【静岡・浜松】「gramme」は瓦の魅力を発信するブックカフェ!ランチにスイーツ、ワークショップを満喫♪
静岡県浜松市にある「gramme(ぐらむ)」は、瓦の魅力と普遍的価値をコンセプトにしたブックカフェ。日替わりランチやオリジナルブレンドティーにスイーツのセット、鬼瓦づくりのワークショップまで、瓦をテーマにした体験を通して、新しい発見に出合うことができます。
築55年の建物をリノベーション。瓦を身近に感じるカフェ
2023年3月にオープンした「gramme」は、瓦をコンセプトにしたブックカフェ。JR浜松駅から徒歩約15分、中区北田町を流れる新川沿いに位置しています。
「gramme」のロゴマークがお店の目印。ロゴをよく見ると、カタカナ表記の「グラム」と「瓦」の文字が浮かび上がってきます。
店名は、m(メートル)を「米」で表すように、「瓦」がg(グラム)単位を示す漢字であることが由来になっています。1円玉=1g。軽い物を、重いイメージのある「瓦」の漢字で表せることから、相反するものの融合を目指しているそうです。
陽の光をたっぷりと取り込んだ店内の土間やカウンター席には、瓦の廃材を利用した素材が使われています。棚には建築やライフスタイルにまつわる本が並んでおり、待ち時間に自由に読めるだけでなく、気に入った本をそのまま購入することもできます。
本棚の一角には、瓦を表したオリジナル柄の手ぬぐいとストラップを取り扱うコーナーが。棚の所々に鬼瓦や飾り瓦が飾られており、じっくり眺めるのも楽しい!
カフェスペースの隣には、鬼瓦の石膏型抜き体験を行うワークスペースが広がっています。ランチなどのカフェ利用に加えて体験もできるとあり、ワクワクが止まりません!
日替わりランチに、デザートも。新しい発見を楽しんで
事前予約制のランチメニューは、日替わりランチかパスタのいずれかを選ぶことができます。
ランチは電話もしくは公式サイトから予約が行えますが、なんと事前にメニューの相談ができるそう。例えばメインは肉か魚、主食は米かパンなど、好みを反映したオリジナルのメニューをいただくことができるなんて、特別感がすごい…!
今回は、手作りのフォカッチャとローストポークの日替わりランチをいただきます。
低温調理されたジューシーで柔らかなお肉や、チーズが香ばしく香るフォカッチャ、旬の無農薬野菜を使ったお惣菜など、お皿の上がとっても賑やか。最後の一口まで、大満足の一皿です。
食後には、瓦をモチーフにした定番デザートの「白玉の最中」と、ブレンドティーのセットでほっと一息。瓦の風合いを再現したお皿に、黒い最中が映える一品です。
お店の近くにある餡子屋さんの餡子を使用した、甘さ控えめでサクッと食べやすい最中。手作りの白玉の、モチモチとした食感が嬉しい!季節のフルーツを使用した「季節の最中」350円も人気です。
セットでも単品でも楽しめるブレンドティーは、花・瓦・土の3種類。それぞれが瓦にまつわるストーリーを持ったお茶は、店主の柳本さんが自らブレンドしています。
ハーブティー、燻製紅茶、番茶の異なるフレーバーのお茶を、飲み比べるのも楽しみのひとつです。
「鬼師」を体験!鬼瓦の石膏型抜きワークショップ
屋根に飾られる鬼瓦は、邪気を払い福を招くと言われています。grammeでは、事前予約で鬼瓦の石膏型抜きワークショップに参加できます。
まずは鬼瓦のベースとなる粘土をこねて、「鬼師」と呼ばれる職人が作った石膏の型に詰めていきます。
型の縁までしっかりと埋めたら、型から外し、なめす作業へ。ワークショップは店主の柳本さんか瓦職人さんが付いて教えてくれるので、手先が不器用という方も安心です。
瓦にまつわるお話を聞きながら、時間があっという間に過ぎていきます。
型取りを終えた鬼瓦は、1〜2か月後に郵送もしくはお店で直接受け取ることができます。
瓦に触れる初めての体験を終え、完成品を受け取った時の感動はひとしお。鬼瓦は焼いた後に燻されることで銀色になるため、預ける前と雰囲気がまったく異なります。
瓦の魅力を感じ、知ることができる体験型ブックカフェ「gramme」。今までよりも瓦を身近に感じ、新しい気づきに出合う休日を過ごしてみてはいかがでしょうか?
Text:横畠花歩
Photo:森島吉直(しずおかオンライン)
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