【台湾現地レポ】台北の朝ごはんはコレで決まり!「真芳」で炭焼きトーストサンドを
街を歩けば、至る所で朝食店を見かける台湾。ホテルで優雅に朝食ビュッフェもいいけれど、せっかくなら早起きして、人気の朝ごはん屋さんへ出かけましょう。「真芳(ジェンファン)」は、注目の炭火トーストサンドのお店です。台湾人のパワーの源、おいしい活力を注入しましょう!
Summary
元気注入ステーションは、カフェみたいな小さなお店
MRT「市政府」駅から徒歩5分足らず、松山文創園區方面へ向かう途中に「真芳 信義店(ジェンファン シンイーディエン)」はあります。オープンしたばかりの台北ドームもすぐそばです。
朝ごはんのお店だから、「お昼前なら空いているかも?」と淡い期待を抱いて訪れましたが、昼どきはランチ利用の人で大賑わい。テイクアウトする人もたくさんいて、ひっきりなしにお客さんが訪れます。
大きなガラスの窓と扉から明るい光が差し込む店内。温かみのあるフローリングとレトロちっくなテラゾーの床、それらのコンビネーションがいい感じです。
お店は決して広くはありませんが、カフェ風のカジュアルな雰囲気で気持ちよく朝のスタートが切れそう。テーブル席のほか、カウンター席もあるから、ソロ旅だって気軽に利用できますよ。
こだわりのフレッシュ&アツアツ、「ホンモノ」を味わおう!
オーナーの張文哲(Russell)さんによると、店名には「本当においしいもの」という思いが込められているそうです。なるほど、メニューには「自家製」や「特製」といった文字が並びます。聞けば、台湾の朝ごはんのお店の多くはセントラルキッチン化が進み、チェーン店でなくとも出来合いの具材を仕入れているところが多数なんだとか。
しかし、「真芳」は違います!
パテはもちろん、マヨネーズやピーナッツバター、チリソース類もすべて手作り。素材から「本当においしいもの」にこだわり、台湾で一目置かれるブランド卵や牛乳などを仕入れています。
昔から家庭で食べられてきた味を…と、食品添加物は使っていません。だから安心して食べられるだけでなく、新鮮なうちにお店で調理をして、アツアツのままテーブルに届けるから、おいしさが違うんです。
ところで、コロナ禍に急激に発達した台湾のフードデリバリーですが、「真芳」ではデリバリーサービスはありません。なぜなら、アツアツ&フレッシュなままのおいしさを味わってもらいたいから。本物のおいしさは、ショップでしか味わえないのです。
みなさんもここへ来て、ぜひ「真芳」を味わってみてはいかがですか?
お食事系&スイーツ系炭焼きトーストサンド、今日はどっち?
メインのサンドイッチは、お食事系しょっぱいテイストの「鹹的」、スイーツ系甘~いテイストの「甜的」から選べます。パンはどちらも炭火でサッと焼き目をつけてあるから、香ばしくサクッとした歯ざわりと、中のふっくらとした食感が楽しめます。
お食事系で人気なのは、「豬肉蛋起司(ジューロゥダンチースー)」とちょっぴり辛い「辣肉蛋起司(ラーロゥダンチースー)」。どちらも自家製の豚肉ハンバーグや目玉焼き、チェダーチーズがサンドされてボリュームいっぱい!
豚肉バーグは豚肉のうま味がぎっしりと。2つの違いはタバスコ風のチリソースがインされているかどうかで、やや辛めのオリジナルチリソースは、ほどよい味のアクセントになっています。
スイーツ系では、オリジナルソースとチェダーチーズをサンドした「煉乳起司(リェンルーチースー)」がイチオシです。フレッシュな生クリームとミルクから作ったキャラメル風のソースは、濃厚だけど甘すぎないからどんどんいけちゃう。しょっぱい系を食べた後、デザートとして楽しみた~い!
「花生花生(ホァーシェンホァーシェン)」は手作りピーナッツバターと炒った刻みピーナッツをダブルではさんだデザートサンド。ピーナッツの異なる食感も味わいのひとつとなっています。
要チェック、台湾っぽいメニューもイイね!
看板メニューの炭焼きトーストサンド以外にも、台湾らしいメニューも要チェックです。
「真芳蛋餅(ジェンファンダンビン)」は台湾風卵クレープですが、一般に食べられているシート状の皮ではなく、粉を水で溶いて焼き上げる「粉漿蛋餅」とよばれるもの。親戚のオバサンが営んでいた朝食店のレシピを受け継いだオーナー思い出の味で、モチモチ食感が際立ちます。
ふっくらと軟らかい「台式蘿蔔糕(タイシーローボーガォ)」は、焼き上げられた外側はカリカリ。ふわっ&カリッの2つの異なる食感が楽しめます。
いずれも裏メニュー的に、卵(NT$20)や豬肉(NT$25)を追加することもOK。半熟卵をオーダーしてトロットロの黄身を崩しながらいただけば、おいしさはさらに倍増!箸が止まりません。
豆乳だってオリジナルレシピです。プレーンテイストの「原味濃豆奶(ユェンウェイノンドゥナイ)」は、朝ごはんのお店ではレアな無糖だからうれしい!黒いのはゴマ入りの「芝麻濃豆奶(ジーマーノンドゥナイ)」。どちらも濃度が11度ととても濃ゆいのが特徴です。豆本来の味を感じてください。
台北市内に6店舗、売り切れ御免の人気店
今回訪れた「信義店」のほかにも、台北市内に5つのショップがあります。中山エリアにある「長安店」と台北松山空港から徒歩圏内の「民生社區店」は、どちらも日本語対応スタッフが接客することもあるとか。
どの店も作り置きはしないので、具材が売り切れたらそれでおしまいです。台湾人のパワーの源、「真芳」を味わうなら早起きが鉄則ですよ!
■真芳 信義店(ジェンファン シンイーディエン)
住所:忠孝東路四段559巷16弄17號
TEL:02‐2766-6766
営業時間:6時30分~13時30分(土曜は7時30分~)
定休日:無休
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Text:林綾子(台北ナビ)
Photo:張哲倫
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