• るるぶ&more.
  • エリア一覧
  • 奈良県
  • 【おとなのソロ部】インターホンを鳴らして入店!奈良・高畑の穴場カフェ「翠門亭」で庭園を望みながらひとり時間を満喫
【おとなのソロ部】インターホンを鳴らして入店!奈良・高畑の穴場カフェ「翠門亭」で庭園を望みながらひとり時間を満喫

【おとなのソロ部】インターホンを鳴らして入店!奈良・高畑の穴場カフェ「翠門亭」で庭園を望みながらひとり時間を満喫

食・グルメ おとなのソロ部 おひとりさま カフェ スイーツ 建築
Twitter Facebook LINE はてなブックマーク Pocket

「おひとりさま向けのカフェ」と一口に言っても、おひとりさま限定メニューがあったり、来店者数を限定していたり…とさまざまなカフェがありますが、今回は奈良観光の際に偶然出合い、筆者がぜひおひとりさまにおすすめしたい穴場カフェ「翠門亭(すいもんてい)」をご紹介します。

Summary

築約100年の日本家屋をリノベーションしたサロン併設の貸切宿

近鉄奈良駅から奈良交通バス2系統 東大寺大仏殿・春日大社前行き、61系統 鹿野園町行きなどに乗り約5分、破石町バス停を降りたあたりに広がる高畑町。かつては春日大社の神官、近代に入ってからは文化人、資産家が多く住み、現在でも広いお屋敷が立ち並ぶ高畑エリアの一角に「翠門亭」はあります。のれんがかかった入口は、知らないと外から見ただけでは通り過ぎてしまいそうですが、実はこちらはカフェサロンを併設した1日1組の貸切宿なのです。

入店する際には、入口のインターホンを鳴らすというスタイル。邸宅に招かれたようで、なんだかとてもワクワクします。

©翠門亭
©翠門亭

大正12年(1923)に建てられたこちらの数寄屋造りの日本家屋は、もともと明治期から代々実業家として奈良の文化発展に貢献してきた関家の旧居だったそう。

客室リビング
客室リビング

長らく人の手が加えられず、朽ち果てていましたが、奈良に拠点を置く「北条工務店」がリノベーション。「翠門亭」は、約100年という長い歴史のなかで培われた趣深さと、現代的なスタイリッシュさが融合した空間へと生まれ変わりました。

ソロおすすめPoint
築約100年の古民家をリノベーションしており、レトロ建築好きにもおすすめのお店。インターホンを鳴らしてお店に入るスタイルはプライベート感があり、知る人ぞ知る隠れ家的な雰囲気にわくわくします。


中庭を望むサロンで心ゆくまでひとり時間を楽しむ

宿は1日1組限定ですが、併設のサロンでは13~17時まで喫茶、17~20時までは一品料理とお酒が楽しめます。客室同様、スタイリッシュな店内からは中庭を望むこともでき、ゆっくりと落ち着いたひとときを過ごせます。

ゆったりと座れる4人掛けの座席もある
ゆったりと座れる4人掛けの座席もある
©翠門亭
©翠門亭

中庭の植栽は、春には梅や桜、夏にはサルスベリやバショウ、秋には紅葉など、四季折々の景色が楽しめるので、季節ごとに訪れるのもおすすめ。

店内で使用している家具は、すべて1950~1960年代のヴィンテージ家具。国立京都国際会館で使われていたイスや、福岡市美術館にあった戦前・戦後の建築界を牽引した前川國男さんがデザインしたものを置いているそうです。

また、店内中央には建築家・村野藤吾さんの本棚を再現したコーナーも。建築やアート、インテリアなどの本が多く並んでいます。自由に読むことができるので、気になる本を手に取ってみて。

店内にはアート作品も展示されている
店内にはアート作品も展示されている

Wi-Fiも完備しており、ノートパソコンを持ち込んで仕事をするのもOKです。

ソロおすすめPoint
まだまだあまり知られていない穴場スポットで、喫茶利用客の半分はおひとりさまだそう。庭を眺めながらのんびりしたり、読書をしたりして静かに過ごされる方が大半なので、手帳や仕事の資料などを持参して、じっくり考えごとをしたいときに利用するのもおすすめです。


じっくり丁寧にいれるコーヒーやスイーツ、一品料理に舌鼓

喫茶メニューには、コーヒーや紅茶、チャイ、レモネードなどのドリンクのほか、デザートメニューが全4種類。ドリンクとデザートをセットで注文の場合には、100円割引になります。

ネルドリップの「コーヒー」700円はブラックでも飲みやすく、まろやかな味わい
ネルドリップの「コーヒー」700円はブラックでも飲みやすく、まろやかな味わい

なお、喫茶、レストランの利用にはチャージ料として1人500円が別途必要です。

コーヒーや紅茶は金工家・中村友美さんが手がけた道具を使っていれるのが「翠門亭」のこだわりポイント。

無駄のない、シンプルなデザインの道具は洗練されていて、とっても素敵!
無駄のない、シンプルなデザインの道具は洗練されていて、とっても素敵!

人気で今やなかなか手に入らないという中村さんの道具が、これだけ揃っているのは珍しいようで、熱心なファンの方は驚かれるそうです。

定番デザートの「わらび餅」1000円は、練りたてがいただけるのがうれしいポイント。薄く焼き上げたほうじ茶味のチュイールがトッピングされていて、チュイールをザクザクとスプーンでつぶし、バニラアイスクリーム、わらび餅と一緒にいただきます。

口に入れた瞬間に、ほうじ茶の香りが広がり、もちもち、ぷるんとした食感のわらび餅と絶妙にマッチ。冷たいアイスクリームがよいアクセントになり、最後までおいしくいただけます。

つぶ餡とバニラアイスクリームをサンドした「どら焼き」650円は、生地に関家の家紋をモチーフにした「翠門亭」のロゴマークが刻印されています。生地には和三盆やはちみつ、黒糖、きび糖など、さまざまな食材が入っており、甘みにも味の奥行きが感じられる一品。隠し味には白みそが入っているそう。

冬季限定の「アイス丸十」900円(3月末頃まで)は、30分かけてじっくりカリッと焼き上げたサツマイモに、バニラアイスをトッピングしたスイーツ。
低温で長時間焼くことで、サツマイモがねっとりした食感になり、より甘さが引き立ちます。注文してから30分ほどかかるので、できあがるのをのんびりと待ちながら過ごしてくださいね。

©翠門亭
©翠門亭

17時からは、一品料理とお酒が楽しめます。「出汁巻き玉子」800円や「野菜煮浸し」700円といった定番メニューから、「セコ蟹コロッケ」1200円などの揚げ物、「他人丼」1000円といったガッツリメニューまで、酒の肴にぴったりの料理がラインアップ。

©翠門亭
©翠門亭

おひとりさまでふらりと立ち寄り、シャンパンと料理2品を食べて帰る、という人もいるそうで、大人の時間を楽しみたい人にもおすすめです。

庭を観賞したり、丁寧にコーヒーを入れてくれる様子を眺めたり、思い思いに静かな時間を過ごせるこちらのカフェ。「ここにいるとひとりでも、孤独を感じないと思います。ひとり時間をぜひ楽しんでください」と、オーナーが話すように「ひとりって贅沢でいいな」と感じさせてくれる「翠門亭」。今後は、週ごとにメニューが変わるランチ提供(数量限定)も考えているそうで、新メニューの誕生が待ち遠しいです!徒歩圏内には「志賀直哉旧居」、「浮見堂」など観光スポットも点在しており、アクセスのいい立地も魅力。奈良観光の際にはぜひおすすめしたい名店です。

ソロおすすめPoint
■取材時のソロ率:80%(平日の午後)
■おすすめの利用シーン:上質な空間でゆっくりしたいとき、考えごとをしたいとき



■翠門亭(すいもんてい)
住所:奈良県奈良市高畑町775
TEL:074-225-2775
営業時間:喫茶13~17時(16時30分LO)、一品料理とお酒17~20時(19時30分LO)
定休日:月~水曜


Text&Photo:中田優里奈(ウエストプラン)

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

Twitter Facebook LINE はてなブックマーク Pocket
記事トップに戻る

編集部のおすすめ

ページトップへ戻る

検索したいキーワードを入力してください