食・グルメ
2023.11.03
【おとなのソロ部】蔵前のコーヒースタジオ「Lonich,」パーソナルバリスタによるスイーツとのペアリングを楽しむひとり時間
東京・蔵前にある「Lonich,（ろにっく）」は、「コーヒー体験をデザインする」をコンセプトに掲げるコーヒースタジオ。このお店では、カフェなどでコーヒーを1杯オーダーするのとは違い、コース形式でコーヒーを楽しめるのが特徴です。パーソナルバリスタが目の前でドリンクやペアリング用のスイーツを提供してくれるコース「クリエイティブカウンター」をソロ体験してきました！
「枠」を超えた新しいコーヒー体験を提案
都営浅草線蔵前駅A1出口から徒歩2分、大通りから1本入った路地に構える「Lonich,（ろにっく）」。2023年4月、コーヒー激戦区として知られる蔵前にオープンしたこちらのお店では、ちょっと変わったコーヒー体験が楽しめるんです。
「Lonich,」は、ブラックコーヒーやカフェラテなど、決められた「枠」を取り払い、自由な掛け合わせで生まれた「新しいコーヒー」を味わうことができます。コーヒー豆の輸入事業も手がけているため、世界各国の品質にこだわったコーヒーを提供してくれます。
また、コース形式でコーヒーをコースを体験する際には、1組につきひとりのバリスタが付くので、より丁寧なサービスを受けたり、じっくりと話を聞けたりするのが魅力。「このバリスタのコーヒーを飲んでみたい」と思ってもらえるような、高い技術やフレンドリーな接客を心がけているそうですよ。
こちらで体験できるのは、バリスタがコーヒー豆を紹介しながら、その場で1杯ずつ抽出してくれる「クオリティカウンター」と、1組につきひとりのバリスタがついてコース形式でドリンクとスイーツのペアリングを楽しめる「クリエイティブカウンター」の2種類。
「クリエイティブカウンター」には、旬のコーヒーを楽しめる季節限定のコースのほか、お茶とコーヒーの組み合わせを楽しめる「クリエイティブコース」4500円、中南米各国のゲイシャ種のみを使用した「コレクティブコース」8500円があります。今回は「クリエイティブコース」を体験しました。
コーヒーの概念が変わるかも？クリエイティビティーあふれるドリンク
「クリエイティブコース」では、コーヒーを使ったオリジナルドリンク4杯を、スイーツのペアリングとともに楽しむことができます。使用するのは、プーアール茶の産地として知られる中国雲南省プーアールで生まれたコーヒー。1品目は同じプーアールで作られたお茶とコーヒーのかけ合わせを楽しめるドリンクをいただきました。
10年熟成させたプーアール茶に、香り付けとしてエスプレッソをプラス。しかも、エスプレッソは一度凍らせて溶け始めたところの濃いものを使うというこだわりよう。初めはお茶の味が前面に出ていますが、飲み進めるうちに段々とエスプレッソの風味が感じられます。
2品目は、エスプレッソと徳島県産の和三盆、カシスの濃縮液をシェーカーで混ぜて、最後に金箔をトッピング。
エスプレッソの苦味に、和三盆のやさしい甘さやカシスの酸味が加わり、まさにコーヒーの概念が変わるクリエイティビティーあふれるドリンクです。
コーヒーとのペアリングを考えたスイーツ
2品目のドリンクと一緒に提供されるのが、こちらのエディブルフラワー（食用花）がトッピングされたクリームチーズ。ローズのシロップをかけていただきます。甘味、酸味、苦味を感じるドリンクに対して、うま味や塩味をクリームチーズで補完することで、人が感じることのできる五つの味を網羅させているそう。
3品目はミルクとエスプレッソを使ったドリンクと、かりんとうの組み合わせ。
一度ミルクを凍らせ、溶け始めの濃厚な部分だけを抽出し、そこにエスプレッソを加えます。さらに、ハイカカオのチョコレートを削ってトッピング。ミルクとエスプレッソ、チョコレートが飲んでいくうちに混ざり合っていき、味の変化も楽しめます。
先ほどのペアリングでは、フードでうま味や塩味などを補完していましたが、今回はドリンクと近い甘さをもつかりんとうを合わせることで、おいしいペアリングが楽しめます。
最後は、「ヨーグルトウォッシュ」したコーヒーを使ったドリンクです。「ヨーグルトウォッシュ」とは、コーヒー豆をヨーグルトで洗うこと。ヨーグルトの酸によってコーヒーが液体と固体に分離され、液体にはコーヒーのフレーバーが、固体にはコーヒーの色味とロースト感が残ります。
この液体の方にノンアルコールのジンとエルダーフラワー（ハーブの一種）のシロップを組み合わせることで、ローズやエルダーフラワーの華やかさ、コーヒーがもつレモンやベルガモットの果実感など、さまざまな香りを感じられる一杯になっています。
自宅やカフェでカジュアルに飲むコーヒーもいいけれど、たまに非日常な空間で、じっくりとコーヒーを楽しんでみるのはいかがでしょうか。「Lonich,」ではコースのほかに、厳選したコーヒーをテイクアウトで1杯から楽しむこともできます。ぜひ、足を運んでみてくださいね。
■Lonich,（ろにっく）
住所：東京都台東区蔵前1-7-4 Kビル1F
TEL：050-3184-3065
営業時間：9〜19時※コースは前日までに要予約
定休日：水・木曜
アクセス：都営浅草線蔵前駅A1出口から徒歩2分
■おすすめの利用シーン：コーヒーの新しい楽しみ方を体験したいとき、非日常を味わいたいとき、ひとりで集中してコーヒーを味わいたいとき
text＆photo:伊藤めぐみ（エフェクト）
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
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