェタイムには、自家製のペイストリーもおすすめです。クロワッサンには、北海道の「あすなろファーミング」のバターや、同じく北海道産の小麦粉「春よ恋」を使用。コクがありつつも、あっさりと食べやすいのが特徴です。デンマークの伝統菓子「ドリームケーキ」には、「福みりん」を使用して、奥行きのある味に。
■Massif（まっしーふ）
住所：東京都目黒区東山3-7-11
TEL：080-7111-5451
営業時間：8〜16時（ランチのコースは12時～14時30分LO）、18〜23時（ディナーのコースは18時～21時30分LO）
定休日：日・月曜
アクセス：東急電鉄田園都市線池尻大橋駅東口から徒歩約5分
text＆photo:伊藤めぐみ（エフェクト）、一部写真Massif提供（photo by Max Houtzager）
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
この記事を書いた人
