渋谷の景色を独り占めできる最新ホテル「ホテルインディゴ東京渋谷」【旅ガールたじはるのホテルステイ14】
日本の最先端が集まる渋谷にまた、新たな風を吹かせるホテルが誕生しました。2023年8月にオープンしたばかりの「ホテルインディゴ東京渋谷」。客室ごとに異なるビューを楽しめ、街を一望できるテラスやウォールアートなど渋谷らしさが詰まったホテルステイをご紹介します。
客室から眺める渋谷の街
JR渋谷駅から徒歩6分、最新複合スポット「道玄坂通 dogenzaka-dori」の上層階に位置する「ホテルインディゴ東京渋谷」にやってきました。13~28階が客室になっており、渋谷を上空から楽しむホテルステイができると話題の最新スポットなんです。
今回宿泊したのはプレミアムルーム ツインベッドバスタブ付き高層階。眼下に広がる渋谷の街は、見慣れているはずなのに初めて見る景色のように胸が高鳴る…!
代々木体育館や国立競技場、新宿、東京スカイツリーまで見えるパノラマビューです。
客室インテリアにはところどころに渋谷らしさが散りばめられていて、まず目に入ったのが壁にディスプレイされたレコードジャケット。実は、渋谷は「世界一レコードショップが多い都市」としてギネスブックに認定されていたこともあり、レコードは今も昔も街を代表するカルチャーなのです。
ホテル内にはディスクユニオンで仕入れた約2000枚のレコードが置かれているだけではなく、無料でレコードプレーヤーの貸し出しとルームサービスでレコードを頼めるサービスが行われています。
実はレコードをかけるのが初めてだったのでドキドキしながら流してみましたが、レトロさを感じる独特の音色に癒やされ、初のレコード体験ができました。
ちなみに、ディスプレイの下にあるベッドサイドランプはレコード盤に針を落としているところをイメージしたものだそう。
ミニバーの扉はレコードを棚に収納している状態をイメージしたデザインになっています。
スクランブル交差点をモチーフにした直線のデザインも各所に見られました。
バスルームはシンプルな雰囲気でまとめられています。ソープ類はオーストラリアのオーガニックブランド「Biology」のもので100%天然素材なのが安心。グレープフルーツやラベンダーなどが優しく香ります。
夜が近付くにつれてネオンが灯り賑わう渋谷を、レコードがかかる客室から眺める優雅な時間。
照明もRELAXやNIGHTなどのボタンがあり、シーンに合わせてほどよい明るさに調光してくれるようになっています。
今回は渋谷や代々木公園、新宿方面が見えるお部屋に宿泊しましたが、「ホテルインディゴ東京渋谷」にはほかにも眺望や間取りの違う魅力的な客室があり、少しだけのぞかせていただきました。
一番人気は「プレミアムルームキングベッド スクランブルビュー バスタブ付き」のお部屋。
窓からは、スクランブル交差点を見下ろすことができます。
「プレミアムルームキングベッドコーナールーム 高層階」からは、晴れた日は富士山が見えるのだとか。何度も訪れて違う部屋に泊まってみたくなりますね。
渋谷を語る上で外せない「アート」
「ホテルインディゴ東京渋谷」はアート、ミュージック、ファッション、デザインの4つをテーマとして造られています。ホテルの顔となるレセプションはファブリックアートで彩られ、チェックインカウンターは服を作る上で欠かせない型紙(パターン)を表現しているものであったり、バックボードにはデニム生地が使用されていたりと斬新なデザインばかり。
館内ではウォールアートも多く見られ、フォトスポットとしても注目を集めています。
アーティストがそれぞれ表現する「渋谷」を見ることができますよ。
ホテルスタッフのユニフォームの一部はキャットストリートにあるブティック「COTÉ MER」のデザインによるもの。近くのエリアを意味する"ネイバーフッド”を大事にする「ホテルインディゴ東京渋谷」では、こうしたユニフォームや客室のレコード、レストランで提供するメニューなどにネイバーフッドのショップのものを取り入れているそう。
ホテルを中心としてネイバーフッドの輪が無限に広がるのは、ホテルインディゴだからこそできること。宿泊しているとその思いや、魅力的な人も店も多く集まる渋谷の多彩さを、存分に感じられます。
ホテル内11階にあるレストラン「Gallery 11(ギャラリーイレブン)」にはたくさんのレコードや時代を象徴するアイテムのディスプレイ。各アーティストが描くアートが飾られています。
スタイリッシュなバーカウンター。シグネチャーカクテル「ハチ香」1870円が人気。
店内席から繋がって外へ行けるテラス席もあります。
渋谷ではなかなか見られない、広いオープンテラスは開放感バツグン!ランチのみで利用することも可能です。
まるで海外旅行に来たかのような気分を味わえるオープンテラスでは食事を楽しむことも。渋谷の街を一望することができ、スクランブル交差点を渡る人々を静かな空間から眺められます。東京タワーや東京スカイツリーなどの名所もばっちり。
賑やかな渋谷でこんなにゆったりとした時間が過ごせることに感激!
夜はテラスからの夜景がとても綺麗で、再開発が進む渋谷のビル群がより一層輝いていました。
「ホテルインディゴ東京渋谷」ならではの食体験
レストラン「Gallery 11」では、世界各地で経験を積んだシェフのアイデアが詰まったインターナショナル料理がいただけます。なかなかほかでは見ない組み合わせに味の予想がつかず、一品ずつ食べるたびにワクワクの連続。
特に地中海の要素が多く感じられましたが、今まで世界で味わってきた各国の料理に日本の味も加わることで親しみやすさと新たな発見が楽しめて、食べながら世界を旅をしている気分に。
「ハロウィンアフタヌーンティー」4620円(11月現在は「WINTER AFTERNOON TEA」)
季節によって変わるアフタヌーンティーは、ペニースケートボードにのせたユニークなスタイル。こちらもネイバーフッドのお店で買い付けたのだそう。
宿泊したときはちょうどハロウィンアフタヌーンティーの時期で、カラフルでかわいいセイボリーやスイーツを楽しみました。
朝食は「ブレックファーストテーブルとアラカルトから選べる一品」4180円をいただきました。
11種類から選べるメインメニューにはワッフルプレートや卵料理のプレート、焼き魚定食など幅広く用意がありましたが、私は「`渋谷スクランブル’ハニートースト」をチョイス。
サクサクのトーストにはマッシュルームなどきのこ類のソテーや卵がのっていて、トリュフの香りがふんわり。これが驚くほどおいしくて、これを食べるために泊まりたいと思えるほど!
周りでオーダーしていた人も絶賛していて、本気でおすすめする皆さまにぜひ食べていただきたい一品です。
ブレックファーストテーブルとよばれるビュッフェ台にもサラダやフルーツ、ペストリー、小皿でのコールドミールやデザートなど豊富に揃っているので、朝からお腹いっぱいになること間違いなし。
宿泊客に加えて近隣のオフィスワーカーも訪れるというネイバーフッドカフェ「Shibrewya(しぶるや)」もぜひ立ち寄りたいスポット。
カウンターでカフェタイムを楽しんだり、ホテル周辺散策のおともにもぴったり。ドリンクはコーヒー、ティー600円から。種類豊富なワッフルは季節でもラインアップが変化し、なかでもハチ公ワッフル(テイクアウト888円、イートイン904円)は見た目のかわいさとみっちり詰まったガナッシュクリームのおいしさで大人気。
私が宿泊したタイミングはちょうどハロウィンデコレーションのハチ公になっていました!
こんなにも街ごと好きになれるホテルは珍しいのでは?と、思うくらいに渋谷カルチャーをふんだんに取り入れていて、1泊2日でたくさんの渋谷を紡ぐストーリーに出合えた「ホテルインディゴ東京渋谷」。
今までホテルインディゴの系列には宿泊したことがあり、もともと大好きなホテルブランド。
今回渋谷という大都市でどういった楽しみ方ができるのだろうと期待値高く訪れましたが、その期待を大きく超える素敵なデザインの数々に、客室やテラスからのパノラマビュー、クリエイティブでおいしい料理の数々、そしてなにより自分の知らなかった渋谷に触れる体験ができ、新たな魅力に気付けたホテルステイでした。
■ホテルインディゴ東京渋谷(ほてるいんでぃごとうきょうしぶや)
住所: 東京都渋谷区道玄坂2-25-12
TEL:03-6712-7470
時間:チェックイン15時~/チェックアウト~11時
料金:「プレミアムルーム ツインベットバスタブ付き高層階」2名1室あたり1泊6万1000円~(税・サービス料別)※宿泊料金は、時期により変動があります。事前にご確認ください。
アクセス:JR渋谷駅から徒歩6分
photo:田島知華(たじはる)
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