【あわしまマリンパーク】アシカショーにカエル館など、無人島にある水族館を遊び尽くそう!
伊豆半島の付け根に位置し、のどかな漁村風景が広がる静岡県沼津市・内浦地区。駿河湾の波間に浮かぶ「あわしまマリンパーク」は、無人島「淡島」にある水族館です。富士山を望みながら船で島に渡り、海のいきものたちに癒やされる場所。いろいろな過ごし方が楽しめる、「あわしまマリンパーク」の魅力をご紹介します。
Summary
あわしまマリンパークってこんなところ
静岡県沼津市内浦にある「あわしまマリンパーク」は、周囲約2.5kmの無人島を舞台にした水族館。駐車場の奥にある売り場でチケットを購入してから、船に乗って上陸します。天候に恵まれれば、富士山を望む絶景に出合うことができますよ。
無人島内には、カメやアザラシなど海のいきものたちを近くで見ることができるプールや、カエル館、水族館などの展示があります。淡島周辺の海に生息するいきものが展示される大水槽では、すぐそばに広がる海に飛び込んだかのような気持ちに。
アシカが目の前まで挨拶に来てくれる人気のアシカショーは、1日3回実施。運がよければ、トレーニング風景も見ることができるかも!?
国内最大級の展示数を誇るカエル館は必見。国内外から集められた常時50種類以上のカエルが展示されています。
水族館や海のいきものの展示のみでなく、淡島で出合う風景も魅力のひとつ。さまざまな楽しみ方が広がるあわしまマリンパークのみどころをご紹介します。
あわしまマリンパークへのアクセス
電車を利用する場合、JR沼津駅南口にあるバス停の3番乗り場から、東海バス「大瀬崎・長浜・絵梨・木負方面行き」に乗って「重寺」まで、約30分のバス旅。バス停から徒歩約2分でチケット売場に到着です。
車を利用する場合、東名高速道路沼津ICから国道414号を経由して県道17号に入り、約2km。気持ちの良い海岸線のドライブを楽しむことができますよ。
右に看板が見えたら、駐車場(150台/500円)に車を停め、チケットを購入して船のりばへと向かいましょう。
駐車場から淡島を正面に見て左奥の船着場から、15分間隔で運行している船に乗船します。
船内の席のほか、さわやかな潮風と海辺の風景を楽しめるデッキの席もあるので、好きな場所を選びましょう。晴れた日には、船上から富士山を見ることができます。
乗船から2分、無人島にある水族館・あわしまマリンパークに到着です。
【淡島水族館1階】淡島周辺のいきものたちに出合える
日常ではあまり体験することのない船でのアプローチを経て、いよいよ淡島に上陸です。
潮の香りを胸いっぱいに吸い込んで、深呼吸。淡島から見える内浦地区の風景に、早速目を奪われます。
まずは船を降りてすぐ目の前にある「淡島水族館」へと向かいましょう。1階では淡島周辺や駿河湾に生息する魚の展示を、2階では深海魚やふれあいプールの展示を行っています。
館内に入ってすぐの水槽では、ネコザメ、エイ、ハタ、カンパチ、スズキなどの大きな魚へのエサやり体験をすることができます。テーブルの上の保存容器には、新鮮なアジの切り身が4切も!
トングでアジを掴んで水面に近づけると、続々と魚が集まってきます。水面から10cmほど離して落とすと、ハタが大きな口でパクリ!エイはプールの側面に張り付いて、覆いかぶさるようにしてアジを食べます。
エサの数に限りがあるので、見かけたらぜひトライしてみてくださいね。
奥に進んでいくと現れる大水槽では、淡島周辺の海の一部をそのまま再現しています。自然の砂や石、海底にたゆたうロープなど、実際に海の中を覗いているかのような気持ちに。水槽の前にあるベンチでのんびりと、魚たちを眺める時間に癒やされます。
【淡島水族館2階】飼育員さんのウニ推しがすごい!ふれあいプールも
1階の奥にある階段から、タカアシガニなどの深海生物やウニを展示する「ふれあい水槽」がある2階へと進みましょう。飼育員さんによる手作りの解説パネルを読み進めながら、一番奥のスペースへ。
ちなみに2階で展示されている深海の魚たちは、水族館スタッフが近隣の漁師さんの船に乗せてもらい、採集をしているそう。
部屋の中心にある「ふれあい水槽」では、ヒトデやウニ、ナマコなどに触ることができます。平日は1日2回、土・日曜と祝日は1日3~4回(時期により異なる)、飼育員さんによる「お魚解説」も実施されていますよ。
「淡島水族館」を訪れたら、絶対に見逃せないのがウニの展示コーナー。「ウニに泣き、ウニに笑う」がキャッチコピーの飼育員・小西さんによる、さまざまなウニの魅せ方は必見です。
ウニへの愛があふれ出している展示コーナーを過ぎると、誰もが気づけばウニ通(ツウ)に。食べておいしいだけじゃない、ウニの魅力を垣間見ることができます。
館内入り口すぐにあるガチャガチャコーナーでは、スタッフによる手作りの「ウニキャンドル」も販売。本物のウニの殻を型にして作ったという手のひらサイズのキャンドルから、愛の深さが伝わってきます。
【ショー】富士山を背景に、至近距離で観る海獣のショー
海のすぐそばにあるプールでは、大きな富士山を背景に、アザラシとアシカによるショーが行われます。登場するアシカやゴマフアザラシのキャラクターも詳しく解説してくれるので、海獣たちとの距離がグッと縮まります。
あわしまマリンパークのショーの魅力は、とにかく海獣たちとの距離が近いこと!アシカの毛艶や表情までも、しっかりと目視できる近さで見ることができます。
客席からわずか1mの距離までご挨拶に来てくれたり、ニコッと笑顔を作ってくれたり。トレーナーと息の合った技を繰り広げる、アイドルさながらの彼らの姿に魅了されること間違いなしです。
■アシカショー
開催時間:毎日11時、13時、15時
開催場所:アシカプール
※ショーの開催時間は、2023年10月の情報です。
【カエル館】世界のカエルが大集合!国内最大級のカエル館
続いて、国内最大級といわれている「カエル館」へと向かいます。常時50種類以上を展示しているそうですが、この日は75種類のカエルに加え、イモリやサンショウウオなどの両生類も展示されていました。
青々と茂る緑の森や水場などが設えられた水槽内で、のびのびと過ごすカエルたちを探すのが楽しい!館内では、カエルにまつわるクイズなども展示されており、大人も子どもも楽しめる空間が広がっています。
ジャングルの宝石と呼ばれる美しい色彩のヤドクガエルなど、普段は見ることのできない珍しいカエルもたくさんいます。カエルが苦手という方も、ぜひ挑戦してみてくださいね。
【おみやげ】手作りのウニグッズ!?オリジナルのおみやげは要チェック
水族館やショー、カエル館を楽しんだあとは、船のりば近くにある「ショップしまたろう」へ。
いろいろな種類のカエルグッズや、水族館のオリジナルキャラ「しまたろう」と「うみねちゃん」のグッズまで、幅広く取り扱っています。
売り場で一際目を引くのは、オリジナルのウニグッズ。「欲しいものを作っています」のコメントどおり、「ウニの詰め合わせ」や「オリジナル缶バッヂ」など、ユニークなグッズが並びます。
スタッフの方おすすめの「ドライフラワーケース入り骨格」は、自分でフォトフレームを購入してボンドなどで貼り付ければ、オリジナルのウニの標本を作ることもできますよ。
帰りの船を待つ間は、淡島の散策を。淡島の山頂にある「淡島神社」まで、往復約50分ほどのプチハイキングを楽しむこともできます。
島内にはマグマによる造形や、波の浸食の跡も点在しており、じっくりと見て回るのもおすすめです。
一人で行っても、誰かと一緒に訪れても、水族館の展示以外にもさまざまな過ごし方を楽しむことができる「あわしまマリンパーク」。無人島の水族館で過ごす非日常的な休日を、ぜひ皆さんも体験しに行ってみてはいかがでしょうか?
■あわしまマリンパーク
住所:静岡県沼津市内浦重寺186
TEL:055-941-3126
時間:9時30分~17時(最終入園は15時30分)、11~2月は10時~16時30分(最終入園は15時)
定休日:無休
入園料:2000円(4歳~小学生は1000円)
Text:横畠花歩
Photo:森島吉直(しずおかオンライン)
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