知床五湖

【北海道 知床】 世界自然遺産を満喫! 知床五湖ウォーキング

ハイキング アウトドア 自然 北海道観光 北海道 世界自然遺産
Twitter Facebook LINE はてなブックマーク Pocket

知床の原生林の中にたたずむ5つの湖。知床五湖は知床八景のひとつにも数えられ、美しい景観が楽しめます。幻想的な湖沼や多様な動植物が息づく、豊かな知床の大地を歩いてめぐってみましょう。知床五湖散策コースは、すべての湖をめぐる「地上遊歩道コース」と、一湖と知床連山を気軽に体験することができる「高架木道コース」の2つがあります。所要時間や体力に合わせて計画を立てましょう。

Summary

神秘の湖をめぐる2つのコース

高架木道にある湖畔展望台から知床連山の眺め
高架木道にある湖畔展望台から知床連山の眺め


知床五湖を散策するコースは、ガイドツアーや散策前のレクチャーが必要な「地上遊歩道コース」と、いつでも自由に行き来ができ、ヒグマがいても安全に歩ける「高架木道コース」の2つがあります。


✔コースの詳細はコチラ


知床は世界的に見てもヒグマの高密度生息地で、ヒグマとの遭遇率が高い場所になります。高架木道はヒグマがいても安全に歩くことができるコースです。

地上遊歩道コースのレクチャールーム入口(植生保護期は散策前のレクチャーが必須)
地上遊歩道コースのレクチャールーム入口(植生保護期は散策前のレクチャーが必須)

高架木道コース
高架木道コース

感動の大自然が目の前に! 地上遊歩道コース

今回の取材は、植生保護期に知床ネイチャーオフィスの松田光輝さんに案内をしてもらい、地上遊歩道コースの大ループコースを回ってきました。

フィールドハウスでのレクチャーは約10分。
フィールドハウスでのレクチャーは約10分。

まずは、お手洗いを済ませ、水もしくはお茶を用意し、フィールドハウスでレクチャーを受けます。知床五湖散策中は食べ物の持ち込みはNGです。もし持ち歩く場合も密閉できる容器の中に入れ、野外での食べ歩きをしてはいけません。 レクチャーでは、万が一クマと遭遇した場合の対処方や散策中に気を付けるべきことなど、注意事項を映像を見ながら教えてもらいます。

レクチャーを受けると、立入認定証がもらえます
レクチャーを受けると、立入認定証がもらえます
遊歩道の入口でコースの案内をしてもらいます
遊歩道の入口でコースの案内をしてもらいます


そしていざ出発! 見える景色の説明を受けながら、青々と美しい木々の中を歩いていきます。

地上遊歩道コースを進んでいくと、芸術的な形の木を発見!これはイチイの木が倒れ、根っこがあらわになったとのこと。イチイの木は腐りにくいため、根が残りこのような形で残っているそうです。

こちらの木には大きな動物の爪の跡が。木の上にある山ぶどうを食べるため、ヒグマが木に登った跡
こちらの木には大きな動物の爪の跡が。木の上にある山ぶどうを食べるため、ヒグマが木に登った跡

周囲400mほどの知床五湖の中で一番小さい五湖
周囲400mほどの知床五湖の中で一番小さい五湖


説明を受けながら歩くこと約30分。五湖に到着しました。大ループコースは五湖→四湖→三湖→二湖→一湖の順に歩いていきます。水面では水鳥が気持ちよさそうに泳いでいました。

木々の間から四湖と硫黄山を望む
木々の間から四湖と硫黄山を望む

五湖から四湖までは10分程度。五湖と同様に原生林に囲まれた静かな湖です。

三湖の背後には羅臼岳が高くそびえる
三湖の背後には羅臼岳が高くそびえる

対岸に浮かぶ小島が特徴の三湖。広々とした湖面と知床連山全体を眺めることができます。

周囲が開けた二湖の湖水に知床連山が鏡のように映る
周囲が開けた二湖の湖水に知床連山が鏡のように映る

小ループ散策をした人との合流地でもある二湖は、周囲約1.5kmの湖で、知床五湖最大。湖と知床連山の姿を望める絶景スポットです。

順路の杭の上部分に穴が開いているのがわかりますか? これはヒグマの歯型だとか。

高架木道から見た知床連山と一湖
高架木道から見た知床連山と一湖
木道は段差がないので歩きやすい
木道は段差がないので歩きやすい

地上遊歩道散策も終盤。地上遊歩道から見る一湖は湖面を近くで眺めることができます。ここから高架木道と合流して、知床フィールドハウスまで木道を歩きます。片方に知床連山、もう一方にオホーツク海を見ることができ、雄大な景色を満喫できます。


紅葉や冬の雪のシーズンも魅力です!

紅葉が美しい知床五湖
紅葉が美しい知床五湖

知床は季節によってさまざまな表情を見せてくれます。取材で訪れたのは夏の時期でしたが、夏が終わり9月下旬頃からは知床連山の稜線から少しずつ色づき始めます。知床五湖周辺では、10月中旬以降が紅葉の見ごろとなります。

雪の知床五湖をスノーシューで散策する様子
雪の知床五湖をスノーシューで散策する様子

冬季は道路が閉鎖されているため、認定を受けたガイド同行のツアーのみの利用となります。


持ち物・注意事項も忘れずにチェック

トレッキングの服装
■履きなれたスニーカーやトレッキングシューズ
■リュックなど両手があくようなバッグ
■レインウエア
■水もしくはお茶
■軍手・タオル
■帽子、サングラス、日焼け止めなど


夏でも遊歩道を歩く際は、虫刺されや下枝などでの傷を防ぐために、薄手の長袖・長ズボンで、濡れても乾きやすい素材が最適です。
春や秋の天気が悪い日は、日中でも10℃以下になることがあるので、防寒準備をしっかりとして訪れるようにしましょう。

冬の知床の最高気温はマイナス5℃~3℃前後、最低気温はマイナス20℃にもなります。スキーウエアなどの防水・防寒素材のウエアに、中には保温性の高い服を重ね着しましょう。頭も耳まで隠れる帽子を用意するなど、とにかく暖かい恰好で準備をしてくださいね。

<注意事項>
●遊歩道に入るとトイレはないので必ずトイレを済ませてから出発しましょう。
●飲み物は、水・お茶など、糖分が入っていない飲み物はOKですが、ヒグマや蜂を誘引するジュースや食べ物は持ち込み不可です。
●地上遊歩道はヒグマ出没時は閉鎖となります。ガイドや指導員の指示に従いましょう
多くの野生動物が暮らす世界自然遺産の知床。ぜひルールを知ったうえで、知床の自然を体感しに訪れてみてください。




Text:るるぶ情報版編集部
Photo:西村光司


●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

Twitter Facebook LINE はてなブックマーク Pocket
記事トップに戻る

この記事に関連するタグ

編集部のおすすめ

ページトップへ戻る

検索したいキーワードを入力してください