食・グルメ
2024.02.15
昭和にタイムスリップしたみたい！東京・ときわ台「喫茶小雪」で味わうバラモチーフのデザートが気になる
板橋区のときわ台にある「喫茶小雪（きっさこゆき）」は、10代の頃から喫茶店をこよなく愛するオーナーが開いたお店。地域の人も集うノスタルジックな空間では、手作りの軽食やデザートが味わえます。
昭和の喫茶店にインスパイア。オーナーのこだわりが詰まったレトロかわいい空間
東武鉄道ときわ台駅から歩くこと約8分、住宅街にたたずむ「喫茶小雪」。ピンク色に塗られた壁紙と赤い看板が目印です。
店名はオーナー・小雪さんの名前に由来。店の前に停められているカラフルなバイクは小雪さんのものだそう。
お店がオープンしたのは2023年12月。
喫茶店が大好きで10代の頃からさまざまなお店を巡っていたという小雪さんは、時代とともに街が変化するにつれて、次々に喫茶店が店じまいをする様子を見て寂しさを覚え、古きよき喫茶店文化を残したいとの思いからお店を始めたそう。以前もこの場所には、40年ほど続いた喫茶店があったのだとか。
店内には小雪さんがひとつひとつ集めた“大好きなもの”がずらり。ふわふわの手触りが心地いいヒョウ柄のソファは、デコトラ（デコレーショントラック）用のシートで、長時間座っていても疲れにくく、ついつい長居してしまいそう。
ガーリーなレトロ雑貨や、お手製の盆栽なども並び、年齢や性別を問わずくつろげる雰囲気です。
小雪さんにとって喫茶店は、いつでも受け入れてくれる場所。
気分が沈んでいる時も、行けばなんとなく元気が出たり、初めて訪れる人も肩ひじ張らずにのんびり過ごせたり、そんな、誰でもホッとひと息つける空間が理想です。
SNSでお店を見つけて訪れた人や、地域に暮らす常連客がこのお店で出会い、笑顔で交流する姿もよく見られるといいます。
定番の卵サンドもひとひねり。フォトジェニックなコーヒーも
メニューにはコーヒーなどのドリンク類をはじめ、サンドイッチやスパゲッティなどの喫茶店ならではの軽食やスイーツも並びます。どのメニューも手作りで、「喫茶小雪」ならではのアレンジが加えられています。
今回は「卵サンド」を注文しました。食パンは板橋区・下赤塚にある「のぐちやbakery」のものを使用。
ふんわりとした食感、どんな食材とも相性がいいシンプルな味わいが特徴の、昭和2年（1927）創業の老舗ベーカリーで、区民が選ぶ名品「板橋のいっぴん」にも選ばれた人気のパンです。
卵フィリングには刻んだピクルスを加え、さらにピリッとさわやかな辛みをもつピンクペッパーをトッピングすることで、さっぱりとした味わいに仕上げています。ピンクペッパーのカリッとした食感も楽しいアクセントになっています。
こちらはバラの形の生クリームが愛らしい「ウィンナーコーヒー」。
コーヒー豆は埼玉県にある「自家焙煎珈琲屋れんが」の豆をハンドドリップで入れており、苦味と酸味のバランスがよく、後味はすっきり。
コクのあるクリームはそのままスプーンですくってもよし、コーヒーに溶かしても◎。よく見ると、ストローもハート形になっているんですよ。
バラをモチーフにしたデザートにきゅん
その名の通り、真っ白なバラの形が美しい「白薔薇」はパンナコッタ。デザートメニューの中でも人気の高いメニューです。
パンナコッタはイタリア語で「煮詰めたクリーム」を意味する通り、生クリームを煮詰めて作るため、くどくなりすぎないようレモンピールを加えるのがこのお店のこだわり。
さわやかな香りとほのかな酸味がプラスされ、さらにメープルシロップをかければ甘味や豊かな香りが加わり、いっそうコーヒーに合う味わいになります。
同じくバラの型で作ったコーヒーゼリー「黒薔薇」もおすすめのデザートです。こちらも「自家焙煎珈琲屋れんが」のコーヒーを使用していて、ひと口ごとに豊かなコーヒーの香りが広がります。
ほんのり甘みがついているのでそのまま食べるのはもちろん、添えられたバニラアイスと一緒に味わえば、ほろ苦いゼリーにミルキーな甘みが加わり、絶妙なバランス。
「白薔薇」も「黒薔薇」も、金箔があしらわれていて、見た目にもご褒美感のあるデザートです。
このほかにも、子どもからお年寄りまで幅広いファンに支持される「ミートソーススパゲッティ」850円や、バラのクリームをあしらった「シナモントースト」600円、自家製シロップで作る「ジンジャーエール」600円など、どれもおすすめメニューばかり。
ぜひ一度、足を運んでみて。
■喫茶小雪（きっさこゆき）
住所：東京都板橋区前野町2-2-5
TEL：なし
営業時間：10～19時
定休日：木曜
アクセス：東武鉄道ときわ台駅から徒歩8分
Text＆Photo：近藤ひかり（エフェクト）
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