【おとなのソロ部】絵が苦手でも大丈夫!「CREA BASE 押上(スカイツリー前)店」で私だけのたらし込みアート作り
“絵を描く”のではなく、液体の流れる性質を利用した今話題の「フルイドアート」。「色がきれい」「かわいい」「初めてでもできそう」と多くの人が集まるのが、押上にあるアート&クラフトカフェ「CREA BASE(くれあ べーす)」です。今回は、アクリル絵の具を使った一番人気の「ラウンドアート(たらし込み)」を体験してみました。
ドリンクを飲みながらアート体験ができるカフェ
アートやクラフトにあまりふれたことがなくても、ドリンクを片手にリラックスしてアートにふれ合え、楽しい時間を過ごすことができる場を提供するアート&クラフトカフェ「CREA BASE」。2022年にオープンした1号店の押上(スカイツリー前)店では、17のコースが用意されています。
押上(スカイツリー前)店は、手前がカフェスペースになっています。ワークショップの料金にドリンク代が含まれているので、カウンターでオーダーをして、中へと進みましょう。ドリンクは、コーヒー、お茶、ジュースのほか、一部のコースではワインやハイボールなどのアルコール類のオーダーも可能です。
奥には広々とした作業スペースが。道具や作品に囲まれ、床やデスクには絵の具のシミが付いている空間は、学校の美術室のよう。学生時代を思い出させてくれるどこか懐かしい雰囲気に気持ちが高まります。
人気No.1の「ラウンドアート(たらし込み)」にトライ
「CREA BASE」では美術にあまりふれ合ってこなかった人も気軽に参加できるよう、初心者でも楽しめるさまざまなコースが設定されています。実際に参加者の9割がアート制作は学生時代以来といいます。
なかでも一番人気なのが、ラウンドアート(たらし込み)。丸い筆を使って“絵を描く”のではなく、キャンバスの上で「ポーリングメディウム」という液体と混ぜたアクリル絵の具を動かし、色の流れる様や偶然できた色を楽しむアートです。絵に自信がない、しばらくアートにふれていなかったという人でも気軽にトライできますよ。
作業デスクの上には道具が一式用意されています。アクリル絵の具を使うので洋服が汚れないようエプロンも貸してもらえます。手ぶらで参加できるのもうれしいですね。
最初にスタッフさんがデモンストレーション。この後にどんな流れで作業するかイメージしやすいよう、ひととおり工程を見せてくれます。
まずは80色あるアクリル絵の具から好きな色を4・5色選びます。色を混ぜてオリジナルカラーを作ることもでき、選択肢は無限大ですが、色選びに20分ほど時間がとられているので、じっくり考えて選べます。
層をきれいに見せるために白はマスト。そのほかは同系色でまとめたり、アクセントの色を入れてみたり、選び方は人それぞれ。悩んだら、飾ってある見本を見たり、スタッフさんにアドバイスをもらったり、ペーパーパレットに出して色味を確認したりしてみましょう。白は真っ白のほか、クリーム色っぽい白やラメの入った白などがあるので、ほかの色とのバランスを見て決められます。
色を決めたら制作スタート!各色のアクリル絵の具をカップに入れ、ポーリングメディウムという液体と混ぜます。ポーリングメディウムを入れることで、絵の具の粘度を下げ、たらし込みをしやすくします。
それぞれのアクリル絵の具を、3回に分けて層を作りながら大きなカップに入れていきます。カップを傾けたまま内面を伝わせるようにそーっと入れていくのがポイントです。
キャンバスにアクリル絵の具を出したら、前後左右に傾けながらアクリル絵の具を広げ、模様や色の出方などを考えながら下に落としていきます。どんどん下の層の色が出てきて、マーブルになったり色が混ざったり、刻々と表情が変わっていくのを楽しみながら仕上げていきます。
アクリル絵の具が動かなくなるまで下に落としたら作業終了。2週間ほど乾燥させた後、自宅に送られてくるので楽しみに待ちましょう。
2週間経って完成した作品がこちら。乾くとまた違った表情を見せてくれます。インテリアとして靴箱やドロワーチェストの上に飾る人も多いそうですよ。
ほかにも楽しいワークショップがいっぱい
アート制作の楽しさを経験すると別の作品を作ってみたくなるもの。2回目は別のアートに挑戦してみるのもいいですね。人気No.2のコースは「モネ(睡蓮)」。モネの描いた『睡蓮』を目指して自分なりの作品を描きます。名画をモチーフにしたコースには「ゴッホ(星月夜)」「ゴッホ(ひまわり)」「ムンク(叫び)」などもありますよ。
素材感や材質感を生かした絵肌の「テクスチャーアート」は、ペインティングナイフを使い、凹凸や立体感を作って描くコース。花などを題材に描いたり、抽象的な絵に仕上げたりする参加者も多いそうです。
幻想的な仕上がりが素敵なのは「アルコールインクアート」。アルコールインクをドライヤーの風で広げ、にじみや色の混ざり合いなど偶然できる模様を作るアートです。「CREA BASE」で手がけるものはインテリアとして飾ることができるおしゃれさが評判。自分で手がけた作品は愛着があるものになること間違いなしです。制作時間だけでなく家でも楽しめるアートを作ってみませんか?
■おすすめの利用シーン:ものづくりをしたいとき、アートを楽しみたいとき、童心に帰りたいとき
Text:河部紀子(editorial team Flone)
Photo:yoko tajiri
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。