箱根を満喫♪ サウナ付きカフェ「NARAYA CAFE」で、ゆったりセルフロウリュ【清水みさとのあちこちサウナ旅VOL.01】

箱根を満喫♪ サウナ付きカフェ「NARAYA CAFE」で、ゆったりセルフロウリュ【清水みさとのあちこちサウナ旅VOL.01】

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温泉で有名な神奈川県箱根町。旅館やホテル、日帰り温泉は多いけれど、実はサウナ施設が少ない箱根。「もっとサウナがあればいいのになぁ」と思っていたら、2023年5月に箱根登山鉄道・宮ノ下駅を降りてすぐの「NARAYA CAFE」にサウナが誕生!予約制で、セルフロウリュ、貸切もできる、本場フィンランドみたいなサウナができたんです。ゆっくりサウナを体験して、サウナ飯を食べて、オーナーご夫婦とお話して…無限にときめきを感じる、大好きな旅がここにありました。

Summary

箱根・宮ノ下駅すぐ「NARAYA CAFE」併設のサウナ施設って?

「箱根にもっとサウナがあればいいのになぁ」何度もそう思ったことがありました。
実は箱根にはサウナがあまりありません。温泉地だからありそうだけど、温泉があるから逆にないという。
納得してしまいそうだけど、したくない!だって絶対相性いいですから!そう思いませんか?

東京・新宿駅から箱根湯本駅には、特急ロマンスカーに乗って1時間半ほど。
近いのに遠くにきた非日常を感じられて、情緒があって、自然があって、温泉がある。そんな懐深い箱根にサウナ旅ができたなら…。

サウナの神様が微笑みました。なんと今年5月、箱根に新たなサウナが誕生。
しかも、男女一緒に入れて、セルフロウリュもできるサウナ。サウナ不毛地帯だと思っていたエリアに新しくできたのは、最先端のサウナでした。

江戸時代から続いた温泉宿「奈良屋旅館」の流れを汲む「NARAYA CAFE(ならや かふぇ)」。2007年に足湯カフェとしてオープンし、今も大人気のお店です。

箱根登山鉄道・宮ノ下駅の改札を出ると、転げ落ちそうな急坂がお出迎え。おにぎりなんて落としたらひとたまりもなさそう。
つんのめりながら少しだけ坂を下ると「NARAYA CAFE」が見えてきました。

昭和20年代の建築物3軒分を生かしながらリノベーションしたそうで、質や素材が違うものが繋がっていて、パッチワークのようでとても愛らしい外観です。

安藤義和さん、恵美さんのオーナーご夫婦が笑顔で迎え入れてくれました。新型コロナウィルスで厳しい状況になったとき、ご主人が温泉を利用した施設をやってみようと、サウナに挑戦したのだそう。ネガティブな出来事をきっかけに、何かを始めるって勇気のいることですよね。そして本当に作っちゃった。すごい。

まずは、ショップにあるサウナ受付でサウナセットをゲット。

バッグの中にはサウナで使うレンタル品、バスタオル、フェイスタオル、ポンチョ、そして、5色のマグカップの中から好きなものを選びます。

細い階段を降りると、世界地図や書籍がずらり。ここは地下1階ブックカフェのスペース。本好きのわたし、ロックオン。店内どこを見てもかわいくて、首が上下左右にぐるんぐるん回りっぱなし。

奥へと進むと、すみっこにサウナへとつながる階段が隠れていました。
サウナに入る準備は万端!はりきって行ってきます!

温泉&自然を味わう!「NARAYA CAFE」のサウナでできることは?

レトロな「サウナ」の文字を発見。どうやらこの階段を降りていくらしい。

更衣室ののれんをくぐると、椅子にも「サウナ」の文字。

「サウナ」の装飾、かわいいと思いませんか?
実はこれ、タピボンという小田原発祥の手芸で、奥様の手作り。このお店で細部に神を宿すのはどうやら奥様のよう。目立たないところにも、ときめきがそこかしこに散りばめられています。

更衣室にはバッチリアメニティーが揃い踏み。これで、どっぷり汗をかいたって心配いりません。心置きなくサウナに入れますね、やったー!

サウナは外にありました。

目の前には緑いっぱいの箱根の山々が連なり、空気がおいしい。ぁあ、早くサウナに入って、この箱根を全身で味わいながらととのいたい。

サウナ室は、縦長で、8名ほど入れる広さです。流れるように細い木が斜めに、直線にとあしらわれた造りが美しくて、ひと目惚れ。

窓が2つ。立派な山々の手前で、木々が静かに揺れ動きます。音楽もテレビもない。静寂の中でぼーっとする時間なんて、最近ちっともありませんでした。なんだか嬉しくて、汗が吹き出します。嬉し泣きっていうけれど、嬉し汗ってあるのかも。

汗が吹き出したところで、もうひと汗。セルフロウリュです。好きなときに、好きなぶんだけ、ロウリュをしていいだなんて、贅沢の極み。

訪れた日のロウリュは、温泉水と、小田原の茶園から取り寄せているほうじ茶の2種類ありました。選び難いけれど、それだったらと、温泉水でほうじ茶を割るブレンドロウリュ!欲張りバンザイ!

ジューっと熱々のサウナストーンが鳴き、ゆっくりと、すみずみまでくまなく蒸気が巡っていく。窓ガラスに蒸気がぶわっと広がって、足跡を残していきました。

ほうじ茶の香ばしい香りと、優しい蒸気に包まれて、さらに汗を誘発。気持ちよく限界へ誘われ、そのまま吸い込まれるように水風呂へ。

水風呂は2つ。
1つは、一年中冷たい箱根の水道水。
もう1つは、箱根の水道水と温泉が混じった25℃前後の水風呂。

まずは、冷たい水風呂にドボン。ツーンと体中に響く水風呂。ぁあ、この水風呂のためにわたし、サウナに入ってたんでした。にやけちゃう。

そして、そのまま2つ目の25℃前後の水風呂へ入ると、体がふわふわ浮きそうに、ととのいの前触れが。

あぶないあぶない、この気持ちよさは、外気浴で味わいたいのであわてて飛び出ました。

箱根の空気は、なんだか少し大人っぽくて、歴史が詰まった土地には、それ相応の懐の深さがある気がしました。

その懐にそっとおじゃまするように外気浴。凛々しい山にも見守られながら、箱根の自然をたっぷり味わいます。
東京からこんなに近くでこの贅沢を味わえるなんて。

しかも、このままソフトクリームを注文して水着のまま食べられるんですよ。ととのった直後に、ここで食べたソフトクリームは、人生で一番おいしかった!

「ミニソフトクリーム」350円
「ミニソフトクリーム」350円

休憩スペースにさらなる階段を発見。
ポンチョを着て降りていくと、アドビハウス風の不思議な休憩スペースがありました。

「NARAYA CAFEは木を多用して作ってきたけど、そろそろ飽きたから土を使おう!」と奥様が提案し、竹と石膏を使い、仕上げは土佐漆喰で作ったんだそうです。あれ、建物ってそんな簡単に思い付きで作れちゃうんですか?すごすぎません?

実は、この建物もサウナも、友人の建築士さん+地元の職人さん+オーナーご夫婦のDIY+友人たちで、セルフビルドされていて、一応設計図はあるものの、みんなで作りながら「ここもっとこうしようよ」「窓作ってみる?」「この素材飽きた」なんて言いながらその場のアドリブで作っちゃったそうです。だから、建物の中にオリジナリティにあふれているんだと納得。
大人が本気を出した大人による秘密基地。もう、ときめきが止まらない。

足湯カフェから始まって、ショップ、ギャラリー、ついにはサウナまで。増築に増築を重ねているから、「ナラヤさんは箱根のサクラダファミリア、ご主人はガウディみたいだね」と地元で言われているんだそう。スペインに行かずとも箱根にガウディ建築ありました!

サウナ飯も!「NARAYA CAFE」の足湯&カフェでゆったり。

ととのったあとは、お待ちかねのサウナ飯。
「窯焼きピッツァ ハーフ&ハーフ」(マルゲリータ、ゴルゴンゾーラ)1300円、「柚子スカッシュ」500円
「窯焼きピッツァ ハーフ&ハーフ」(マルゲリータ、ゴルゴンゾーラ)1300円、「柚子スカッシュ」500円

焼き芋窯を使って焼く、手作りの「窯焼きピッツァ」は派手すぎない、誠実な味がサウナでととのったあとにぴったりで、おいしくてペロリ。

最後はお店の入り口にあった足湯でオリジナルのモナカ。
「ならやん」というお店オリジナルキャラクターを模った、ひょうたん型のモナカと抹茶ドリンクのセットをオーダー。

「ならやんセット」(抹茶ラテ、うぐいすあん)850円 ※ドリンクは「抹茶」「抹茶ラテ」の2種、あんこは「こしあん」「ごまあん」「うぐいすあん」「季節のあんこ」4種の中からセレクト
「ならやんセット」(抹茶ラテ、うぐいすあん)850円 
※ドリンクは「抹茶」「抹茶ラテ」の2種、あんこは「こしあん」「ごまあん」「うぐいすあん」「季節のあんこ」4種の中からセレクト

モナカの生地は、おせんべいみたいにサクサクして、とってもおいしくて、びっくり。
ポカポカの温泉に足をつけて、日頃から駆使している足にありがとうを。

初めて来たはずなのに、昔からこの場所を知っていたような懐かしさと愛着が湧きました。

楽しそうに仕事をする愛情たっぷりのご夫婦が奏でる、いい時間といい空気。お店のすみずみに散りばめられた遊び心。なんとかこの場に居座ろうと、撮影が終わってもしばらくぐだぐだ、帰らない方向に舵をきっている自分がいました。(迷惑)

帰りの電車で、まだ温かい足元を感じながら、無限にときめいた一日に乾杯。
また来よう。また、サウナに入りに、ご夫婦に会いに来よう。
大好きな旅先を、また見つけました。

【サウナ詳細】
営業時間:①11~13時、②13~15時、③15~17時 ※要予約
料金:1名3500円(ポンチョ、バスタオル、フェイスタオルのレンタル付き)
※1~3名の場合は相席、4名以上で貸切
※貸切利用の場合は1名1万円、2名1万2000円、3名1万3500円
※男女兼用サウナのため、水着など濡れてもいいものを持参
※更衣室は開始時間の10分前から終了時間の30分後まで利用可
・「NARAYA CAFE」公式サイト https://naraya-cafe.com/
・「NARAYA CAFE」サウナ予約 https://naraya-cafe.com/sauna


Text:清水みさと
Photo:添田康平

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。


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