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【箱根】「はこにわ/箱根ドールハウス美術館」はお楽しみいっぱいのミュージアムパーク

【箱根】「はこにわ/箱根ドールハウス美術館」はお楽しみいっぱいのミュージアムパーク

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日本唯一のミニチュア・ドールハウス専門美術館「箱根ドールハウス美術館」が、2023年4月に複合ミュージアムパークとして生まれ変わりました。既存のミュージアムに加え、ミニ機関車やレンタルミニカー、一棟貸しのヴィラなどの新しい施設が登場。大人も童心に返って遊べるスポットです。

Summary

ミニチュア・ドールハウスってどんなもの?

国道1号沿いに立つ特徴的な建物
国道1号沿いに立つ特徴的な建物

施設の中心である「箱根ドールハウス美術館」は、「芦之湯フラワーセンター」の跡地を利用して2016年にオープンしました。

常設展は展示品が随時入れ替わる
常設展は展示品が随時入れ替わる

「ドールハウス」とは、実物の建物を12分の1サイズにしたミニチュア美術工芸品のこと。記録にある最も古いドールハウスは、1558年にドイツ・バイエルン王国の侯爵が愛娘に贈ったものだそうです。その後、オランダやイギリスでも制作されるようになり、世界中に広まりました。貴族のステータスシンボルだったドールハウスは、やがて子どもの知育玩具としての役割も担うようになります。このミュージアムでは、アンティークから現代作家の作品まで、世界各国の100点以上を所蔵しています。

世界の2大プライベートコレクションは必見!

19世紀のロンドン郊外の典型的な住居のドールハウス
19世紀のロンドン郊外の典型的な住居(ヴィヴィアン・グリーン・コレクション)

常設展の目玉は、世界の2大プライベートコレクション。その1つが、映画『第三の男』の原作者、グレアム・グリーンの夫人(のちに離別)による「ヴィヴィアン・グリーン・コレクション」です。彼女は1700~1900年代のイギリスのドールハウスの収集に力を入れていました。

『ハスケル・ハウス』(ヴィヴィアン・グリーン・コレクション)
『ハスケル・ハウス』(ヴィヴィアン・グリーン・コレクション)

なかでも、イギリスの近代バレエの父といわれるアーノルド・ハスケル卿が供与した『ハスケル・ハウス』は、当時のイギリス貴族のライフスタイルを伝える貴重な逸品です。古いドールハウスは持ち主が変わるたびに中の調度品も入れ替わったそうですが、こちらは1920年代半ばに施された装飾がそのまま残されています。家具やカーテンなどの内装はすべて手作りだというから驚きです。

『デモイン・バンガロー』のキッチン(モッツ・コレクション)
『デモイン・バンガロー』のキッチン(モッツ・コレクション)
『デモイン・バンガロー』の子ども部屋(モッツ・コレクション)
『デモイン・バンガロー』の子ども部屋(モッツ・コレクション)

2大プライベートコレクションのもう1つが、「モッツ・コレクション」。アメリカ・アイオア州のモッツ夫妻が集めたり制作したりしたもので、その規模は世界最大級といわれています。モッツ一家が最初に暮らした家を再現した『デモイン・バンガロー』は、四方から鑑賞できる珍しいタイプ。幅193cm、奥行102cm、高さ60cmのドールハウスの中に、リビングやダイニング、サンルームなどが精巧に作られており、いつまでも眺めていたくなります。

完成まで20年以上要した『モッツ雑貨店』(モッツ・コレクション)
完成まで20年以上要した『モッツ雑貨店』(モッツ・コレクション)

ドールハウスの最高峰とうたわれるのが、アイオワ州オコポジ湖畔に実在した店を再現した『モッツ雑貨店』です。当時の雑貨店は、日用品の販売だけでなく、電話をかけたり手紙を出したりする地域のコミュニケーションの場でもありました。

なんと三猿の姿も!『モッツ雑貨店』(モッツ・コレクション)
なんと三猿の姿も。『モッツ雑貨店』(モッツ・コレクション)

店内には、モッツ一家のミニチュアコレクションや、手作りした小物が所狭しと並んでいます。一部にはアジアの影響が見られ、じっくり観察すると、日本でもおなじみのものを発見できるかも!




企画展では懐かしい昭和の世界にトリップ

施設の入場料で企画展も鑑賞できる
施設の入場料で企画展も鑑賞できる

年に数回の企画展もあり、2024年1月15日(月)までは「昭和の家と懐かしの国産名車」を開催中。43分の1スケールの国産ミニチュアカーや、古き良き昭和の時代を彷彿させるドールハウスが並びます。

「くるまや」の設計図を元に作られた『くるまや全景』(三浦宏作)
「くるまや」の設計図を元に作られた『くるまや全景』(三浦宏作)

『男はつらいよ』の主人公・寅さんの実家「くるまや」のミニチュアや、『ゴジラ』『ウルトラマン』などの模型製作を手がけた比留間伸志氏の作品は必見です。

ミニチュアのSL機関車やクラシックカーに大興奮!

ミニチュア鉄道は実際に走らせることができる
ミニチュア鉄道は実際に走らせることができる

ここからは、ドールハウス以外のお楽しみをご紹介。
フラワーセンター時代の温室を活用した「ジオラマウンテン」には、箱根登山鉄道のモデルとなったドイツのベルニナ鉄道の赤い客車が走ります。

入口の駅舎テラスから停車場ステージまでを運行
入口の駅舎テラスから停車場ステージまでを運行

屋外の「ノームの森」では、ミニ機関車「SLピクシー号」が運行。大人は300円、小学生以下は100円で乗車可能で、入場チケットがあれば無料で利用できます。

公道も走行できる1人乗りのミニカー
公道も走行できる1人乗りのミニカー

車好きなら、1960年代の名車・ACコブラを複製した「ミニコブラ」で芦ノ湖ドライブはいかが?2時間プランは1台6500円、2台1万2000円、5時間プランは1台1万5000円、2台2万8000円でレンタル可能です。別途、1台につき保険料が500円、燃料費が2時間プラン1000円、5時間プラン2000円必要です。


カフェでひと休み&ショッピング♪

カフェ店内から駅舎テラスやノームの森を眺められる
カフェ店内から隣接している駅舎テラスやノームの森を眺められる
濃厚な味わいのハッシュドビーフ
濃厚な味わいの「ハッシュドビーフ」

お腹が空いたら、館内のカフェ「Cha Cha」でランチしましょう。ランチセットはコーヒーまたは紅茶付きで1500円~。「バジルキチンサンド」、「ハッシュドビーフ」、「大豆ミートと7種野菜のキーマカレー」から選べます。おすすめは、牛肉&香味野菜を特製デミグラスソースとトマトペーストで煮込んだ「ハッシュドビーフ」。

温かいパイにバニラアイスを添えた箱根ホームメイドアップルパイ
温かいパイにバニラアイスを添えた「箱根ホームメイドアップルパイ」

スイーツは「箱根ホームメイドアップルパイ」や、2種の「日替わりケーキ」など。コーヒーまたは紅茶付きのセットで1200円~です。

ショップやカフェは施設に入場しなくても利用できる
ショップやカフェは施設に入場しなくても利用できる

入り口のそばにあるミュージアムショップでは、ドールハウスの制作キットをはじめ、オリジナルグッズや箱根ゆかりの木工作家の作品を販売しています。ワークショップや演奏会が行われることも。

ポストカード各495円
「ポストカード」各495円
ガラスマグネット各715円
「ガラスマグネット」各715円
アクリルキーホルダー各495円
「アクリルキーホルダー」各495円
「乾木工所」の動物こけし各1760円
「乾木工所」の「動物こけし」各1760円


「はこヴィラ」に別荘感覚で泊まる

美術館の裏手にひっそりと佇む
美術館の裏手にひっそりと佇む

敷地内には、なんと一棟貸しのコンドミニアム「はこヴィラ」があります。自炊可能なキッチン家電やシャワー室などを完備し、最大5名まで宿泊が可能です。宿泊は平日1万9600円~、土・日曜、祝日2万4000円~(宿泊は2名より)。宿泊人数分の「はこにわチケット」と、近隣の老舗旅館「きのくにや」での日帰り入浴料が宿泊料金に含まれています。

アート作品が飾られた空間で、家族や友人とプライベートな時間を
アート作品が飾られた空間で、家族や友人とプライベートな時間を

展示内容がパワーアップしたミュージアムだけでなく、楽しい施設が増えた「はこにわ/箱根ドールハウス美術館」。屋外の駅舎テラスや停車場ステージでは、イベントが行われることもあるそうです。
箱根小涌園や芦ノ湖へも車で10分足らずの距離なので、箱根の観光プランに加えてみてはいかがでしょうか。


はこにわ/箱根ドールハウス美術館(はこにわ/はこねどーるはうすびじゅつかん)
住所:神奈川県足柄下郡箱根町芦之湯84-55
TEL:0460-85-1321
営業時間:11時~17時30分(11~3月は~17時)。最終入館は閉館の30分前まで
定休日:火曜(祝日の場合は営業。8月は無休)
料金:入場大人1800円、中学生・高校生・大学生1500円、小学生1200円。小学生未満は無料

text:ウランティア(永田晶子)
photo:西村光司


●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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