心地よいこだわりに囲まれて過ごす洗練された大人空間「喫茶半月」 【6151が撮るコーヒーのある風景 vol.8】
蔵前駅から徒歩3分、国際通り沿いで一際目を惹くたたずまいの「喫茶 半月(きっさはんげつ)」。2023年2月に移転し新たにリニューアルオープンしました。こだわりの器や家具が織りなす空間の心地よさと行列のできる人気スイーツの魅力をご紹介します。
アンティークやDIY家具に囲まれた店内
お元気ですか、6151です。
少しずつお出かけも気軽になってきたこの頃。今回は連日来店が絶えない大人気店「喫茶 半月」を訪れました。浅草からも歩いて行ける下町、蔵前は個性的なカフェや雑貨店などが多く集まる人気のエリアです。国際通りを歩いていると見えてくる路面店、存在感のある木枠と連なるガラス窓に白いカーテンがのぞくたたずまいが目を惹きます。お店に入る前からよい雰囲気が漂います。
店内は大きなガラス窓から入る光がやわらかく反射して、席によって空気が違って見えるのでどこに座っても目が心地よく、自然と安らいだ気持ちに。
店内を見回すと背もたれなどのデザインが異なる椅子が目に入ります。これらはすべてアンティーク品を集めて使用しているのだそう。古いものだけが纏う経年変化の跡が店内の調度品と交わって、温かみと品のある空気を漂わせています。
フロアの中心にある長い天板のテーブルや、窓際の明るい席のほかカウンター席などどの席に座っても心地よい眺めが楽しめます。2023年2月のリニューアル後に新しく登場した月の影を思わせる黒い大理石のテーブルは、オーナーのDIY。3つしかないテーブルに座れた時はラッキーです。
季節ごとに素材が変わる大人気のシュークリーム
高くそびえるムースが美しい、大人気の「季節のシュー」700円。こちらはイチゴとチョコレート。口当たりが軽いサクサクのクッキーシューの中にはごまがアクセントのアーモンドヌガーとバニラクリームがたっぷり入っています。優しい甘みのチョコレートムースにスライスしたイチゴの酸味がぴったり! 時折香ってくる芳ばしいセサミとのハーモニーが後押しして最後まで味に飽きが来ない、絶品シューです。
季節ごとに素材が変わるシュークリームは現在9種もあるそう。ぜひコンプリートしてお気に入りのシューを見つけたくなります。
季節の果物を使った「レアチーズケーキ」630円も。濃厚でもなめらかでさっぱりとした後味でいくつでも食べられそう。この日は洋梨が入っていました。こちらも時期によって素材が変わり、全部で4種あるそう。実は私、おいしいレアチーズに目がないのでこちらも全種食べてみたい!
そのほかにもロールケーキやヴィクトリアケーキなど喫茶らしい王道スイーツが揃っています。メニューは多くはないですが、訪れる季節によって素材が変わることでまったく違った味が楽しめるところには、シンプルであることを大切にしつつ、新しい風を取り入れるお店の姿勢が垣間見えてぐっときます。
ドリンクメニューも充実していて紅茶や緑茶、大人のカフェラテやウイスキーエスプレッソなどのほか自家焙煎のコーヒーメニューも豊富。たくさんあるので迷ってしまう方は、まずは季節のシューにはコーヒー、レアチーズケーキには紅茶のペアリングがおすすめです。
わたしは「カフェラテ」620円とブレンドティーの「テ・チベタン」をいただきました。コーヒーと紅茶の香りを楽しむぜいたく過ぎる時間にうっとり。食器はすべてノリタケで揃えているのだそう。美しいものに囲まれていると自然と所作も美しくなるような気がしてきます。心地よさを感じる理由はスタッフの穏やかな雰囲気作りの賜物でもあるなぁと感じました。
気に入ったコーヒーはお隣の「半月焙煎研究所」でテイクアウトも
半月のコーヒーは、並びに店舗を構える「半月焙煎研究所」でスタッフ自ら自家焙煎した新鮮なコーヒー。
豆はその日によって変わりますが、エスプレッソドリンクは豆を選ぶことも可能で す。半月で飲んだコーヒーを気に入ったら半月焙煎研究所でおみやげにもできるので好みの豆探しもできてしまいます。コーヒー好きにとっては控えめに言っても最高です。
友人や恋人と訪れたくなるおしゃれな「喫茶 半月」。休日には開店前から並ぶ方も多く行列ができることもあるのでスイーツ目的なら早めの来店を。ドリンクを楽しみたいならゆったりできる夕方もおすすめです。
■喫茶半月(きっさはんげつ)
住所:東京都台東区蔵前 4-14-11 ウグイスビル 103
TEL:なし
営業時間:12〜19時(18時30分LO)
定休日:無休
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。