【群馬・赤城神社】2024年の初詣は群馬屈指のパワースポットへ!
群馬県のほぼ中央に位置する赤城山。その山頂にある大沼湖のほとりに「赤城神社」は静かにたたずみます。赤城山と湖の神様「赤城大明神」の元に召された赤城姫の伝説から、女性が願い事をすると叶えてくれるといわれる、人気のスポットです。2024年のはじまりに、山々や湖のエネルギーに満ちた神聖な場所を訪れ、叶えたい夢を心から祈願しましょう。
ロマンあふれる赤城姫伝説の舞台へ
赤城山と大沼湖を祀り、古くから崇敬を集めてきた赤城神社。いつ創建されたのかは不詳ですが、大同元年(806)に地蔵岳の中腹より大沼の畔に変遷されたという記録が残されています。神仏習合期には赤城山全体が聖域となり、江戸時代には相殿に徳川家康公を祀り、将軍家をはじめ諸大名に厚く信仰されました。
主祭神は赤城山と湖の神様である「赤城大明神」、そのほか大国主神(おおくにぬし)、磐筒男神(いわつつおのかみ)、磐筒女神(いはつつのめのかみ)ほか39柱の神を祀ります。
赤城神社は「赤城姫伝説」でも有名です。かつて高延大将家成(こうのべたいしょういえなり)という公家のもとに若君一人、姫君三人がいました。母君が亡くなった後、後妻に入った継母は三人の娘の美しさを妬んで殺害を計画。次女の赤城姫は赤城山へ逃亡し山中をさまよっていたところ、沼の竜神が現れ「この世は、命はかなく夢・幻のようでもあります。竜宮城という、長生きの素晴らしい処へと姫君を案内します」と言い、姫を助けてくれました。赤城姫はその後、龍神の跡を継いで赤城大明神になったのだそうです。
湖畔を眺める場所にある手水舎。沼の竜神の姿を思わせる竜のモチーフが見られます。
自然のパワーを感じながら願い事を祈願
広々とした境内に入ると、正面に鮮やかな朱塗りの拝殿が見えます。現在の美しい社殿は昭和45年(1970)に再建されたものです。社殿はもとは湖畔の大洞(現在の場所から850mほど離れたところ)という場所にありましたが、赤城山の厳しい気候によって荒廃したため、約1200年もの時を経て現在の場所に遷宮されました。
こちらは拝殿の奥にたたずむ本殿です。湖から吹く風が心地よく、自然のパワーが体にみなぎるような気がします。毎年8月の「夏祭り」では小笠原流による弓術、10月の「秋祭り」では武者修行や居合抜刀術など年間を通してさまざまな神事や催しが行われ、県内外からたくさんの参拝客が訪れます。
法華経供養のため建てられたとされている「多宝塔」には、応安5年(1372)と銘があります。以前は小鳥ヶ島のほぼ中央に鎮座していたもので、昭和44年(1969)に社殿再建の際に移されました。この地へ移転する際、塔の下から平安後期〜室町時代に作られて奉納された10面の銅鏡が出土したそうです。
乙女心をくすぐる絵馬やおみくじがキュート♪
参拝のあとは授与所をのぞいてみましょう。赤城姫をモチーフにした絵馬やお守りがずらりと並び、雅やかな姫が描かれた絵馬はこのまま飾っておきたいほどの美しさ。願い事や、願いが叶ったときのお礼などを記入して奉納しましょう。
絵馬納め所には、人々の願いが込められた、たくさんの絵馬が納められていました。
桶の中にぎゅぎゅっと詰まっていたのは「一年安泰 鯛みくじ」です。思わず「かわいい!」と手に取ってしまいそう。鯛をつりざおで一本釣りをするか、掴み取りをして運試し。隣の桶には英語バージョンもありました。
授与所には絵柄や彩が異なる「姫守り」が並んでいます。さまざまな災難より護り、願いを叶えてくれるように祈願された女性のお守りです。ほかにも美しい子供が授かると伝わる「安産美人祈願お守り」、赤城山の星空に願いを託す「願い叶う守り」もユニーク。
御朱印は文字のみのシンプルな御朱印のほか、赤城姫が描かれた見開きタイプの御朱印もあります。同じように表紙に赤城姫が描かれたご朱印帳もありますので、見つけたらぜひ購入しておきましょう。
新年のはじまりに、群馬屈指のパワースポットへ出かけましょう!また、赤城神社は春の参拝もおすすめです。神社へとつながる参道沿いにはツツジが植えられています。5月下旬から6月中旬にはツツジ、もみじなどが花開き、艶やかなヤマツツジ街道は圧巻!ぜひ訪れてみて。神社近くの覚満淵、白樺牧場にも、一面にツツジが咲き揃います。
Text&Photo:アトリエオップ
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