【おとなのソロ部】おひとりさま参加率高し!DEAN & DELUCAの体験型ワインセミナーでワインの新しい魅力に出合う
料理に合わせてワインをオーダーしたり、ワインを買って帰ったり…ワインを気軽に楽しんでみたいけれど、どこかハードルが高い気がする…。そんな人におすすめなのが「DEAN & DELUCA(でぃーん あんど でるーか)」の体験型ワインセミナー。ひとりで参加するビギナーも多いので、気軽に参加して、ワインを暮らしに取り入れてみてはいかがでしょう。
Summary
毎月開催!「DEAN & DELUCA」の体験型ワインセミナー
「DEAN & DELUCA」は、「世界中のおいしいものが集まる食のセレクトショップ」がコンセプトのお店。店内にはコーヒーやスパイス、オリーブオイルといった日常で使う身近な食材から、ワインやお菓子、パスタソースや缶詰など、目利きバイヤーが世界中から集めた日々の食卓をグレードアップしてくれる食材がずらり。ほかにも、料理や食事がもっと楽しくなるカトラリーやキッチンツール、エプロンやエコバッグなどの雑貨も人気です。
そんな「DEAN & DELUCA」で毎月開催されているのが、ワインの新しい魅力を発見する体験型のワインセミナー。
参加費は5500円で、現在はカフェやレストランが併設されている六本木店、品川店、有楽町店、名古屋店、大阪店、福岡店の6店舗で実施。毎月テーマを変え、平日を中心に各店舗月に1〜3日開催されています。
セミナーは、主に17時ごろから始まる夕方の回と、20時ごろから始まる夜の回の2回。土曜は1日3回開催され、お昼の回もあるので、平日の参加が難しい人でも参加できます。公式サイトで各店舗の開催日時をチェックしてみて(完全予約制)。
セミナーの講師は、「DEAN & DELUCA」の初代ワインバイヤーのホアキン・J・ロドリゲス氏。長年、「DEAN & DELUCA」で販売するワインをセレクトしてきたベテランです。セミナーはロドリゲス氏を中心に、ソムリエたちが毎月ワインの魅力やトレンドが伝わるテーマを決め、それに合うワインを4〜6本選んでいるそう。
最大8名まで。ソロ率高めで気軽に参加できる
今回は有楽町店で開催された2024年1月のセミナーに参加しました。1月のテーマは、「ワイン界の新たなトレンド」。ほかの業界と比べてゆっくり変化しているというワイン業界を、農業ビジネスや製造スタイルに触れながら学んでいきます。
セミナーの最大参加人数は8名で、参加する人は老若男女問わずソロのお客さんが中心。このセミナーで意気投合して、次の月、一緒に参加する人もいるのだとか。筆者が参加した回も全員がおひとりさまだったので、緊張せずに講義を受けられました。
テーブルの上には、セミナーで試飲するワインの説明が書かれた資料とワイングラスが4つ。資料には産地や品種、特徴が細かく記載されているので、これを読むだけでもワインに詳しくなれそう。
まずは産地やワイナリーなどワインについて学ぶ
セミナーがスタートすると、タブレット端末で、産地やワイナリーの写真を見ながらワインについて学んでいきます。試飲するワインについてより深く知ることができるのも、このセミナ―の魅力。新たな発見があるかもしれません。
ロドリゲス氏曰く、今のワイン界のキーワードは、よりよいワインを今後も造り続けるために環境や価格、社会的な観点でワインを考える「サスティナブル」、昨今のデリバリー需要によって進化を遂げた「缶ワイン」、新しいワインのおいしさを追求するために注目を集める「赤ワインのブレンド」、昔ながらの作り方や材料から新しい味わいを求める「ヘリテージスタイル(伝統性)」、まだまだ知られていない品種のぶどうを使ったワインの「マイナーグレープ」、世界的に人気のデザイナーやアーティスト、スポーツ選手などとコラボした「コラボレーションワイン」の6つ。
セミナーではこの6つのキーワードに合ったワインの歴史的背景やワイナリー、材料について学び、1杯ずつ試飲することができます。
身振り手振りを加えながら、ロドリゲス氏がユーモアたっぷりにワインについて教えてくれます。「オリ(ワインの醸造や熟成の間に沈殿してくる固形分)」「テロワール(土壌など産地の地域性)」など、用語についても細かく説明してくれるので、ワインに詳しくない人でも大丈夫。セミナー中はいつでも質問OKなので、分からないことがあったら聞いてみましょう。
お待ちかねの試飲タイム♪
ワインやワイナリーについての紹介が終わったら、お待ちかねの試飲タイム。写真のワインはフルーティーな味わいの「Methode Ancestrale Grenache 2022」。
西オーストラリア州にあるワイナリー「Vino Volta」のワインで、オーストラリアの歴史的なワイン産地であるスワン・バレーの古木ぶどうを使用しています。絵画のようなラベルは、オーストラリアのアーティストのデザインです。
このスパークリングワインは、ほかのワインと比べてわずかな濁りがあるのが特徴。発酵途中で瓶詰めして残りの発酵を瓶内で行い、自然な泡を瓶内に閉じ込める造り方をしているので、ろ過されることがなく濁っているのだそう。今のワイン界のキーワード「ヘリテージスタイル(伝統性)」「コラボレーションワイン」にぴったりのワインです。
造り方を聞いてから飲むと、普段と違った味わい方ができておもしろく、ワインをより深く堪能できます。
ワインに合わせた絶品アペタイザーも
1本目のワインを試飲するタイミングで、店舗のキッチンで作られた季節のおすすめアペタイザー(前菜)が運ばれてきます。
今回は左上から時計回りに、「チキンとわさび菜のサラダ セロリドレッシング」「ホワイトアスパラガスのサラダ ベーコンクリームソース」「フォアグラのパテ」「放牧豚サラミフェンネル」「フランス産名物チーズ・ヴィシュラン モンドール」「国産牛のタリアータ 八朔ラビゴットソース」の6品でした。
アペタイザーの内容も、「DEAN & DELUCA」のシェフとロドリゲス氏が相談し、ワインのおいしさを引き立てるメニューをセレクトしているそう。今回のアペタイザーの中で特に気に入ったのは、「国産牛のタリアータ 八朔ラビゴットソース」。軟らかくジューシーな牛肉と赤ワインを合わせると、深みが増して肉のうま味が引き立ちます。
ワイン1本目とアペタイザーが運ばれてきたら、好きなタイミングで食事を楽しんでOK。ワインバイヤーの話を聞きながらいただくワインと料理はまた格別。残り3本もワインの新しいおいしさを体験させてくれる、ワインバイヤーイチオシのワインでした。
セミナーで登場したワインはセミナーを開催している「DEAN & DELUCA」で販売中。セミナーで試飲して気に入ったら、購入するのもおすすめです。
少し敷板の高かったワインを、ぐっと身近に感じることができた「DEAN & DELUCA」の体験型ワインセミナー。ほかの参加者と談笑しても、ひとりでじっくりワインと向き合っても、充実したひとときを過ごせますよ。
■DEAN & DELUCA 有楽町(でぃーん あんど でるーか ゆうらくちょう)
住所:東京都千代田区有楽町 2-5-1 ルミネ有楽町 LUMINE2 1F
TEL:03-6212-0070
営業時間:10〜22時
料金:体験型ワインセミナー5500円(2024年1月時点、予約制)
定休日:施設に準ずる
■おすすめの利用シーン:ワインの新しい魅力を知りたいとき、おいしい料理とワインを楽しみたいとき、ワインの歴史やトレンドを知りたいとき、ワインを暮らしに取り入れたいとき
Text・Photo:増田朱音(vivace)
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