【桜新町】桜でいっぱいの神社「桜神宮」で御朱印授受と縁結び祈願
東京・桜新町に鎮座する「桜神宮」。毎月替わる御朱印や限定で頒布される御朱印は、そのデザインがかわいいと御朱印ガールの間で人気です。縁結びの神様としても有名な神社なので、参拝時には、恋愛、人間関係、仕事などさまざまな良縁も祈願してみましょう。
日本の神々を祭る「桜神宮」
明治16年(1883)、神代より受け継がれる古式神道を蘇らせるために神田今川小路に創建された「桜神宮」。大正8年(1919)には、西の方角に移転するよう神託がくだり、現在の場所に移転されました。ご祭神は、高天原を統治する太陽神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)をはじめ、日本の記紀神話を中心とした神々で、そのご利益も多岐にわたります。
一般的な拝礼作法は二拝二拍手一拝ですが、「桜神宮」では二拝四拍手一拝。これは天津神(あまつかみ)に対する最敬礼の拝礼が四拝八拍手一拝とされ、その半分の数を通常の作法としているからだそう。御朱印は参拝の証なので、受ける前に参拝するのがマナー。拝礼作法にならってお参りをしましょう。
デザイン性の高い御朱印が人気
「桜神宮」では、毎月デザインを替え1〜3種類の御朱印を頒布しています。1月の御朱印は「新春万福干支御朱印」。今年の干支の辰や梅の花のイラストご祭神の名が記された印が押してあります。年の初めにふさわしい縁起のよい色合いも素敵ですね。
御朱印のデザインは、その月に咲く花など季節を感じられるモチーフを選び、かわいく仕上がるよう考えているそう。2023年の御朱印は干支のウサギが入っているデザインも多くありました。また、イラストに合わせ、白だけでなくピンク、クリーム色などカラフルな台紙を使用し、こだわり抜いた御朱印になっています。
月々の御朱印のほかに限定御朱印もあり、季節や行事に合わせて頒布。七夕、冬をモチーフにしたもののほかにも、端午の節句をモチーフにしたものや、過去にはラグビーワールドカップを記念したものなどもありました。
桜新町に移転したことで関東大震災の災害や第二次世界大戦の戦火から免れた「桜神宮」は、火伏せや災難よけの神社としても信仰を集めたため、九星気学の九紫火星の日には火伏せにちなんだ御朱印も。また、火にまつわる神事も多く、春の大祭で行われる、火をつけた炭の上を素足で渡る神事「火渡神事(鎮火式)」の御朱印も当日限定で頒布されます。
2024年からは通年で「切り絵御朱印」の授与も開始。繊細で美しい切り絵のモチーフは、2頭の龍と社殿、そして桜です。龍は社殿彫刻がモデルになっているので、参拝の際にチェックしてみましょう。
桜の模様が入った御朱印帳は、紺、白、空色の3色展開。書き入れしたものは別途500円がかかります。お揃いの袋もあるので、一緒に授かってはいかがですか?
「えんむすびの木」に良縁を願って花帯を結ぼう
「桜神宮」は初めて夫婦となった神・伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)を祭っているため、縁結びの神社としても有名。社殿の前には「えんむすびの木」とよばれる河津桜が植えられ、3月上旬には濃いピンク色の花が咲き誇ります。
「えんむすびの木」には、「皆さまの願いで花を咲かせたい」という思いから始められた「えんむすびの花帯」が。願意を書いた花帯を木に結ぶと良縁が訪れるよう祈念してもらえるというものです。桜が満開の時期はもちろん、葉桜の季節は緑の中に花帯のピンクが映えて美しく、冬でもたくさんの花帯が結ばれて、まるで桜が咲いているかのよう。縁結びは恋愛関係だけではなく、仕事とのご縁、子宝とのご縁、志望校とのご縁など、さまざまなご縁を願うことができますよ。
授与品のなかでも人気なのが、かわいらしい「えんむすびお守り」。今年から心願成就の「レースお守り」も仲間入りしました。河津桜とソメイヨシノのような2色のピンクの糸で織られた繊細なレースが素敵ですね。「桜神宮」にはその名にちなみ、おみくじや絵馬なども桜をモチーフにしたものがありますよ。
「桜神宮」の御朱印は趣向を凝らしたものばかりで、毎月参拝して授かりたくなってしまうほど。御朱印を受けたことがない人は、初詣などで神社を訪れることが多いこの時期にデビューしてみてはいかがですか?
Text:河部紀子(editorial team Flone)
Photo:日髙奈々子
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