【福島】発酵食品でキレイに! 「ふくしま発酵ツーリズム」ってなに?
話題の「腸活」をはじめとして、発酵食品が注目を集めています。豊かな発酵文化を有する福島県では、「美を醸すふくしま」をコンセプトに健康や美容に関心の高い人に向け、さまざまな取り組みを行っています。発酵食品の効能や「ふくしま発酵ツーリズム」について詳しくご紹介します。
「ふくしま発酵ツーリズム」とは?
福島県は会津・中通り・浜通りと気候や地形が異なる3つの地域をもち、それぞれの自然の恵みのなか、発酵文化が発展してきました。福島が誇る「三五八漬け」をはじめ、会津の「にしんの山椒漬け」「ひしょ納豆」、中通りの「いかにんじん」「紅葉漬け」、浜通りの「さんまのみりん干し」「切腹南蛮」など、地域ごとに特徴のあるさまざまな発酵食品を味わうことができます。
温泉などの観光に加え、発酵食品という新たな付加価値を体感してもらいたいという、福島県の新たな取り組みが「ふくしま発酵ツーリズム」なのです。
そもそも発酵食品ってどんなもの?
発酵食品とは、麹菌や酵母、乳酸菌などの力で食品の成分を分解したもの。体に栄養が吸収されやすく、保存性が高いなどの特徴があります。また腸内環境の改善や活性酸素の働きを消去する、抗酸化作用など身体にいい健康機能改善効果があるほか、免疫力を高めたり、骨を丈夫にしたりする効果も。
食べて・買って、福島の発酵食に触れる
■会津地域の特徴
鶴ケ城をはじめ、会津藩の歴史を伝える多くのみどころがある会津地域。猪苗代湖や磐梯山など豊かな大自然にも恵まれ、県内でも酒蔵が最も多いエリアです。
■会津で楽しめる発酵コンテンツ
発酵食×宿泊
「星野リゾート 磐梯山温泉ホテル」、「東山温泉 原瀧」などの宿泊施設でも、さまざまな発酵体験を楽しむことができます。「星野リゾート 磐梯山温泉ホテル」ではウェルカムドリンクとして味噌汁のふるまいを実施していたり、「東山温泉 原瀧」では朝食のハーフバイキングのフリードリンクに甘酒を提供していたり、宿ごとに趣向を凝らしたサービスを体験できます。
発酵食×体験
会津坂下産の味噌仕込みの体験教室を行う「目黒麹店」を訪ねてみるのもおすすめです。できあがった味噌を持ち帰り、熟成させる期間も楽しみが続きます。
■中通り地域の特徴
桃や梨などのフルーツ栽培が盛んで、桜の名所や温泉も豊富な中通り。主要交通機関が南北に走り、交通の大動脈でもあるエリアです。
■中通りで楽しめる発酵コンテンツ
発酵食×宿泊
福島市土湯温泉は「いい醸つちゆ」をコンセプトに、温泉×発酵を楽しめるようさまざまなサービスが展開されています。フルーツ甘酒の提供や、地域の味噌を使った発酵食など、各宿泊施設で異なる発酵食を満喫することができます。
発酵食×食べる
土湯温泉街にある「おららのコミセ」では、発酵を中心としたメニューが揃い、なかでもガレットがおすすめです。具材には自らが育てた酒米「夢の香」を使用した麹を使った紅葉漬けなどがあり、ランチなどに立ち寄りたいお店です。
■浜通り地域の特徴
太平洋に面した、雄大な景観と豊かな海の幸に恵まれています。復興に向けたさまざまな取り組みも行われ、活気あるエリアです。
■浜通りで楽しめる発酵コンテンツ
発酵×泊まる
古い歴史をもつ、いわき湯本温泉でも発酵コンテンツを楽しむことができます。「古滝屋」では、浜通りの新鮮な海鮮と発酵食を贅沢な懐石料理でいただくことができます。
発酵×買う
老舗漬物店「みそ漬処 香の蔵」では、和の発酵食品の味噌と、洋の発酵食品であるチーズを融合させた商品を数多く揃えています。なめらかで濃厚なチーズの舌ざわりと、後からしっかりと香る味噌の風味がお酒のおつまみはもちろん、ご飯のお供にもぴったり。おみやげにも最適です。
福島県で発酵食品の魅力に改めて出合える「ふくしま発酵ツーリズム」。おいしくて、健康に、キレイになれる”発酵旅”へ出かけてみませんか?
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