Mole&Hosoi Coffees

【おとなのソロ部】“おひとりさまのための喫茶店”、 レトロビルの地下にある大阪「Mole & Hosoi Coffees」へ

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大阪・淀屋橋の「Mole & Hosoi Coffees(もーる あんど ほそい こーひーず)」は、レトロビルの地下1階にあり、隠れ家のような喫茶店。“おひとりさまのための喫茶店”で人数制限が設けられており、いつ訪れても心安らぐ穏やかな時間が過ごせます。「居心地がよくて、ひとりでもくつろぎやすい」とリピーターも多い同店。評判のフードやコーヒーとともにご紹介します。

Summary

約100年前に建てられたレトロビルの地下にある喫茶店

Mole&Hosoi Coffees

昭和2年(1927)に建てられた芝川ビルに、「Mole & Hosoi Coffees」はあります。古代マヤ・インカの装飾が施されたビルはノスタルジックで、趣たっぷり。国の登録有形文化財に指定され、オフィス街・淀屋橋で抜群の存在感を放っています。

Mole&Hosoi Coffees

ビルの入口や1階におしゃれな看板が置かれているので、それをたどって地下1階の「Mole & Hosoi Coffees」へ。

Mole&Hosoi Coffees
Mole&Hosoi Coffees

手すりの個性的な装飾に見とれながら階段を降りると、明かりが灯る入口が見えてきます。ドライフラワーが飾られ、入口からもステキな雰囲気が漂っています。

Mole&Hosoi Coffees

元々金庫室だった場所にあり、入口の重厚な金属製の扉はその名残りだそう。無骨でカッコいい!

ソロおすすめ Point
ビルの地下1階ということもあり、知る人ぞ知る喫茶店。ヴィンテージビルの階段を降りると、古い洋画のワンシーンに入り込んだようで、お店に入るまでの時間もひとり、ワクワクしてしまいます。

ひとりが基本!最大1組2名までというルールあり

Mole&Hosoi Coffees

店主の細井立矢さんが“おひとりさまのための喫茶店”を始めたのは、「自分がひとりで行って落ち着ける、リラックスできるような場所が欲しかったから」。たまたま芝川ビルのテナント募集を知り、唯一無二の重厚な雰囲気の空間を気に入って出店を決めたそう。入口の貼り紙には、「最大で1組2名様まで、1時間程度まで」と記されています。

ソロおすすめ Point
人数制限があるので、ひとりの時間を満喫したい人は安心して訪れることができます。「当店はお一人様が喫茶の時間とともに、静かにくつろげるカウンターテーブルのみの空間をご用意しております」という貼り紙の言葉どおりの空間です。

Mole&Hosoi Coffees

細長い店内は緩やかなカーブを描いた壁に沿って、ひんやりと冷たい石のカウンターが延び、ふかふかで座り心地のよいハイスツール9席が用意されています。一見しゃれたバーのような「大人のサボタージュサロン」です。

2022年2月末のリニューアルで、以前は無骨だったテイストがノスタルジックなビルに調和するよう、より洗練された空間に生まれ変わりました。壁やテーブル、椅子がオフホワイトやグレーのやわらかな色合いでまとめられているので、圧迫感もまったく感じません。

こだわりのフードや丁寧に入れるコーヒーが評判

Mole&Hosoi Coffees
「クロックマダム(目玉焼きのせ)」750円

国産の小麦粉など材料にこだわったパンで知られる「パンデュース」のパンを使ったメニューにも定評があります。「クロックマダム」は、自家製のベシャメルソースにロースハム、3種類のチーズ、大分のブランド卵・蘭王(らんおう)を合わせた、濃厚な味の層がたまりません。ライ麦パンのカリカリッとした食感も小気味よく、ピンクペッパーが利いた大人の味です。

Mole&Hosoi Coffees
「小倉チーズケーキ」580円(メニューは季節によって変更)

ケーキは、知り合いのパティシエ「leirion」にオーダーしたオリジナルなのだそう。「小倉チーズケーキ」は、チーズのコクとさわやかさに、甘さ控えめの餡(あん)が絶妙にマッチし、洗練された味。冬は栗入りのチーズケーキやシュトーレンが登場予定だそうで、季節ごとに異なるスイーツが楽しめます。

Mole&Hosoi Coffees
「モールブレンド」500円

「モールブレンド」は大阪・天満橋の星霜珈琲店が焙煎したオリジナルの豆を使用。コクや苦みを感じつつも、角がまったくないまろやかさゆえ、砂糖を入れなくてもほのかな甘味が感じられます。ほかにも、深煎りや軽めのシングルオリジン、季節替わりの豆など、多彩なテイストのコーヒーを主に4種用意。個々にロースターを変えるという凝りようです。

Mole&Hosoi Coffees

コーヒーは、オーダー後に1杯ずつペーパードリップ(豆によってはネルドリップ)で丁寧に入れていきます。重低音が効いた音量控えめの音楽に耳を傾けつつ、コーヒーの香りを感じながら、バーテンダーのように細井さんがコーヒーをいれる様子をぼんやり眺める…いい時間が流れます。

まねできない、センスが凝縮された大人の空間

Mole&Hosoi Coffees
Mole&Hosoi Coffees

店内にはアンティークの調度品が配され、飾られているバラやポスター、レコードプレーヤーなどもセンスやこだわりが感じられます。しゃれていて温かみがあり、レトロビルのイメージにもシンクロした空間です。

Mole&Hosoi Coffees

「Mole&Hosoi Coffees」をテーマにしたアート作品もあちこちに飾られているので、ぜひチェックしてみてください。エスプリが利いていて、思わず微笑んでしまいます。

コーヒー付きで花束作りを楽しむワークショップなど、イベントも時折開催されているので、公式Instagramもチェックして訪れるものもおすすめです。

Mole&Hosoi Coffees

「Mole&Hosoi Coffees」の「Mole」とは「もぐら」という意味。ヴィンテージビルの地下にあり、穴ぐらを思わせる大人の隠れ家で、その世界観に浸り、心安らぐ穏やかなひとり時間を過ごしてはいかがでしょうか。

■Mole & Hosoi Coffees(もーる あんど ほそい こーひーず)
住所:大阪府大阪市中央区伏見町3-3-3 芝川ビル地下1階
TEL:06-6232-3616 
営業時間:11時30分ごろ~19時ごろ(土・日曜、祝日は12時ごろ~18時ごろ) ※別途ラストオーダーあり
定休日:月曜、ほか不定休(月曜を含め月に6~8回、SNSで告知)
アクセス:地下鉄御堂筋線淀屋橋駅13番出口 からすぐ

ソロ Memo
■取材時のソロ率:100%(水曜日16時)、普段は60~70%
■おすすめの利用シーン:ひとりで何もしない時間を楽しみたいとき、考えごとをしたいとき、静かな場所で本やSNSを楽しみたいとき

Text:こばやしみもざ
Photo:小川康貴


●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
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