【京都】2023年10月オープン!1854年創業の茶商が手がける「中村藤吉四条店」で抹茶づくしのスイーツを堪能

【京都】2023年10月オープン!1854年創業の茶商が手がける「中村藤吉四条店」で抹茶づくしのスイーツを堪能

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2023年10月、京都髙島屋の四条通側に隣接オープンしたニュースポット「京都髙島屋S.C.[T8]」。その3階にある「中村藤吉四条店(なかむらとうきちしじょうてん)」は、約170年の歴史をもつ老舗茶商が手がけるカフェ併設のお店です。木の温かみを感じる空間で、お茶がもっと好きになる時間を満喫しませんか。

Summary

つながりを意識してデザインされた居心地のよい店内

京都を中心に、大阪、東京にも店舗をかまえる「中村藤吉本店」。京都駅や平等院にも出店し、多くの観光客で賑わう人気店が、「京都髙島屋S.C.[T8]」の3階に「中村藤吉四条店」をオープンしました。

「中村藤吉本店」が創業したのは、1854年の江戸時代。日本茶の産地として有名な京都の宇治で、中村藤吉という人物が茶商を始めたところから始まりました。

「まると」のマーク
「まると」のマーク

創業から3年ほどは「星野宗以手代 中村藤吉」「丸屋藤吉」「中村藤吉」と、屋号の変遷時期がありました。現在の屋号「まると」は、「丸屋藤吉」から誕生したそうです。

そんな「中村藤吉本店」に新たに加わった四条店では、「中村藤吉本店」が手がける玉露や煎茶、抹茶などの茶葉、スイーツなどを販売。ショップの隣には、イートインができるカフェスペースが併設されています。

デザインコンセプトに「縁、円、○」を掲げた内装は、できるだけ直線をなくし、丸を意識してつくられているのがこだわり。お茶の世界で大切にされている「一期一会」の精神を表現し、木の温かみが感じられる空間になっています。

©中村藤吉四条店
©中村藤吉四条店

コロナ禍によって、人と人との関わりが希薄になってしまったなか、「知らない人同士でもそれぞれの存在をほんの少し意識できることで、たまたま居合わせた縁を感じて欲しい」との思いも。

窓際の席からは四条河原町通りが見渡せる
窓際の席からは四条河原町通りが見渡せる

店内のほとんどに継ぎ目や段差がないのも、「繋がり」を意識しているそうです。また、木を多く使っているのは、腕前を披露するハレの場所を指す「檜舞台」のイメージから。しっかりと手をかけて作り上げた作品のようなお茶や料理を、舞台に立たせてあげたいという思いが込められています。

お茶がもっと好きになる!新感覚の抹茶パンケーキやパフェ

カフェ利用の際に、驚いたのがウェルカムドリンクを急須でいただける点。「お茶をもっと気軽に楽しんでもらえたら」との嬉しいサービスに、心もほっと和みます。

お茶の種類は季節によって変わる
お茶の種類は季節によって変わる

ポットから急須にお湯を注いで2~3分ほど待てば、おいしいお茶のできあがり。料理やドリンクが届くまでの間、香りを楽しみながらお茶をゆっくりといただきましょう。

フードメニューには、生茶蕎麦のほか、パフェやゼリイ、あんみつ、フロートなどのスイーツがラインアップ。なかでも、おすすめはこちらの四条店限定「お茶のようなホットケーキ」1500円。

生地に抹茶を練り込んだホットケーキは、もっちりふっくらとした食感。塩味のあるバターと一緒にいただくと、お茶の味わいが引き立つだけでなく、豊かな香りも楽しめます。

注目ポイントは、抹茶のホットケーキの上にトッピングされている手摘みの「碾(てん)茶」。碾茶とは、抹茶の原料となる茶葉のことで、口に含むとお茶の香りが広がり、パリッとした食感がよいアクセントになっています。こんなの初めて!という新感覚の味わいに、一度食べたらやみつきになるかも!

濃厚な抹茶アイスクリームと手摘みの抹茶餡。これを目当てに通いたくなるほど絶品!
濃厚な抹茶アイスクリームと手摘みの抹茶餡。これを目当てに通いたくなるほど絶品!

他店でも人気の「まるとパフェ」1700円は四条店限定バージョンの仕様。ザクザクと食べごたえのある抹茶グラノーラ、さわやか風味の柑橘フルーツ入りで、濃厚になりすぎず、最後までおいしくいただけるひと品です。

お店のロゴマーク「まると」印入り
お店のロゴマーク「まると」印入り
©中村藤吉四条店
©中村藤吉四条店

もっとお茶の味を堪能したい方には、「別製まるとパフェ(手摘み玉露)」3300円がおすすめ。一葉一葉手摘みした高級玉露をたっぷりと使用しているだけあって、お茶の味をとことん楽しめるスペシャルなスイーツです。抹茶パフェはいろいろなお店で見かけますが、玉露パフェはとても珍しいので要チェック!

「生茶ゼリイ」1380円/©中村藤吉四条
「生茶ゼリイ」1380円/©中村藤吉四条
©中村藤吉四条店
©中村藤吉四条店

日本茶専門店ということもあり、「中村藤吉四条店」では上質な日本茶も提供しています。少し値段は張りますが、「手摘み玉露(京みどり)」3500円など、ここでしか味わえないお茶体験はよい経験になるはず。

「素敵な素材と出会ったチャ」から名付けられた「ミクスチャ(抹茶)」950円
「素敵な素材と出会ったチャ」から名付けられた「ミクスチャ(抹茶)」950円

テーブルや食器に白を使っているのは、お茶そのものを引き立たせたいという思いから。そんな「中村藤吉四条店」のお茶へのこだわりが詰まった空間で、ぜひじっくりとお茶と向き合う時間を過ごしてみてはいかが?

パッケージもかわいい!ショップで見つけた「中村藤吉四条店」の人気商品

カフェでゆっくり過ごしたあとは、ショップをチェック。さすが日本茶専門店だけあって、店頭には茶葉やティーバッグ商品も充実しています。どれにしようか迷ったときは、店員さんに好みを伝えておすすめを聞いてみるのもあり。

ちょっとしたお礼などプチギフトにおすすめなのが、キューブ型のティーバッグシリーズ。黄色のパッケージは、「ティーバッグ(キュウブ)煎茶」4g×3包450円。日本茶を手軽に自宅で楽しみたい方にもぴったりです。

四条店限定の「玉露ティーバッグ」1500円
四条店限定の「玉露ティーバッグ」1500円

一番人気は、四条店限定の「ビスカン(紅)」3500円。抹茶、ほうじ茶、中村茶を練り込んだ3種類のクッキーに加え、抹茶メレンゲ、京都髙島屋にちなんだバラのメレンゲ、ピーカンナッツを抹茶チョコレートでコーティングした「オチャノタネ」が入った焼き菓子の詰め合わせです。特に、濃厚な抹茶の味を感じられる「オチャノタネ」は、一度食べたらまた食べたくなるイチオシの品ですよ!

カフェでも提供されている「生茶ゼリイ」450円が自宅でも楽しめる
カフェでも提供されている「生茶ゼリイ」450円が自宅でも楽しめる
左「濃いめの抹茶チョコレート」、右「濃いめのほうじ茶チョコレート」各1箱6個入り690円
左「濃いめの抹茶チョコレート」、右「濃いめのほうじ茶チョコレート」各1箱6個入り690円

まだまだ知られていない穴場スポットの「中村藤吉四条店」。特に、平日の午前中はゆったりとしていて、おひとりさまも多いそう。カフェでのんびりしたい人におすすめです。「お茶ってこんなに味の広がりがあるんだ」と、お茶の魅力を再発見できるスイーツメニューは、一度食べたらリピートしたくなるほどおいしいものばかり。老舗茶商が自信をもって提供する味を、ぜひ現地でご賞味あれ!

■中村藤吉四条店(なかむらとうきちしじょうてん)
住所:京都府京都市下京区四条通寺町東入二丁目御旅町35 京都髙島屋S.C.[T8]3F
TEL:075-606-5100
営業時間:10~20時(19時LO)
定休日:京都髙島屋S.C.[T8]に準ずる


Text&Photo:中田優里奈(ウエストプラン)

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。


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