食・グルメ
2023.11.18
知れば人に自慢したくなる、究極的に隠れた場所で営む喫茶店。【きょん。のあの日この日のカフェダイアリー。】
人に自慢したくなるお店がある。"どうしてこんな隠れた場所にあるのに知ってるの？！"と思われたい、いわば知る人ぞ知る場所。なんとも浅ましい考えであるということは重々承知だけど、大阪・西本町にある「喫茶 古月」は、カフェや喫茶店が大好き！という方の中でも知ってる人は少ないはず。だからこそ胸を張ってドヤ顔で伝えたい、"こんなに素敵な喫茶店があるよ！"と。
Summary
マップアプリでも探すの困難?! 雑居ビルの地階に潜む隠れ家店。
お店があるのは、各線阿波座駅から北へ歩いて3分ほどの場所に立つ雑居ビルの地下1階。
ここに今回ご紹介したい「喫茶 古月」があります。
マップアプリを見ながら訪れても、地下にあるためなかなか見つからないかも...！
オープンしたのは、2023年の9月。そう、まだ開店してから間もないまだまだ新しい喫茶店なのです、ここ。
なぜこの"超"隠れた場所にオープンされたのかというと、以前ここにあった「コーヒーハウス モカ」という老舗喫茶店の跡を現オーナーが引き継ぐことになったから。
老舗喫茶の跡を継ぐ新オーナーは、なんと22歳！
まるで小説の一説に登場しそうな小空間には、今でも随所に「コーヒーハウス モカ」の面影が残っています。
1年ほどかけてこの空間に"古月感"をプラスしていったそうだけど、表に店名を残しているあたり、リスペクトを感じますね。
一体どんな方が引き継いだのかというと、聞いてびっくり22歳（取材時）の好青年！！
前オーナーが後継者を探していた際、さまざまな縁があって現在店主を務める高地さんが跡を継ぐことになったのだとか。
当時就職活動真っ只中で、就職先も決まっていたそう。それでもこの場所で喫茶店をする！という覚悟をしたことが本当にすごい。
自分が同じ立場だったとしたら、まずできなかっただろうなぁ。しかも、この隠れた立地で。
そのおかげでこうやって人に自慢したくなるお店に出会えたわけですが...。
1人の喫茶店好きとして、心より感謝です。
4人掛けのテーブルが2席と、おひとりさま席が4席並びます。
珈琲はもちろん、料理経験もゼロ。日進月歩の勢いで上達したほっこり喫茶メニュー。
なんとも美しいフォルムをしたこのオムライス。
実は高地さん、料理の経験がほとんどないそうで、オムライスをメニューとして提供できるようになるため、4カ月近くも練習したのだそう。
ほどよい固さのふわふわたまごにチキンやピーマンを合わせたケチャップライス。見た目はもちろん、お味もgood！
なるほど、これはもう誇りを持っていいと思う。
"特徴 固めのプリン"。メニュー表に、そっと添えられた文字。固めの"め"って大切ですよね。
固いわけではなく、固め。その絶妙さが、古月らしくって好きです。
プリン、ホイップ、そしてチェリーという喫茶店らしい三位一体感も◎。やさしい甘さで、読書をしながらちょいと何が欲しいなってときにぴったりです。
どうやらお店を始めるまで珈琲をブラックで飲むことができなかったそう。
そんな高地さんでもおいしく飲めるような珈琲を提供したい、と開業をサポートしてくれた「喫茶 水鯨」に相談したところ、特別に「古月ブレンド」を作ってくれたそう。
マンデリンとグアテマラをブレンドしており、深煎りながらすっきりとしていて、飲みやすい口当たり。
プリンとも好相性。
店内に配されているグラスやカップなどのアイテムは購入することもできるのだそう。多くは値札が貼ってあるけど、もし見当たらない場合は高地さんに聞いてみるといいかも。どんなものが並んでいるかは、行ったときのお楽しみに。
ゆくゆくは店内で使用しているものを販売するかも...という話もされていたので、今のうちにチェックしておこうかな。
■喫茶 古月（きっさ こげつ）
住所:大阪市西区西本町3-1-46 奥内第五ビル 地下1F
営業時間：8～18時 ※週に1度 12～21時 ※Instagram（ @kissa_kogetsu ）を要確認
定休日：日曜、祝日、ほか不定休あり
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますの で、ご利用の際は事前にご確認ください。
●「Instagram」は、米国およびその他の国におけるMeta Platforms, Incの商標です。
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