【金沢】石川県立美術館の見どころを徹底解説!カフェやショップにも注目を♪

【金沢】石川県立美術館の見どころを徹底解説!カフェやショップにも注目を♪

石川県 おでかけ 美術館 アート 国宝 カフェ
Twitter Facebook LINE はてなブックマーク Pocket

石川県金沢市にある「石川県立美術館」は、石川県にゆかりのある作品を多く収蔵しています。石川県出身作家の作品や、石川県に関係ある作品も含めて4000点以上の収蔵品があり、アートが盛んな石川県らしい美術館。人気のカフェやオリジナルグッズを販売しているミュージアムショップも外せません!早速、石川県立美術館の見どころを編集部員レポでお届けします♪

Summary

石川県立美術館へのアクセスは?

石川県立美術館の外観(写真提供:石川県立美術館)
石川県立美術館の外観(写真提供:石川県立美術館)

石川県立美術館は、石川県にゆかりのある美術品を収蔵・展示している美術館。まさに石川県が誇る美術品の宝庫です!アクセスは金沢駅東口から路線バスに乗り、「広坂・21世紀美術館(石浦神社前)」下車、徒歩約5分。周りには人気観光地もあり、1度は訪れたい場所です。

2階のコレクション展示室には貴重な国宝も

石川県立美術館に到着して入口から中に入ると、正面に総合案内&ショップ、その奥にカフェ、斜め右と真横にエスカレーターが見えます。荷物が多い方はこのロビーに無料のコインロッカーがあるので先に預けるのがオススメ。荷物が大きくて入らない場合は総合案内に行けば無料で預かってくれますよ。

石川県立美術館は、2階のコレクション展示室と1階の企画展示室があり、それぞれ展示室前近くのチケット売り場でチケットを購入して入ります。

今回はまず斜め右にあるエスカレーターで2階にあがってコレクション展示室へ!すぐ近くにチケット売り場があるのでチケットを購入します(一般370円、大学生290円、高校生以下無料)。

コレクション展示室は第1展示室(国宝)、第2展示室(古美術)、第3、4、6展示室(近現代絵画・彫刻)、第5展示室(近現代工芸)、前田育徳会尊經閣文庫分館で構成。まずは第1展示室へ!

いつでも国宝が見られる第1展示室
いつでも国宝が見られる第1展示室
≪色絵雌雉香炉(いろえめすきじこうろ)≫(写真左)、≪色絵雉香炉(いろえきじこうろ)≫(写真右)
≪色絵雌雉香炉(いろえめすきじこうろ)≫(写真左)、≪色絵雉香炉(いろえきじこうろ)≫(写真右)

なんと!こちら第1展示室では、いつでも国宝が見られるんです。写真左の≪色絵雌雉香炉(いろえめすきじこうろ)≫は重要文化財で、写真右の≪色絵雉香炉(いろえきじこうろ)≫が国宝です。どちらも作家は野々村仁清(ののむらにんせい)で、石川県立美術館を代表する陶芸作品。

常に展示されているのでいつ行っても国宝が見られるのは嬉しい♪ 雉(きじ)の顔は気迫をみなぎらせる効果を使って作られているので、顔の表情に注目してみてくださいね。

お次は第1展示室の隣の前田育徳会尊經閣文庫分館へ。こちらは前田育徳会が所蔵する、加賀藩前田家に伝わった文化財を展示しています。

石川県立美術館の所蔵ではなく、前田育徳会の所蔵作品ですが、加賀藩を繁栄させた前田家は石川県にとって大切な存在なのでこの場所に分館を作ったんだとか。石川の繋がりを大切にしていることが伝わりますね。

そして第1展示室の向かい側にある第2展示室へ。色鮮やかな古九谷(こくたに)をはじめとした茶道美術などの古美術品を展示しています。

石川県指定文化財≪色絵鳳凰図平鉢(いろえほうおうずひらばち)≫(古九谷)
石川県指定文化財≪色絵鳳凰図平鉢(いろえほうおうずひらばち)≫(古九谷)
≪色絵宝尽鷺文平鉢(いろえたからづくしさぎもんひらばち)≫(古九谷)
≪色絵宝尽鷺文平鉢(いろえたからづくしさぎもんひらばち)≫(古九谷)

紺、緑色、紫色、黄色、赤色の5つの色がメインに使われている古九谷はとても綺麗ですね。

≪青貝福禄寿図香合≫
≪青貝福禄寿図香合≫

鮮やかな古九谷以外にも、取材した2023年10月時点の展示品には、このようなものがありました。こちらは千利休が所持していたと伝えられている香合です。

そして第3~6展示室へ。明治以降現代までの絵画・彫刻・工芸の全分野にわたる作品が展示されています。

取材時の第3展示室(近現代絵画・彫刻)
取材時の第3展示室(近現代絵画・彫刻)
取材時の第4展示室(近現代絵画・彫刻)、写真の作品は≪1982年 私≫鴨居玲/1982年
取材時の第4展示室(近現代絵画・彫刻)、写真の作品は≪1982年 私≫鴨居玲/1982年
取材時の第5展示室(近現代工芸)
取材時の第5展示室(近現代工芸)
取材時の第6展示室(近現代絵画・彫刻)
取材時の第6展示室(近現代絵画・彫刻)

展示品は展覧会に合わせて変更するので、何度でも行きたくなりますね。

1階の企画展示室はさまざまな企画展を開催!

企画展示室のチケットはこちらで購入可能
企画展示室のチケットはこちらで購入可能

2階のコレクション展示室を見終わったら、エスカレーターで1階の企画展示室(第7~9展示室)へ!こちらでは特定のテーマに基づく意欲的な企画展を開催しています。

取材時は2023年10月14日(土)から11月26日(日)まで開催の「皇居三の丸尚蔵館収蔵品展 皇室と石川 ―麗しき美の煌めき―」でした。国民文化祭の開催に合わせて皇室ゆかりの美術工芸品などを展示。第1会場の石川県立美術館では、絵画や書跡、刀剣を、第2会場の国立工芸館では工芸が見られます。

さらにこの企画展では、『刀剣乱舞ONLINE』とコラボしていました。等身大パネルが設置されていたり、コラボグッズが販売。

企画展によって内容が異なるので、気になる方は公式サイトで年間スケジュールを確認してみてくださいね。

2023年に登場した最先端のVRシアター&デジタルミュージアム

石川県立美術館では、2023年7月に8Kの高精細画像やVR(仮想現実)など、最先端の映像技術を活用したVRシアターがオープンしました。2階のコレクション展示エリア内にあるので、コレクション展観覧券があれば見ることができます。

加賀前田家以来の石川県の文化の流れや、石川県立美術館と前田育徳会が所蔵する国宝や重要文化財から名品が鑑賞可能。通常は鑑賞できない作品の内部や細部を見ることができるのは嬉しい♪

1階にある「美術とあそぶ」にて、ドラを鳴らしている様子
1階にある「美術とあそぶ」にて、ドラを鳴らしている様子

VRシアターだけでなく、デジタルミュージアムという美術で遊べたり、美術を学べるモニターも設置されました。1階にあるのが「美術とあそぶ」。ドラを鳴らしたり、大皿で金箔を集めたり、モニターにうつる美術作品で遊べます。モニターの前で体を動かして遊べるのは楽しい!

2階にある「美術をまなぶ」
2階にある「美術をまなぶ」

2階のコレクション展観覧券があれば、2階にある「美術をまなぶ」も鑑賞可能です。石川県立美術館の収蔵品の4K映像を解説付きで鑑賞できるだけでなく、人間国宝へのインタビューや作品の制作風景の動画も視聴できますよ。

カフェやショップも要チェック

1階には「ル ミュゼ ドゥ アッシュ KANAZAWA」というパティスリー&カフェがあります。こちらは石川県七尾市出身で世界的パティシエの辻口博啓氏が手掛けているため、辻口博啓氏の手掛けたスイーツを食べてみたい方にオススメ。

北陸の食材も多く取り入れているスイーツが食べられるので、美術館を鑑賞した後に是非立ち寄りたい!(石川県立美術館のチケットがなくても、カフェだけ利用もOK)

■ル ミュゼ ドゥ アッシュ KANAZAWA
(る みゅぜ どぅ あっしゅ かなざわ)
住所:石川県金沢市出羽町2-1 石川県立美術館内
TEL:076-204-6100
営業時間:10~18時(カフェのラストオーダーは17時)
定休日:不定休

こちらが1階総合案内のすぐそばにあるミュージアムショップ。

石川県立美術館限定「クリアファイル」300円
石川県立美術館限定「クリアファイル」300円
「古九谷風小皿」各1210円
「古九谷風小皿」各1210円
「絵はがき」各50円
「絵はがき」各50円

石川県立美術館の国宝『色絵雉香炉』がデザインされているクリアファイルや、古九谷風小皿、絵はがきなど、石川県立美術館らしいミュージアムショップ。特に国宝を見た方は、クリアファイルを購入すれば記念になるかも!

■ミュージアムショップ
営業時間:10~18時
TEL:076-231-7580

すぐ隣の広坂別館では修復作業を見学できる!

レトロな広坂別館の外観
レトロな広坂別館の外観

石川県立美術館から歩いてすぐの場所にレトロな建築の「広坂別館(ひろさかべっかん)」があります。2016年には、国の登録有形文化財にもなっています。

修復工房ガイダンス室
修復工房ガイダンス室

広坂別館にはアンティークな雰囲気の多目的室、和室、修復工房ガイダンス室があり、入館料は無料。さらに「石川県文化財保存修復工房」が隣接していて、文化財の保存修復を主に行っている修復工房を見学することができます。

ガラス窓越しに修復作業を間近で見学できるのは嬉しい!取材時は修復作業をされていなかったのですが、修復作業をしていないときでも、ガラス窓越しに修復作業に使う道具などを眺められるので良いですね。

■広坂別館
(ひろさかべっかん)
住所:石川県金沢市出羽町1-1 
TEL:076-221-8810
開館時間:9時30分~17時
休館日:なし
(※隣接する石川県文化財保存修復工房も同様)

いかがでしたか?石川県立美術館では石川県ゆかりのアートにふれたり、カフェでゆったり過ごしたり、デジタルミュージアムで遊んだり、広坂別館の見学もできたり…楽しみがたくさん♪

そして石川県立美術館の1階にある「情報・図書コーナー」(美術に関する図書の閲覧が可能)では、「石川県立美術館友の会」の入会受付(年会費2000円)をしています。コレクション展が無料になったり、カフェにてドリンクが割引になったり特典が多くあるので、気になった方はチェックしてみてくださいね!

■石川県立美術館
(いしかわけんりつびじゅつかん)
住所:石川県金沢市出羽町2-1
TEL:076-231-7580
営業時間:9時30分~18時(入館は~17時30分)
休館日:展示替え期間


Text:るるぶ情報版編集部(土屋香奈)
Photo:田尻陽子

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。


Twitter Facebook LINE はてなブックマーク Pocket
記事トップに戻る

この記事に関連するタグ

編集部のおすすめ

ページトップへ戻る

検索したいキーワードを入力してください