【初詣・茨城】東国最古にして最強のパワースポット「鹿島神宮」で運気アップ!

西の一之鳥居。川底からの高さ18.5m、幅22.5mで、水中鳥居としては日本最大級

【初詣・茨城】東国最古にして最強のパワースポット「鹿島神宮」で運気アップ!

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約2680年前頃の紀元前6世紀に創祀された、東国最古の一つに数えられる神社・鹿島神宮。武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)を祀り、ご利益が勝利祈願・必勝祈願のことから”最強のパワースポット”ともよばれています。神の遣いの鹿やフォトジェニックな澄みきった泉など、境内には参拝以外にもみどころが盛りだくさん!ぜひ初詣に訪れてみましょう。

Summary

東国最古といっても、どのくらい古い神社なの?

ご祭神タケミカヅチが上陸したと伝わる鹿島灘の明石浜
ご祭神武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)が上陸したと伝わる鹿島灘の明石浜

創建は今から遡ること約2680年前の紀元前6世紀、神武(じんむ)天皇が即位された神話の時代といわれ、東国最古の一つに数えられています。平安時代に作られた全国の神社一覧『延喜式(えんぎしき)』神名帳にも載っているのはもちろん、そのなかで神宮という最も格式の高い名前を持っているのは、三重県の伊勢神宮、千葉県の香取神宮、そしてここ鹿島神宮の三社だけなんです。

鹿島灘の堤防の傍にひっそりと立つ東の鳥居
鹿島灘の堤防の傍にひっそりと立つ東の一之鳥居

鹿島神宮は約70ha(東京ドーム15個分)と広大ですが、かつてはもっとずっと広かったそう。その証拠に、現在の敷地からは離れて東西南北に残る4つの一之鳥居があります。トップ画面の西の一之鳥居は江戸時代に水運の拠点として栄えた湖・北浦の入口の水中にあり、歌川廣重の『六十余州名所図會』にも描かれたほど昔からの名所です。東の一之鳥居はご祭神が上陸されたと伝わる明石浜にあり、南の一之鳥居は鹿島・香取両神宮とともに「東国三社」に数えられる息栖神社のある常陸利根川のほとり。 北は戸隠神社の隣にありますが、地名は浜津賀。すべて水辺に関係があることが何かを物語っていそう。ちなみに東の一之鳥居は木製ですが、なんと東日本大震災の津波にも耐えたそう。不思議な力を感じますよね。

なぜ最強のパワースポットとよばれているの?

地震を起こす大ナマズをグッと押さえつけるタケミカヅチ
地震を起こす大ナマズをグッと押さえつける武甕槌大神

ご祭神の武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)は、国産みの際に伊弉諾尊(いざなぎのみこと)によって生み出されました。剣や雷を司り、厄災・災害から人々を守る国家鎮護の神としても知られており、最近はゲームなどで戦闘力最強のキャラクターにもなっていますね。最大のご利益は、ずばり勝利。Jリーグの鹿島アントラーズも必勝祈願を行なっているんですよ。また御神宝の常陸帯(ひたちおび)にちなみ、縁結びや安産にも御利益があると言われています。そうそう、国を天照大神(あまてらすおおみかみ)に譲るよう、出雲国の大国主神(おおくにぬしのみこと)と交渉し、成功させた最強のネゴシエーターでもありますから、大切な交渉ごとにもパワーを与えてくれるかも。勝負事に縁結びに安産に。今年大きな転機を迎える人にぴったりの初詣ができそうです。

いよいよ境内へ!お参りの順番とみどころをチェック

いよいよ境内に進んでみましょう!

大鳥居

神明式鳥居の代表的な存在
独特の形は鹿島鳥居とよばれている

参道の入口に立つ大鳥居は、左右の円柱の上に円形の笠木を渡し、貫(ぬき)だけが角材で円柱の外側まで突き出すという独特の形です。かつては茨城県産の稲田石でできていましたが、東日本大震災で被害を受けたあと、境内から杉の巨木を伐り出して再建しました。境内には大きな被害がなかったそうで、鳥居が身代わりになって鹿島神宮を救ったと言われたそうです。

楼門

国の重要指定文化財に指定
国の重要指定文化財に指定

やがて見えてくる朱塗りの華麗な楼門は、熊本県の阿蘇神社、福岡県の筥崎宮(はこざきぐう)と並ぶ日本三大楼門の一つと言われています。寛永11年(1634)、水戸徳川初代藩主の徳川頼房(とくがわよりふさ)によって奉納されました。扁額の文字は、明治38年(1905)、日露戦争時の日本海海戦で勝利に導いた東郷平八郎の手になるもの。近くにある手水舎で手と口を清めて楼門をくぐりましょう。

高房舎(たかぶさしゃ)

神官の方々もみなまずはここにお参りするそう
神官の方々もみなまずはここにお参りするそう

楼門をくぐり、まっすぐ進んだところにある小さな社殿で、鹿島神宮では古くから最初にここにお参りする習わしがあります。というのも武甕槌大神が出雲で国譲りの交渉に当たった際、最後まで反対していた天香香背男(あめのかがせお)という神を説得した建葉槌神(たけはづちのかみ)を祀っているから。まずは功労者に礼を尽くすというわけです。鹿島神宮での参拝の作法は、二礼、二拍手、一礼です。

拝殿・幣殿(へいでん)・石の間・本殿

華麗な本殿。奥には神功(じんぐう)皇后の安産を支えた腹帯「常陸帯」が収められている
華麗な本殿。奥には神功(じんぐう)皇后の安産を支えた腹帯「常陸帯」が収められている

続いて右手に現れるのが拝殿。その背後に幣殿・石の間・本殿が続きますが、瑞垣に囲まれ、屋根の一部しか見ることはできません。本殿にはご祭神の武甕槌大神が祀られています。社殿を奉納したのは江戸幕府二代将軍の徳川秀忠。背後の巨木は高さ43m、樹齢1300年といわれるご神木。直接見ることはできませんが、本殿の後ろには鏡石とよばれる巨石もあります。巨樹、巨石、水などの自然物に神が宿ると考えた古くからの日本の信仰の礎が息づいているのです。

奥参道

奥参道がのびる鹿島神宮の森。800種を超える植物が息づき、天然記念物に指定されている
奥参道がのびる鹿島神宮の森。800種を超える植物が息づき、天然記念物に指定されている

拝殿を右手に奥へ進み、奥宮(おくのみや)にお参りしましょう。深い森の中をまっすぐのびる奥参道は、そこにいるだけで清められるよう。神聖な静寂に満ち満ちています。

鹿園(ろくえん)

可憐な目をした神の使い
可憐な目をした神の遣い

神話の時代には天照大御神(あまてらすおおみかみ)の命を武甕槌大神に伝え、また奈良時代に春日大社を創建する際には、武甕槌大神の御分霊を背中に乗せて三笠山までお遷しするという重責を担った鹿は、現在でも神の使いとして大切にされています。奥参道の脇の鹿園には立派な角をもつ雄鹿、優しい表情の雌鹿、かわいい子鹿もいますよ。ちなみに鹿島アントラーズの「アントラーズ」は鹿の角という意味。鹿島神宮の神の鹿に由来しています。

奥宮(おくのみや)

令和の大改修を終え、清々しい姿に
令和4年の大改修を終え、清々しい姿に

神宮の森の奥に鎮まる社殿は、徳川家康が関ヶ原合戦に勝利した御礼に奉納したもの。当時は本殿でしたが、その14年後に2代目・秀忠が現在の本殿を造営する際、ここに遷したそう。ここに祀られているのは武甕槌大神の荒ぶる荒魂(あらたま)。ふつふつと強いエネルギーが感じられるでしょうか。

要石(かなめいし)

ミステリアスな霊石・要石
ミステリアスな霊石・要石

御手洗池に向かう前に、不思議な要石を見てゆきましょう。奥参道の突き当りを右に折れて森の中を進みます。こぢんまりした石に見えますが、なんと地中深くまで埋まっている巨岩だそうで、あの水戸の徳川光圀(みとみつくに)が大きさを確かめるために7日7晩掘らせたけれどたどりつけなかったそう。地震を起こすナマズの頭を抑えているとも、武甕槌大神が降臨したともいわれています。

御手洗池(みたらしいけ)

1日に40万リットル以上湧き、御神水として持ち帰ることもできる
1日に40万リットル以上湧き、御神水として持ち帰ることもできる

奥宮から急な坂を下ると、こんこんと湧く澄み切った泉のほとりに出ます。昔は参拝前にここで禊をして身心を清めたそう。数々の社殿を通り過ぎた境内の最も奥にあるのになぜ?と不思議になりますが、かつては船でこの近くまで来て、御手洗池側から境内に入ったと言われているそう。こちら側にも鳥居があります。今でも禊の場で、神職の方々は常日頃から、そして年始には200人以上の人々が大寒禊を行います。2024年は1月20日に行われる予定です。

参拝の後はおすすめグルメでひと休み!辰年ならではの縁起物も連れて帰ろう

御手洗池のほとりの茶店「一休」では「名水ホットコーヒー」○○円が味わえる
神聖な池のほとりで名水で入れたコーヒーを味わえる
三食団子も名物
ボリュームたっぷりなお団子も名物

御手洗池ではほとりの茶屋「一休(ひとやすみ)」で休憩しましょう。御手洗池に注ぐ湧水を使った「名水ホットコーヒー」500円は、香り高くすっきりした味わい。みたらし、草、きびの「団子」各450円や、それぞれひとつずつの「三色団子」500円もおすすめです。

初穂料1000円~
初穂料1000円~

初詣の帰りには、拝殿近くの授与所でお守りやお礼などをいただきましょう!破魔矢や2024年の干支の辰をかたどった土鈴もおすすめ。授与所は8時30分~16時30分の間、開いています。

鹿島神宮は、近年話題の縄文神社のひとつでもあり、古代遺跡が直線状に並ぶ強いパワースポット「レイライン」と結びつきが強いともいわれています。ぜひ2024年の運気アップに訪れてみては。また、鹿島神宮と一緒に古くから「神宮」の名で信仰された、利根川対岸の香取神宮と合わせてお参りするのもおすすめですよ。

Text:松尾裕美 Photo:村岡栄治

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