世界一の朝食を「神戸北野ホテル」で♪憧れモーニング体験
三宮の繁華街からトアロードを北に歩いていくと現れるレンガ造りの洋館。異人館街の玄関口ともいえるこのエリアで存在感を放っているのが1992年に開業した「神戸北野ホテル」です。関西随一のオーべルージュとして知られるこのホテルでは、総支配人・総料理長で兵庫県を代表するフレンチシェフ・山口浩さんによる料理を味わえるのが大きな魅力。中でもヨーロッパの定番であるコンチネンタルスタイルに日本風のアレンジを加えた朝食は、看板メニューのひとつです。神戸北野ホテルが誇る「世界一の朝食」、その魅力を紹介します!
Summary
北野異人館街にたたずむオーベルジュホテル「神戸北野ホテル」
北野の異人館街にたたずむ神戸北野ホテルは1992年に開業。1995年に発生した阪神淡路大震災での被災により営業を休止しますが、現在の総支配人・総料理長である山口浩さんが再建を引き受け、2000年6月にオーべルージュとして営業が再開されました。
館内に一歩足を踏み入れると、そこに広がるのは中世ヨーロッパを思わせるエレガントな空間!イギリスのクラシカルな家具を配置したロビーや赤絨毯を敷き詰めた螺旋階段など、どこを見ても絵になる意匠は宿泊者を非日常へといざないます。
30の客室はクラシカルなしつらえを基調にしながらも1室ごとに異なった趣きをもたせるこだわりぶり。北野の街を望みながら贅沢なひとときを過ごすことができます。
予約は必要?宿泊者じゃなくてもOK?気になるお値段は?「世界一の朝食」ってどんな朝食?
2000年の営業再開以降、神戸北野ホテルの看板メニューとなっているのが、ヨーロッパのコンチネンタルスタイルで味わう「世界一の朝食」。基本的に朝食付きプランを利用する宿泊者(参考料金1人2万3000~5万1000円)優先ですが、枠に空きがあれば朝食だけでの利用も可能になります。朝食のみの利用は8600円〜で、2ヶ月前から予約を受け付けています。
「世界一の朝食」は、フランス料理界の重鎮であるベルナール・ロワゾー氏が考案した朝食メニューに贈られた称号。神戸北野ホテル総支配人・総料理長の山口浩さんはロワゾー氏から直々にその再現を認められ、修業先「ラ・コート・ドール」で学んだフランス食文化の精神に兵庫県産の食材や日本人の味覚に合ったアレンジを組み合わせて、独自のスタイルに進化させました。バリエーションに富んだメニューからは、ロワゾー氏が追求した“美味しさの感動”を存分に感じることができます。
体にもやさしい。色あざやかな4種類のジュース「飲むサラダ」
魅力的なラインナップの「世界一の朝食」。ここからは、その中でも山口さんが特におすすめしたいメニュー3品について紹介します。
色とりどりのジュースが並ぶ「飲むサラダ」は、生のサラダを含まないコンチネンタルスタイルの朝食でも野菜やフルーツを味わえるようにと山口さんが考案。オレンジやトマト、ほうれん草など、約30〜40種類の食材が混ぜ合わされ、朝からたっぷりの栄養をチャージすることができます。
兵庫県産いちごの味わいを堪能する「コンフィチュール」
幻のイチゴと呼ばれている兵庫県産の「二郎いちご」を使用したコンフィチュールは、山口さんがフランスで衝撃を受けた味を再現するため独自の調理法を確立。砂糖をキャラメル化させないことで、透き通るような味わいや素材の鮮度をダイレクトに伝えます。そのまま食べても絶品ですが、焼き立てのクロワッサンに付けると、より芳醇な味わいが楽しめます(季節や時期によって対象のフルーツが変わることがあります)。
酸味とビターな甘さがマッチ「ヨーグルト」&「栗の花のはちみつ」
丹波産のヨーグルトは、フランスのものに近い酸味強めの味わいが眠気の残る体をシャキッと起こしてくれます。ここに合わせたいのが希少食材として知られる栗の花のはちみつ。通常のはちみつとは違い、ビターでパンチのある味わいがヨーグルトの酸味と旨味を引き立て合います。スプーンにすくったはちみつをそのままヨーグルトに垂らし、混ぜずにそのまま食べるのがポイントです。
北野らしさを感じるおしゃれなおみやげもチェック
神戸北野ホテルでは、トアロードを挟んだ真向かいのホテルブティックでスイーツをはじめとするオリジナルのおみやげを販売しています。
焼き菓子を詰め合わせたアソート(1800円〜)は、おみやげの定番。北海道日高産のバターを使用したフィナンシェやメレンゲをたっぷり使ったラングドシャ、レモンの風味が爽やかなマドレーヌなど、さまざまな味を楽しむことができる人気商品です。
レモンケーキ(1個430円、写真は9個入り4300円)は、姫路のレモンケーキ専門店「Raison d‘être(レゾンデートル)」と山口さんのコラボレーションにより生まれた一品。もっちりした食感に加え、山口さんが開発したコンフィチュールの技術が爽やかな後味を残します。冷蔵庫で冷やすとさらに風味がアップします。
神戸の町並みや海を見渡す「神戸北野テラス」でも「世界一の朝食」体験ができる!
神戸屈指のビュースポットとして名高いビーナスブリッジで2023年12月に山口さんが開業した「神戸北野テラス」では、神戸北野ホテルと同じ「世界一の朝食」を味わうことができます。
テラス席や1階のレストラン「La TERRASSE(ラ・テラス)」から神戸の景色を望みながら食べる朝食は格別の味わい。朝だけでなくランチの時間帯でも提供され、価格は神戸北野ホテルの朝食のみ利用と同じく8600円〜。お店の公式サイトで来店2ヶ月前から予約することができます。
日本でも徐々に浸透しつつあるコンチネンタルスタイルの朝食を20年以上前から提供している神戸北野ホテル。今や神戸を代表するグルメの一つとなった「世界一の朝食」は、食材に込めた思いや、惜しみなく手間ひまをかけた調理により、食べる人にプレミアムな美味しさと感動を届けてくれることでしょう。
■神戸北野ホテル
住所:兵庫県神戸市中央区山本通3-3-3-20
TEL:078-271-3711
朝食提供時間:7時30分〜10時
Text:伊東孝晃
Photo:櫟原慎平
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