大阪・箕面「山本珈琲館」で、紅葉を眺めつつとっておきのコーヒータイム

左/©箕面市観光協会

大阪・箕面「山本珈琲館」で、紅葉を眺めつつとっておきのコーヒータイム

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大阪の紅葉狩りで真っ先に名の挙がる「明治の森 箕面国定公園(めいじのもり みのおこくていこうえん)」。お目当ての箕面大滝へ行く渓流沿いに、喫茶店好きの間で有名な「山本珈琲館(やまもとこーひーかん)」があります。紅葉が眺められる特等席や秋限定メニュー、混雑具合など、網羅してご紹介します。

Summary

自然の宝庫「箕面国定公園」にあるクラシカルな喫茶店

山本珈琲館
©山本珈琲館

阪急箕面駅から徒歩約20分。箕面大滝を目指す山道の途中に「山本珈琲館」はあります。昭和25年(1950)、輸入が再開されたと同時に大阪・北堀江でコーヒー豆の卸業として創業。関西で喫茶店を広めた立役者的存在です。

1995年には、創業者の「自然の中で至高のコーヒータイムを」という思いから、「明治の森 箕面国定公園」に「山本珈琲館」をオープン。以来「箕面に来たら必ず寄る」というファンもいるほど、大阪で長く愛され続けています。

山本珈琲館

コーヒーのよい香りで満たされた店内は、重厚な調度品が置かれ、ヨーロピアン調のシックな雰囲気。大きな窓があるので明るく、風でそよぐ森の木々や、すぐ横を流れる箕面川のせせらぎを眺めることができます。ほどよい音量のクラシック音楽も心を落ち着かせてくれます。

1杯ずつサイフォンで抽出するこだわりのコーヒー

山本珈琲館
「山本スペシャルコーヒー」750円

コーヒーはすべて自家焙煎のブレンド5種、単一の豆を味わうストレート6種がスタンバイ。おすすめは、カリブ海周辺の豆をブレンドした自信作「山本スペシャルコーヒー」。大阪の老舗なので濃厚かと思いきや、深煎りのストロングタイプで深いコクがありながらも、実にまろやかで優しい味。苦味や酸味も控えめで、万人に愛される味わいです。

山本珈琲館
山本珈琲館

店長・江口勇武さんにおいしさの秘密を伺うと、「どの豆でもすべて1杯ずつサイフォンで入れているから」とのこと。手間はかかりますが、角がとれ、ひと口目からうっとりするほどまろやかになり、最後の余韻まで楽しめます。

秋のフードは期間限定メニューを含め3種類

山本珈琲館
「スモークチキンのホットドックサンド」750円(コーヒー付は1300円) ※10月中旬~12月末の提供

通常はトーストやサンドウィッチがそれぞれ数種類ありますが、紅葉シーズンから年末にかけては、3種類を提供。「スモークチキンのホットドックサンド」は、表面をパリッと焼いたパンに、スモークチキン・トマト・タマネギ・レタスをはさみ、彩りも鮮やか。マスタード入りのマヨネーズがよく合います。

山本珈琲館
「小倉トースト」450円(コーヒー付は950円)

「小倉トースト」は厚みのある食パンに、小倉あんがたっぷり。マーガリンの塩気が小倉あんの甘味を引き立ててくれ、深煎りのコーヒーと相性抜群の定番メニューです。

山本珈琲館
「珈琲ビーフカレー」1100円(コーヒー付は1600円) ※10月中旬~12月末の提供

「珈琲ビーフカレー」は、良質の牛肉・野菜・フルーツをしっかり煮込み、厳選されたスパイスと備長炭で煎った香ばしいコーヒーを加えたもの。味の層が重厚で、食べた最後にピリリとくる大人の味。レトルトを1パック270円で販売しているので、おみやげにも最適です。

特等席は?店内のみどころも合わせて紹介

山本珈琲館
©山本珈琲館

特等席は山に囲まれた30のテラス席。紅・橙・黄・緑に彩られた木々がすぐ目の前まで迫ってきます。横を流れる川のせせらぎに加え、小鳥や虫の鳴き声もダイレクトに聞こえるすばらしいロケーションです。

山本珈琲館

店内は4名掛けが16テーブル、8名掛けが2テーブルの計80席。細長い造りで、川に面した約半分の席も特等席。足元から頭上まで広がる大きな窓から、山紅葉を眺めることができます。

山本珈琲館
山本珈琲館

通常は平日のみ予約できますが、紅葉シーズンの11月は全日予約不可。11月は下旬の週末や、場合によっては平日も行列することがあるそう。待たずに入るなら、11月はオープンの9時に行くのがベストで、午前中も比較的おすすめだとか。

店内では、年代物の焙煎機やミル、カップ、銀食器などにもぜひ注目を。創業者が集めたという膨大なアンティークの一部がまるで美術品のように展示され、見ごたえがあります。

秋のプチハイキングはリフレッシュ間違いなし!

山本珈琲館
©箕面市観光協会

「山本珈琲館」から北へ徒歩約25分。大阪随一の紅葉名所である「箕面大滝」は、秋は一帯のモミジが色付き、さらに絶景感が増します。約33mの高さから水しぶきが飛ぶさまもダイナミック。

山本珈琲館
©箕面市観光協会

阪急箕面駅から「箕面大滝」までは、片道約3km、休憩なしで徒歩約40分の道のりです。箕面駅からみやげ物店や食事処などのエリアを過ぎ、やがて山ゾーンである「箕面国定公園」へ。道路が整備されているので、登山靴でなく普通のスニーカーでも行くことができます。

山本珈琲館
©箕面市観光協会

道中では「瀧安寺(りゅうあんじ)」に真っ赤な瑞雲橋(ずいうんきょう)が架かっていたり、川面に紅葉が映り込むさまを見つけたり。心に残る秋のシーンにきっと出合えるはず。

山本珈琲館

そうそう、「山本珈琲館」は折り目正しい接客も評判です。プチハイキングの途中に立ち寄って、香り高いコーヒーやスタッフの笑顔からエネルギーをチャージするのはいかがでしょうか。

■山本珈琲館(やまもとこーひーかん)  
住所:大阪府箕面市箕面公園2-28 
TEL:072-722-3477 
営業時間:10~17時(11月は9~18時) ※変更する場合あり
定休日:月曜(祝日の場合は翌日休、11月は無休)
アクセス:阪急箕面駅から徒歩20分程度(車での来店は不可)

Text:こばやしみもざ
Photo:小川康貴(一部は山本珈琲館、箕面市観光協会)

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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