【北海道 小樽】築130年の石造り倉庫で絶品カリーと薫り高いコーヒーを味わう「PRESS CAFÉ」
開拓時代の面影を色濃く残す「北運河」エリアに、明治28年(1895)に建てられた「旧渋澤倉庫」の一角を利用したカフェがあります。高い天井と大きな窓を備えた心落ち着く空間では主に1960年代イギリスのクラシックカーがお出迎え。薫り高いコーヒーや手間と時間をじっくりかけた北インド風カリーなどが味わえます。
Summary
小樽の歴史を見守る「旧渋澤倉庫」をリノベーションした心落ち着く空間
小樽で外せない人気スポットと言えば小樽運河。でも誰もが真っ先に思い浮かべるあの〝運河〟は昭和60年代に半分の幅に改修され新たに散策路を整備したものだということをご存じでしょうか。それに対し北側の「北運河」とよばれるエリアは、運河が造られた100年前の面影を残しています。
運河ができるよりさらに前、明治28年築の「旧渋澤倉庫」の一角にあるのが「PRESS CAFÉ」。JR小樽駅から徒歩15分ほどで、駐車場も約20台分完備されています。
店内は照明をやや落とした心落ち着く空間。梁がかかった高い天井と運河に面した大きな窓が印象的です。
マスターの稲葉圭計さんは中古車販売も手掛けており、店内には稲葉さんお気に入りの車も展示。主に1950~60年代の小型英国車で、気に入った場合は購入も可能だとか。
古き良き小樽を感じさせる歴史ある建物の中の、マスターが「自分の好きなものだけを集めた」という居心地よいこの空間では、時の流れさえゆったりと緩やかなものに感じられます。
スパイス香る本格的カリーやスイーツも美味! どれも外せない絶品ばかり
ご自慢のカリーは、たっぷりの玉ネギとトマトをじっくり炒めたベースをコク深いチキンブイヨンに溶け込ませ、7時間煮込んだもの。13種類のスパイスと3種のハーブが香りと味わいをどこまでも深めます。一番人気の「北インド風チキンカリー」は、ホロリとほどける軟らかさに煮込んだチキンレッグ1本を贅沢に使用。野菜も大ぶりで、素材それぞれのおいしさを存分に堪能できます。
パスタも人気が高く、ミートソースやアラビアータほか約10種類を用意しており、一番人気は「ベーコンとキノコたちの濃厚クリームスパゲティ」だとか。
ランチタイム(11時30分~15時)には、数種類のなかから選べるカリーまたはパスタにサラダ、ドリンク、デザートがついたお得な「ランチセット」1200円も登場します。
スイーツも見逃せません。おすすめはベイクドチーズとレアチーズが二段重ねになった、ネーミングまでも可愛い「チーズ・チーズ・ケーキ」。なめらかなレアチーズと濃厚なミルク感のあるベイクドチーズ、サクサクのクラムの三重奏がたまらない贅沢な味わいです。ガトーショコラやパンケーキも絶品揃いでどれをオーダーしようか目移りするばかり…。
薫り高いコーヒーを味わいながら、時を忘れてくつろぐひと時
コーヒーは、知る人ぞ知る札幌の名店「いわい珈琲」から仕入れる最高級のスペシャルティコーヒーを使用。注文を受けてから豆を挽き、一杯ずつ丁寧にハンドドリップで入れます。薫りが高く雑味なく、冷めてもほのかな甘みを感じる至福の一杯です。
店内ではボサノバやジャズのBGMが流れ、大きな窓越しにガス灯がともる雪景色、夏ならば水面に浮かぶ船を眺めながら、ゆったりと時を忘れてくつろげます。
お店の営業時間は夜21時まで。夜は比較的早い時間に閉まってしまうお店が多い小樽で、遅い時間まで食事やコーヒーが楽しめる貴重な存在でもあります。
■PRESS CAFÉ(ぷれすかふぇ)
住所:北海道小樽市色内3丁目3-21
TEL:0134-24-8028
営業時間:11時30分~21時(20時30分LO)
定休日:木・金曜
https://www.instagram.com/presscafe
Text&Photo:石渡裕美
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