【近畿】歴史ある名湯から和洋折衷を楽しむリゾートホテルまで!「日本 味の宿」5選

【近畿】歴史ある名湯から和洋折衷を楽しむリゾートホテルまで!「日本 味の宿」5選

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深い歴史を有する有馬温泉や、日本三景の天橋立にほど近い宮津温泉など、近畿エリアは観光地にアクセス至便な名湯の宝庫。全室半露天風呂付きの宿でぜいたくなおこもりステイを楽しんだり、文化の薫りが漂うオールスイートの宿で圧巻の建築を堪能したり、季節ごとに変化する料理と風景を楽しんだり…とさまざまな願いがかないます。今回は、JTBのムック『日本 味の宿』から、近畿の厳選された名宿を5軒ご紹介します。

Summary

くつろぎとこだわりの空間は、まるで“第二の我が家”のような「旅館 紅鮎」/滋賀県・長浜市

広々としたロビー。奥にはバーがあり、コーヒーなどを楽しむこともできる
広々としたロビー。奥にはバーがあり、コーヒーなどを楽しむこともできる

滋賀県湖北部にある長浜市、JR高月駅から送迎バスで10分ほどの、奥琵琶湖を望む場所に立つ「旅館 紅鮎(りょかん べにあゆ)」では、到着すると「おかえりなさいませ」と出迎えてくれます。館内は所々に畳が敷かれているので、裸足で歩くのが気持ちよいです。ロビーには囲炉裏があり、非日常を感じながらどこか懐かしい気持ちになります。囲炉裏の奥の大きな窓からは、視界いっぱいに広がる琵琶湖の景色を堪能できます。琵琶湖を飛来する美しい野鳥を眺めるための望遠鏡も用意されているので、ぜひ借りて眺めてみては。

近江牛づくし会席料理。“サシ”の多いステーキは自分で焼く楽しみも
近江牛づくし会席料理。“サシ”の多いステーキは自分で焼く楽しみも

滋賀県の名物の近江牛は、日本で最初のブランド牛といわれ、サシが多くてとろける脂が特徴。夕食の「近江牛づくし」では、ローストビーフとステーキで存分に味わうことができます。ステーキの上質な脂はさっぱりと後味がよく、いくらでも食べられます。また、バルサミコ酢と相性のよいローストビーフは、火を入れすぎると脂が溶けてしまい、レアすぎると甘みが引き立たないため、絶妙な味わいを引き出す、料理長こだわりの焼き加減です。

客室の露天風呂。温泉は低温で源泉100%を自分好みの温度に温めて入浴できる
特別客室の露天風呂。温泉は低温で源泉100%を自分好みの温度に温めて入浴できる

全15室の客室は、すべての部屋に半露天風呂の温泉を完備。琵琶湖の景色と一緒にゆったりと浸かることができます。まさに、自分だけのプライベートタイムを存分に楽しめます。「第二の我が家のようにゆったりとくつろいでもらいたい」と話すのは3代目主人の山本さん。宿のコンセプト通り、極上の空間にもかかわらず、肩ひじを張らずリラックスして過ごせると、一日中部屋の中で過ごすお客様も多いのだとか。

おなかにやさしい朝食。温野菜のドレッシングは2種類あり、野菜のうま味を引き立てる
おなかにやさしい朝食。温野菜のドレッシングは2種類あり、野菜のうま味を引き立てる

宿の楽しみの一つに朝食がありますが、こちらの宿の朝食は、とにかくカラダにやさしいこと!季節の野菜を蒸した温野菜は、ほくほくで滋味深い味わいで野菜のもつ栄養が体中に染みわたるのを感じます。副菜には地元の赤こんにゃくや川えびの佃煮など。温かい汁物は琵琶湖でとれたしじみのダシがしっかりきいています。ほどよいやわらかさで炊かれたお粥との相性も抜群です。連泊するお客様も多いので、2泊目はメニューを変えて提供するのだとか。宿でのくつろぎの時間を大切にするご主人のこだわりがここにも感じられます。

優しくゆったりとした時間が流れる「旅館 紅鮎」。こだわりの詰まった、温かく心地よい、自らをねぎらうのにぴったりの場所です。

ライターのおすすめPoint!
ロビー奥には、滋賀県にまつわる本を集めたライブラリーがあり、滞在中部屋に持ち帰って読むことができます。また、ひざ掛け用のブランケットの貸出しや、外出用のスリッパがあり、屋外のウッドデッキで琵琶湖を眺めつつゆったりと本を読むなど、特別な時間を楽しめます。

\ 第二の我が家のような温泉宿 /

■旅館 紅鮎(りょかん べにあゆ)
住所:滋賀県長浜市湖北町尾上312
TEL:0749-79-0315
チェックイン/チェックアウト:14時/11時
料金:1泊2食付2万350円~(別途入湯税150円)

旬の味覚と風情を味わう「宮津温泉 料理旅館 茶六別館」/京都府・宮津市

伝統的な数寄屋造り。初めて訪れた人も懐かしさを感じられる
伝統的な数寄屋造りの宿。初めて訪れた人も、ほっと落ち着く懐かしさを感じられる

日本三景・天橋立を望む「茶六別館(ちゃろくべっかん)」。職人のこだわりの意匠が細部まで感じられる建築美と、地元食材を使った美食が楽しめます。なかでも、四季の移ろいを感じられる前庭、中庭、奥庭の3つの庭園はみどころです。創業以来、リニューアルを重ねながらも、古きよき趣を現代へと受け継いでいます。アクセスは京都駅から特急で約2時間。最寄りの宮津駅と、隣の天橋立駅からの送迎も可能なので、希望する場合は事前に予約を。

1階の和洋室「特別室 蓬莱」。欄間や床の間の周りなどにも職人のこだわりが光る
1階の和洋室「特別室 蓬莱」。欄間や床の間の周りなどにも職人のこだわりが光る

宿には、天橋立を眺める2階の海側客室をはじめ、屏風絵が印象的な和室「井筒」、数寄屋風ツインの「砧」など一部屋ずつ造りの異なる全11室があります。なかでも特別室「蓬莱」は、風格のある主室10畳、副室10畳のゆったりとした客室で、窓の外に広がる蓬莱の庭と奥庭は、主室から眺めた時に正面となるよう造られています。各部屋の掛軸や生け花はもちろん、夏は障子戸を葦戸(よしど)に替えたり、冬は雪見障子やこたつを置いたり、部屋ごとに季節を感じるしつらえも、「茶六別館」の魅力です。

大浴場はチェックイン(14時30分)後から入浴可能。21時に男女入れ替えとなる
大浴場はチェックイン(14時30分)後から入浴可能。21時に男女入れ替えとなる

部屋で少しくつろいだ後は、さっそく大浴場「太郎の湯」と「小町の湯」へ。檜と万成石をベースにした内湯、露天風呂は四国の青石を使った浴槽と、信楽焼の陶製の浴槽の2種類あり、時間で男女入れ替え制になります。宮津温泉は、湯上がり後も湯冷めしにくく、疲労回復に効果があるそうです。大浴場の庭園には、春は白梅や白花沈丁花の香りが漂い、季節の移ろいとともに、ツツジやサツキなど鮮やかな花で彩られます。そして秋は宮城野萩が咲き、キンモクセイの香りに包まれ、冬は寒椿の紅と雪景色が楽しめることも。季節ごとに異なる趣があり、何度も訪れたくなります。

冬の特選懐石 一例/松葉ガニ、寒ブリなどの造り、ぶりしゃぶ、A5但馬牛ロース焼物など、旬の味覚を堪能できる(松葉の茹でガニは2人前)
冬の特選懐石 一例/松葉ガニ、寒ブリなどの造り、ぶりしゃぶ、A5但馬牛ロース焼物など、旬の味覚を堪能できる(松葉の茹でガニは2人前)

夕食は、京都・丹後の山海の幸の持ち味を丁寧に生かした特選懐石。初夏から夏にかけては丹後とり貝や岩牡蠣、冬は松葉ガニやブリなど、旬の極上の味を堪能できます。月替わりの献立では、季節を少し先取りした食材を使うなどひと足早く春を感じられることも。食事は半個室の食事処「四季膳 花の」で庭園を眺めながらいただきます。「蓬莱」に宿泊の場合は、夕食は小上り席(個室)となります。大切な人と一緒に過ごすならぜひ!

ほっと落ち着く和風建築で、宮津の旬の味覚と温泉を心ゆくまで楽しめる「茶六別館」。忙しい日常を忘れられる空間で、心身ともに満たされていく休日を、過ごしてみませんか。

ライターのおすすめpoint!
宮津産の焼魚に宮津の世屋みそを使った味噌汁、湯豆腐(夏は冷奴)、焼きたてだし巻き、十六穀粥などがつく大満足な朝ごはんにも注目。自家製ゴマドレッシングでいただくサラダや丹後産フルーツが登場することも。できるだけ地元の味が使われているのが、うれしいポイントです。

\ 数寄屋造りの料理自慢の宿 /

■茶六別館(ちゃろくべっかん)
住所:京都府宮津市島崎 2039-4
TEL:0772-22-2177(受付8∼18時)
チェックイン/チェックアウト:14時30分~17時/10時
料金: 4月1日~11月6日は1泊2食付2万9700円~、11月7日~3月31日は1泊2食付3万4100円~※懐の間の2名1室利用時の料金。変動あり(別途入湯税150円)

約800年の歴史を誇る有馬温泉最古の宿「有馬温泉 陶泉 御所坊」/兵庫県・有馬温泉

離れの茶室付きの「偲豊庵」 で障子を開け放して入浴
離れの茶室付きの「偲豊庵(しほうあん)」 で障子を開け放して入浴

日本三名泉と三古泉の両方に数えられる有馬温泉。そこで、鎌倉時代から続く湯宿が「有馬温泉 陶泉 御所坊(ありまおんせん とうせん ごしょぼう)」です。現在の建物は昭和初期に建てられたものですが、一つとして同じ部屋はなく、歴史ある宿ならではのコンセプトで各客室が構成されています。足利義満や豊臣秀吉、伊藤博文、与謝野晶子など、数多くの著名人が訪れた記録が残る有馬の地。秀吉を偲んで造られた茶室付きの湯殿や、与謝野晶子が詩を詠んだ糸桜を眺められる客室などもあり、歴史に思いを馳せながら過ごすことができる源泉かけ流しの温泉宿です。

プレミアムスイート「嵎(ぐう)」のサウナ付き半露天風呂
プレミアムスイート「嵎(ぐう)」のサウナ付き半露天風呂

客室タイプは、スタンダード、スーペリア、デラックス、プレミアムスイートの4種類。プレミアムスイートには、有馬金泉の浴槽が備えられ、落葉山の風景とともに極上のプライベート空間が広がります。約130m²の広さを最大限に活用した室内は、新旧を融合させたモダンなしつらえが印象的です。和室か洋室を選べるので、家族連れの滞在にもおすすめです。

館内のライブラリーサロン「サロン・ド・ロシオ」
館内のライブラリーサロン「サロン・ド・ロシオ」

「サロン・ド・ロシオ」は宿泊者が湯上がりなどにひと休みできるライブラリーサロン。明治時代、神戸港の開港により有馬温泉でも外国人客の受け入れが盛んとなり、この宿でもフランスから取り寄せたというステンドグラスなどを用い、ダンスホールが造られました。当時の姿を残したクラシカルな空間は異国文化を感じさせ、この宿が歴史とともに歩んできたことが分かる特別な場所です。ここではぜひ本を手にとって、お茶をいただきながらゆっくりと過ごしてみてください。

夕食はお造りや焼き物、肉料理などの会席料理
夕食はお造りや焼き物、肉料理などの会席料理

御所坊での夕食は、地元食材をふんだんに使った和洋折衷の会席料理。神戸ビーフの最高級ブランド「但馬玄(たじまぐろ)」や、瀬戸内海でも良質な鮮魚が集まるとされる明石浦漁港の魚など、素材本来のおいしさを生かした料理を堪能できます。米も自家栽培で、兵庫県美方郡香美町にある小代渓谷の清流で育つ「美方御庄米」を提供。細部にまでこだわった食材が集まる逸品揃いです。

ライターのおすすめPoint!
有馬温泉は、神戸から電車で約30分と好アクセス。宿周辺には、泉源や温泉寺などの温泉にまつわるスポットのほか、レトロな街並みが残る温泉街があり、食べ歩きにぴったりのお店やゆったりと過ごせるカフェ、バーなどお店のジャンルも豊富。子連れでも楽しめるおもちゃの博物館に併設されたホテルもあり、幅広い世代が安心して滞在できる町です。

\ 有馬温泉最古の宿 /

■有馬温泉 陶泉 御所坊
(ありまおんせん とうせん ごしょぼう)

住所:兵庫県神戸市北区有馬町858
TEL:078-904-0551(受付9~18時)
チェックイン/チェックアウト:15時/10時
料金:1泊2食付3万9550円~

寺からリゾートホテルへ。和洋折衷を楽しむ「有馬山叢 御所別墅」/兵庫県・有馬温泉

「山叢タイプ」の客室。
「山叢タイプ」の客室。

日本最古の温泉地である有馬温泉にある「有馬山叢 御所別墅(ありまさんそう ごしょっべっしょ)」。そのロケーションはすばらしく、まるで森の中のような豊かな自然が迎えてくれ、温泉街の活気が嘘のような静謐な空気に包まれます。全10室の客室はすべてが一棟貸しで、客室へは石畳の道を歩いて向かいます。全客室が100㎡以上のスイートルームというぜいたくな空間の中、周りを気にせずにゆったりとくつろげます。特にツリーハウス露天風呂が付いたヴィラの「コルボ・デ・オウロ」がおすすめで、ここでは特別な時間を過ごすことができます。

世界初のツリーハウス型金泉露天風呂「コルボ・デ・オウロ」
世界初のツリーハウス型金泉露天風呂「コルボ・デ・オウロ」

カラスの巣をイメージした金泉露天風呂「コルボ・デ・オウロ」は、風呂がツリーハウスになっているので、森林浴と入浴が同時に満喫できます。「コルボ・デ・オウロ」の宿泊者限定の利用なので、隠れ家のような時間を楽しみたいですね。有馬温泉には、茶褐色に輝く「金泉」と、無色透明の「銀泉」の2種類の源泉があります。大浴場では御所泉源からかけ流しの鉄分豊富な塩化物泉の「金泉」を楽しめ、とろりと赤茶色に濁った湯は、療養泉として指定される9つの成分のうち7つを含み、万病に効くとされています。また全10室の客室には、御所泉源および妬泉源の有馬温泉が引き湯され、湯口からはいつでも有馬温泉の一番風呂が堪能できます。

綿貫宏介氏が監修を手掛けたライブラリーサロン
綿貫宏介氏が監修を手掛けたライブラリーサロン

注目したいのが、館内の洗練されたデザインです。数々のロゴデザインなどを手がけた美術作家の綿貫宏介氏が監修を手掛けており、既存の形にとらわれない和洋折衷の空間を楽しむことができます。館内のあちこちに展示されている作品を目的に訪れる人も多いのだとか。また、元々は清水寺があった場所に建てられ、仏像画や置物が飾られています。どこか厳かな空間に配されたアートも、ぜひ一緒に堪能してください。

異国情緒漂う「明治の有馬」をテーマにした創作和食
異国情緒漂う「明治の有馬」をテーマにした創作和食

料理は、心を込めて客人をもてなす「山家会席」。有馬近郊の野菜をはじめ、究極の神戸ビーフ 「但馬玄(たじまぐろ)」や、明石浦の瀬戸内で水揚げされた天然の海の幸など、厳選した地元の食材を使用して四季の味わいを提供します。料理人のこだわりと素材本来のうま味が存分に感じられる品々で、「松葉ガニ」コースや「伊勢海老」コースなどもあるので、シーンに合わせて選ぶこともできます。

自然に囲まれながら、ひとたび足を踏み入れれば洗練された空間が広がり、極上の湯を堪能することができます。まさに、日常から離れた至福のひとときを約束してくれる宿です。

ライターのおすすめPoint!
朝食の洋食も絶品!外はカリっと中はふわふわなフレンチトーストや御所別墅オリジナルソーセージ、御所別墅特製パンなどボリューム満点。一日分の元気がチャージできます。

\ 関西の奥座敷の隠れ宿 /

■有馬山叢 御所別墅
(ありまさんそう ごしょっべっしょ)

住所:兵庫県神戸市北区有馬町958
TEL:078-904-0554
チェックイン/アウト:15時/12時
料金:1泊2食付7万9134円~

金泉の貸切風呂と丁寧な料理を満喫できる「ホテル 花小宿」/兵庫県・有馬温泉

1階「和風ツインA」タイプの客室。トイレ付きで風呂は別
1階「和風ツインA」タイプの客室。トイレ付きで風呂は別

名湯・有馬温泉にあり、姉妹館の「有馬温泉 陶泉 御所坊」「有馬山叢 御所別墅」と並ぶ「御所三坊」の一つ、「ホテル 花小宿(ほてる はなこやど)」は戦後に建てられた歴史ある旅館をリノベーションし、2000年に開業。客室は全9室で、1階と2階に分かれています。1階の客室は畳の間にベッドを配したスタイル。今でこそ各地の宿で見かけるこの様式ですが、実は日本で初期に導入したのが「ホテル 花小宿」でした。旅館でありながらベッドを備えていることから、宿の名には「ホテル」を冠したといいます。

浴場「楓呂(かえでろ)」は滞在中何度でも利用できる
浴場「楓呂(かえでろ)」は滞在中何度でも利用できる

館内に浴場は2カ所あり、どちらも貸切利用スタイル。15時から翌朝11時まで利用可能なので、空いている限り好きな時に何度でも湯浴みを楽しめます。「楓呂」の石造りの浴槽には、花小宿の裏にある御所泉源から引いたかけ流しの「金泉」が満たされ、鉄分を豊富に含む有馬の象徴的なとろりと濁った赤茶色の湯が優しく肌を包みます。

タイムスリップ気分を味わえる五右衛門風呂には、御所泉源および妬泉源の有馬温泉が引かれ、どちらの湯も楽しめます。もう1つの浴場「蔦葉子(つたはばす)」も、御所泉源から引いた赤茶色の湯で満たされ、バリアフリー対応になっています。前身の旅館の頃から残っている人魚のタイル絵は必見です。

2024年に改装した食事処「料膳 旬重」にはおくどさんが鎮座
2024年に改装した食事処「料膳 旬重」にはおくどさんが鎮座

食事は朝・夕ともに食事処で提供されます。カウンターの中には昔懐かしいおくどさん(かまど)や炭焼き台が設置され、羽釜でご飯を炊く時の湯気や炭火焼きの香ばしさが食欲を刺激します。

夕食は、炭火焼をメインにしたコース料理が全4種類。メインは、但馬が誇る上質な神戸ビーフ 「但馬玄(たじまぐろ)」、「兵庫豚」、「播州地鶏」、「宮崎鰻」から選びます。
そのほかには、花小宿オリジナルの珍味「蘇(そ)」を盛り込んだ季節替わりの先付、お吸い物、お造り、焼き魚、炊き合わせなどの温物、ご飯と味噌汁もしくは兵庫の地鶏を使ったチキンカレー、自家製デザートという内容です。

炊きたての羽釜ご飯を味わえる朝食
炊きたての羽釜ご飯を味わえる朝食

朝食のおいしさも魅力の一つ。炭火でふっくらと焼き上げた干物や、料理長自ら源泉で作る温泉卵の味噌漬け、削りたてのカツオ節を添えた黒豆豆腐など、滋味深い品々が揃います。食べるだけで健やかな気持ちになれる朝食なのです。

その名の通り小さな空間で、有馬の名泉と季節の美味を存分に堪能するのが「花小宿」の楽しみ方。しばし日常を忘れて、静かな宿で心と体をリフレッシュしてくださいね。

ライターのおすすめPoint!
夕食にも登場する宿オリジナルの「蘇」は、飛鳥時代のチーズともよばれる珍味。牛乳を長時間煮詰めて固めた優しい味わいの乳製品です。おみやげ用に、味噌やしょうゆ、ピスタチオ、チョコなど20種以上が購入できます。


\ 粋を集めた温泉宿 /

■ホテル 花小宿(ほてる はなこやど)
住所:兵庫県神戸市北区有馬町1007
TEL:078-904-0281
チェックイン/アウト:15時/11時
料金:1泊2食付3万650円~

いかがでしたか?近畿エリアのみならず、日本全国から厳選の宿を集めたムック『日本 味の宿』が発売予定。次の旅行の計画にぜひご活用ください!

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ムック『日本 味の宿』は、「あじわい深く」「地元に根付いた」「野にあるごとく大らかな」「宿とは何かを問い続ける」「どこにもない」そんな条件を満たした、ニッポンならではの「味わい」を提供する上質で個性ゆたかな名宿32軒を1冊にまとめました。宿こだわりの味、朝ごはん、おすすめ&注目ポイントをステキな写真と共に楽しんでください。

Text:西出まり絵(エディットプラス)/米田友海(エディットプラス)/吉田侑(エディットプラス)/武田百加/泡☆盛子
Photo:ハリー中西/増田えみ

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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