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2品目オーダー限定メニューでスイーツのフルコース気分!ひと目惚れ間違いなし「L'atelier à ma façon」の芸術的グラスデザート【ご褒美の新定番】

2品目オーダー限定メニューでスイーツのフルコース気分!ひと目惚れ間違いなし「L'atelier à ma façon」の芸術的グラスデザート【ご褒美の新定番】

ご褒美の新定番 東京都 カフェ パフェ 自分にごほうび るるぶ&more.編集部
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SNSで見かけたら誰もが目を留めてしまう、お花のようなイチゴのデザート。上野毛の商店街にたたずむ小さなカフェ「L'atelier à ma façon(らとりえあまふぁそん)」のグラスデザートは、器の上に作り込まれた、まるで芸術作品のようなビジュアルが話題になっています。もちろんデザートは撮影OK。気が済むまで撮影しても、美しすぎるビジュアルを崩したくなくてスプーンを入れるのを思わずためらってしまうほど。さらに、2品目の注文時のみオーダーできる限定メニューもあるとか。こだわりの器やアンティーク家具で埋め尽くされた店主の世界観あふれるお店で、心ゆくまで美ビジュデザートを堪能してくださいね。

Summary

古きよきものに囲まれた大人メルヘンな空間

今から約90年ほど前、当時は目黒蒲田電鉄二子玉川線の駅だった上野毛駅の開業とともに発展した上野毛商店街。お花屋さんやクリーニング店、定食屋さんなどが立ち並ぶ、地元の人たちの生活が息づく商店街の中に、「L'atelier à ma façon」はあります。

ガラス窓に小さく店名があるほか、看板はありませんが、木製の白いドアが目印です。

店内に一歩入ると、日常を忘れるような世界観です。ヴィンテージの飾り棚やテーブル、イスを配し、天井にはドライフラワー、壁には額縁の素敵な絵画や凝ったデザインのお皿などが飾られていて、おしゃれでありながらとても落ち着く雰囲気です。

カウンター席に腰掛けると、メニューが運ばれてきました。グラスデザートは約10種類あり、内容はフルーツの時期によって変わるそう。この日は「苺とピスタチオのフレジエ2024」などイチゴを使ったものが7種類のほか、和栗や紅芋などをメインにしたデザートがあって、目移りします。ちなみにオーダーは1デザート1ドリンク制です。

悩みに悩んでそのなかから、定番メニューの一つ「苺とシャンパーニュのシャルロット」4400円、2品目オーダー限定の「丹波黒豆のモンブラン、改め”モン富士”仕立て 御来光を投影させた逆さ富士の趣向で」2420円の2品と、浅煎りの「バースデーブレンド」660円、深煎りの「インドネシア オナンガンジャン カルドン農地」660円をオーダーしました。

ご褒美CHECK!
「丹波黒豆のモンブラン、改め”モン富士”仕立て 御来光を投影させた逆さ富士の趣向で」は2品目としての注文限定。せっかくのご褒美なので今日はぜいたくに2品いただきます!

デザートを待つ間に店内をよく見てみると、飾り棚に並んだコーヒーカップが気になります。栃木県益子市の陶芸家・伊藤剛俊さんの作品だそう。色味や質感はシンプルながら、ゴシック系の手の込んだ装飾が施されていて、お店の雰囲気にぴったり。グラスデザートの提供にも伊東さんの器が使われることもあるそうですよ。デザートが運ばれてくるのが楽しみです!

イチゴの持つ美しさを再発見。繊細な造形はまさにアート作品!

見てください!このかわいさ。白いイチゴを花びらのようにあしらった「苺とシャンパーニュのシャルロット」です。イチゴの果肉の持つ透明感と、赤い種の粒の色味や形も最大限に生かして、咲き誇る花を表現しています。

イチゴの先に飾った小さなエディブルフラワー、ガラスの器に並んだビスキュイ、その周りの紫のリボン、受け皿として重ねられた伊藤さんのお皿まで、どこをとってもぬかりないかわいさです。

ビスキュイとババロア、フルーツを使ったフランス菓子の「シャルロット」が、もともとシャルロットというお姫様の帽子をイメージしたお菓子であることから、クラシックな雰囲気は踏襲しつつ、このお店ならではの形に仕上げたそう。

イチゴの花びらの下には、ビスキュイのほか、シャンパーニュのパルフェ(凍ったムース)、ゆずのコンフィチュール、ヨーグルトアイス、ココナッツのメレンゲ、アニスのクランブル、ローズヒップジュレなど10の要素が入っているそう。見た目だけでなく、中身にもとことんこだわっています。

まずはこの美しい姿を撮影したいですよね。こちらのお店はゆっくり撮影してもOKです。ただ、デザートの中にアイスが入っているので、冷たいうちに食べたい場合は、撮影を急いでください。

さて気の済むまで撮影もしたし、いざスプーンを手に…しましたが、かわいくて崩すのがもったいない!もうしばらく眺めていたいくらいです。

勇気を出してイチゴの花びらをすくい、ひと口。スライスされたイチゴはほどよい歯応えがあり、酸味と甘さがふんわり広がります。花びらにひとしずくだけ飾ったシャンパーニュのジュレがいい感じ!

中の層になった部分は、溶けたシャンパーニュのパルフェとヨーグルトアイスが一体となって、ときどき、ゆずのコンフィチュールやアニスのクランブルの香りや食感が出てくるので、ひと口ごとに違った印象です。こんなにいろんな要素が入っているのに、味にまとまりがあります。

最初のひとすくいにためらいがあったのを忘れるぐらい、あっという間においしくいただいてしまいました。まるで夢のようなご褒美時間です。

一緒にオーダーした「バースデーブレンド」は、恵比寿にある「COFFEE HERE!」のコーヒー豆。オーダーが入ってから豆を挽き、一杯ずつハンドドリップで入れてくれます。フルーツのような香りのするコーヒーで、焙煎が強くないので、このお店のデザートの味に調和しています。

店主の独創性に驚き!デザートの域を超えたモンブラン

さて、2品目の「丹波黒豆のモンブラン、改め”モン富士”仕立て 御来光を投影させた逆さ富士の趣向で」が運ばれてきました!富士五湖から眺める富士山のご来光をイメージし、景色そのままを再現した演出に圧倒されます。

液体窒素の霧の合間から、湖面に見立てた鏡に逆さ富士とご来光が映って美しい!この演出のために、下に鏡を使って提供しているそうですよ。

撮影が終わったら、一度下げて、鏡の代わりに木製のトレーに変えてまた運んできてくれます。こちらも手をつけるのがもったいないですが、いざスプーンでひとすくい。

日本風のモンブランを作ろう!と、丹波黒豆の餡や抹茶アイス、求肥など和の食材を使い13種類もの要素で作られています。「モンブラン」というお菓子は、フランスの名山”Mont Blanc(モンブラン。Montは山、Blancは白の意味)”から名付けられているから、日本風のモンブランは日本の名山”富士山”から”Mont FUJI(モン富士)”と名付けたそうです。

こちらも丹波黒豆の餡のコクに抹茶アイスのさわやかな苦味がマッチ。とことどころで出てくる求肥やきなこメレンゲ、ライスパフなどの食感が楽しいひと品でした。

ご褒美CHECK!
1デザート1ドリンク制のため、デザートに合わせたドリンクを再オーダー。濃厚な味わいのモン富士には、深煎りの「インドネシア オナンガンジャン カルドン農地」660円がおすすめ。こちらは元住吉「Mui」のコーヒー豆です。


これがこの店流!デザート作りの秘密を教えてもらいました

こんな素敵なデザートはどうやって作るのでしょうか。店主の森郁磨さんにお話を伺います。

森さんは、行列のできるパフェの店として知られた町田の「カフェ中野屋」(現在は本店の菓子舗のみ営業)を有名にした立役者。独立して、2019年12月からこちらのお店を始めました。

店名の「L'atelier à ma façon」は、「自分流儀のアトリエ」という意味。森さんの自由な創作活動の場所として、このお店を開かれたそうです。

デザートを考えるときのきっかけは、よいフルーツがあるから、素敵な器があるから、ある絵画を見てイメージが湧いたからなど、インスピレーションを得るものはさまざま。それ以外にこれまでの15年間、フルーツと向き合ってきたなかで、各フルーツの特徴をよく理解していることが、独特のデザインに生かされているそうです。

「苺とシャンパーニュのシャルロット」のイチゴの花びらにしても、「雪うさぎ」、「天のしずく」という2種類のサイズの異なる白いイチゴを厚さの異なる7パターンの切り方でスライスし、種の赤さが見えるように向きにこだわって並べているのだとか。

「イチゴはバラ科の植物であることを表現したくて、花びらのようにデザインしたかったので、薄いイチゴをどう並べたら美しく見えるか考えました」と森さん。フルーツと向き合う真摯な気持ちの結晶なのですね。

「モン富士」は、オリジナルで作ってもらった白い釉薬がたっぷりとかかったこの器を見てデザインを思いついたそう。富士山らしいフォルムや、青木ヶ原の樹海をイメージした抹茶のスポンジなど、小さな器の中に壮大な景色が表現されています。

森さん曰く「食べて安心できる味を目指している」とのこと。森さんの作るデザートは、見て楽しいだけでなく、食べると甘さやさまざまな香りと食感に癒やされる一品なんです。

店内には約10種類ほどの焼き菓子やコンフィチュールなどの商品も並びます。お友達へのプレゼントはもちろん、お家に帰ってまた余韻に浸れるように自分用にも買って帰りたくなります。

森さんの独創性から生まれる美しいグラスデザートの数々。見ればとにかく美しく、食べると心からおいしいと思える、そんなデザートが休日の素敵な時間を彩ってくれそうです。

■L'atelier à ma façon(らとりえあまふぁそん)
住所:東京都世田谷区上野毛1-26-14
TEL:非公開
営業時間:10時15分~15時※予約不可
定休日:不定休(公式SNSで確認)
アクセス:東急大井町線上野毛駅から徒歩3分


Text:山下あつこ(アトリエshiRo)
photo:小松正樹

●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。


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