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【おとなのソロ部】おひとりさまのための荻窪の小さなブックカフェ「本で旅する Via」で読書に没頭する心地いいひとり時間

【おとなのソロ部】おひとりさまのための荻窪の小さなブックカフェ「本で旅する Via」で読書に没頭する心地いいひとり時間

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JR荻窪駅から徒歩6分、路地裏にたたずむ「本で旅する Via(ほんでたびする ゔぃあ)」は、旅をテーマにした本が並ぶ、“読書するための居場所(カフェ)”です。おひとりさまでの利用を推奨していて、古民家の落ち着きのある空間には半個室部屋も用意されています。これは、おとなのソロ部でぜひとも紹介したいと思い、訪れてみました。

Summary

旅のプロフェッショナルが営むブックカフェ

店主の伊藤雅崇さんは、旅行会社で添乗員やツアー情報誌の編集など、さまざまな経験を積んだ旅のプロフェッショナル。昔から本が好きで、いつの日か本に関わる仕事がしたいと夢を抱いていた伊藤さん。旅行会社に就職した後もその思いは変わらず、20年以上の歳月を経て、本を読む場を作りたい、せっかくなら旅をテーマにした本を扱いたいと、2022年にブックカフェをオープンしました。店名の「Via(経由)」は、お店を経由して本の世界へ旅してほしいという思いが込められています。

この看板が見えたら、左折してさらに路地へ
この看板が見えたら、左折してさらに路地へ

荻窪駅北口から青梅街道を西へ進むこと6分ほどで、木の温もりあふれる古民家が路地の片隅に見えてきます。ここがブックカフェ「本で旅する Via」です。外から店内が見えない造りなので、初めて訪れる人は少し緊張するかもしれませんが、同時に旅が始まるようなワクワクする気持ちも湧き上がってきそう。

おひとりさま向けの静寂な空間はまさに“読書するための居場所”

天井は梁を見せる設計。ダークグレーの壁や床と相まってモダンな印象
天井は梁を見せる設計。ダークグレーの壁や床と相まってモダンな印象

木の扉を開けると棚には無数の本が整然と並べられ、ダークグレーの落ち着きのある空間が広がっています。壁を正面にしたカウンター席には、デザインの異なるモダンな椅子が5つ置かれ、隣との距離も十分に配慮されています。

1階に飾られた読書する猫の置物は、店の看板猫
1階に飾られた読書する猫の置物は、店の看板猫

店内に流れる心地いいBGMは、読書の邪魔にならない適切な音量。無音だと些細な音が余計に気になるので、音量にも注意を払っているそうです。

入口の左側にある半個室
入口の左側にある半個室
店内奥にある半個室。パソコンを使いたくなるデスクだが、キーボードタッチ音が出るパソコンの使用はNG
店内奥にある半個室。パソコンを使いたくなるデスクだが、原則、キーボードタッチ音が出るパソコンの使用はNG

もっと集中して読書をしたい人のために、半個室が2つ用意されています。入口の左側の半個室には小さめの机と革張りのオットマン付きチェアが、店内奥の半個室には広めのテーブルと椅子が備わっています。どちらも一段下がったスペースにあることで、洞窟のような、とっておきのおこもり空間となっています。

1階で靴を脱いでから2階へ上がる
1階で靴を脱いでから2階へ上がる

明るい場所で本を読みたい、パソコンも使えたらいいなぁと思う人は、2階へどうぞ。窓から自然光が差し込む明るい空間で、テーブルと椅子が3つ用意されています。ギャラリーとしても利用されていて、アーティストの個展が開かれることも。

ソロおすすめPoint
大通りから少し入った静かな環境。外から店内は見えず、ドキドキしながら木の扉を開けました。ちょっとした冒険気分♪ カウンター席はゆとりがあり、2階のテーブル席も席間隔が広いので、隣との距離も気にならず読書に没頭できます。人目が気にならない半個室では自分だけの空間でひとり時間を過ごすことができます。


決まりごとは?気になる利用方法を確認

ブックカフェは店舗によってルールや利用方法が異なります。「本で旅する Via」では、入店したら好きな席を選ぶことができます。席種の予約は受け付けていないため、希望の席があれば、開店と同時に訪れるのがベストです。

着席したら「読書時間のご案内」と書かれた冊子をチェックしましょう。快適な読書時間を過ごすため、以下の点に気を付けることが必要です。

・イヤフォンからの音漏れ
・ボールペンのノック音
・スマホなどシャッター音が響く店内撮影(1・2回で済ませる)
・キーボードタッチ音の出るパソコン(2階では原則可能)
・その他さまざまな音が出るもの

二次元コードはテーブルの上にある
二次元コードはテーブルの上にある

次にコース(読書時間)を決めます。読書をするための空間では、呼び出しやドリンクの注文はスマートフォンで二次元コードを読み取って行います。席料は平日の場合、1時間コース400円、2時間コース650円、3時間コース900円、土・日曜、祝日だと1時間コース400円、2時間コース800円、3時間コース1100円(※2024年2月1日以降の料金)。

日本、アジア、欧州、中東など地域や国ごとに並んでいて、探しやすい
日本、アジア、欧州、中東など地域や国ごとに並んでいて、探しやすい

店内には紀行文から海外文学、歴史や文化本、写真集まで、旅をテーマにした本が約1000冊並んでいます。新刊も含まれ、すべてが伊藤さんの選書です。これらの本は一部を除き購入可能で、本の持ち込みもOKなんですよ。

いつかヨーロッパを旅したいと切望している私は、欧州の棚に目を向けました。そのなかでゴッホにまつわる旅と料理の本を発見。ゴッホといえば、生まれの地・オランダや創作活動を行ったフランスがまず思い浮かび、そこからさらに関連付けて探してみると、料理とシャンソン、パリで暮らす日本人を描いたエッセイ本、そしてルーヴル美術館の解説本を見つけました。

何を読んだらいいか迷ってしまう人や、あらかじめ本を決めたい人は、利用前にメールで問合せをすれば、伊藤さんがおすすめの本を提案してくれます。興味がある人はぜひ連絡してみてください。

私もおすすめの本を3冊選んでもらいました。イラン革命を描いたコミック本、日本からフランスへ脱出した、近代日本の思想家・大杉栄の自叙伝、そしてスウェーデンのミステリー小説です。伊藤さんによれば、ミステリー小説はその国の貧困層が描かれていて、社会問題など真の姿を知るのに適しているそうです。普段はなかなか手に取らない本ばかりなので、新たな気づきや視点を得られました。

ソロおすすめPoint
小ぢんまりとした店内はまさに隠れ家のようで、ダークグレーに囲まれた空間は集中力を高めてくれます。読書のほかにも、手紙を書いたり、考えごとをしたり…。静寂な空間でひとり時間をたっぷり堪能できます。


店主こだわりのカフェメニューもぜひ

写真中央「ミントマサラチャイ」500円(1杯目)、写真左「黒ゴマとバナナのマフィン」300円
写真中央「ミントマサラチャイ」500円(1杯目)、写真左「黒ゴマとバナナのマフィン」300円

「本で旅する Via」では伊藤さんこだわりのドリンクやフードメニューを多数揃えています。二次元コードから注文するシステムで、ドリンクは1杯目500円~、2杯目250円~、3杯目200円~と、おかわりするごとに、よりリーズナブルな価格に。

オーダーした「ミントマサラチャイ」は、ミントたっぷりのさわやかな味わいが特徴で、リフレッシュに最適です。やさしい甘さの「黒ゴマとバナナのマフィン」は、伊藤さんの手作り。

読書のお供に、こだわりのドリンクとスイーツを
読書のお供に、こだわりのドリンクとスイーツを

そのほか、西永福にある自家焙煎の「たまじ珈琲」で試行錯誤を繰り返して生まれた「本で旅する Via」のオリジナルブレンドコーヒーも用意しています。「アジアン」、「ラテンアメリカ」、「アフリカン」の旅情を感じる3つのブレンドがあり、注文を受けてから豆を挽いて、丁寧にハンドドリップでいれる本格派。また、「スパイスをしっかり利かせたキーマカレー」や「ハヤシライス」もあるので、お腹を満たすこともできます。ともにドリンク付きで各1100円、2時間コース以上の利用で100円引きになります。

ソロおすすめPoint
南インドのニルギリ産茶葉を使った「シナモン薫る紅茶」、ラトビアの無添加の手摘みハーブティー、さらに、「ときどき変わる異国メシ」なるメニューもあり、本だけでなくカフェメニューでも旅気分を味わえます。訪れた日の異国メシはリトアニアの伝統料理・キビナイという、ミートパイのようなファストフードでした。異国を感じるメニューがいろいろで、次は何にしようかな?なんて考えるソロ時間も楽しい!


いかがでしたか?おひとりさま推奨のブックカフェ「本で旅する Via」。旅先の文学や歴史にふれたり、気になる本を手にとってみたり、気兼ねなく読書に没頭できます。暗い部屋の中で手元だけ照明で明るく照らすと、驚くほどに集中力が高まりますよ。

※営業時間、定休日、料金は2024年2月1日以降のものです(予定)。最新情報は「本で旅する Via」の公式サイトでご確認ください。

ソロMemo
■取材時のソロ率:100%
■おすすめの利用シーン:ひとりでじっくり読書をしたいとき、旅や海外に関する本を読みたいとき、ひとり静かな空間でカフェタイムを過ごしたいとき

Text:木村秋子(editorial team Flone)
Photo:yoko

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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