「伊勢ファーム」オーナーのこだわりと夢の結晶「江丹別の青いチーズ」がおいしい理由
江丹別は冬が厳しい北海道旭川市の山間部に位置します。そこで誕生した「江丹別の青いチーズ」は、オーナーのこだわりと夢がつまったブルーチーズ。そのチーズがどんな味なのか? どう食べるといいのか? なぜ江丹別だったのか?「伊勢ファーム」のオーナーに現地でたずねてみました。
「江丹別の青いチーズ」ってどんなチーズ?
「ブルーチーズって独特のクセがあって食べにくいという印象が強いと思うのですが、そうじゃなくて食べやすくておいしいんだよ、というのを伝えたくて、江丹別の青いチーズを作りました」
と語るのは「伊勢ファーム」オーナーの伊勢昇平さん。フランスでチーズについて勉強した際に、おいしいブルーチーズは“食べやすいけど個性と味の輪郭がある”と感じ、それを目指しているとのこと。
ワインや日本酒とあわせて食べるのが定番ですが、伊勢さんおすすめの食べ方は、アイスクリームやチョコレートと、ひとかけらのチーズを一緒にという食べ方だそう。いろいろな食材とあわせて、新しい味を発見してみてもおもしろいですね。
「伊勢ファーム」オーナーのこだわりと夢
「ブルーチーズはチーズで唯一、チーズの中に青カビが生えるため、チーズの仕上がりは実際に切ってみるまでわからず、試作のサイクルは早くできないんです。さらに、当時、ブルーチーズの作り方のマニュアルみたいなものは日本になく、ほぼ我流で、すべて試行錯誤しながら作りました」
と、チーズづくりの苦労を伊勢さんが教えてくれました。
「このチーズは江丹別でしか味わえない、江丹別がなくなったら困る、とみなさんに感じていただきたい。オンリーワンなブルーチーズ、オンリーワンな江丹別にしたいんです。江丹別のことを多くの人に知ってもらうために、移住者を募ってレストランやパン店、そして江丹別マージナルサウナも2021年にオープンしました。今後も、江丹別が、いろんな人の夢叶う場所になったらいいなと思います」。
GW~10月はソフトクリームや牧場見学も可能
チーズを販売している「伊勢ファーム」は、冬は一面雪景色となるため、ショップなどはクローズ。雪が解けたGW頃から10月頃まで、ショップ「カウ&カーフ」がオープンします。チーズのほかソフトクリームなども販売。牛たちが放牧されている牧草地を眺めながら味わうことができますよ。
■伊勢ファーム(いせふぁーむ)
住所:北海道旭川市江丹別町拓北214
TEL:090-9284-9534
営業時間:GW頃~10月頃の13~17時(土・日曜、祝日は10時~)
定休日:火曜(祝日の場合は営業)
アクセス:道央道旭川鷹栖ICから道道72号経由で約20km25分
駐車場:あり
Text:佐々木隆(スリーコード)
Photo:スリーコード、伊勢ファーム
「江丹別マージナルサウナ」の記事はこちら
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。