【草津温泉】「チョイナチョイナ♪」の草津音頭が心地よい、江戸時代から続く「湯もみ」の文化を体感しよう

【草津温泉】「チョイナチョイナ♪」の草津音頭が心地よい、江戸時代から続く「湯もみ」の文化を体感しよう

るるぶ&more.編集部 草津温泉 群馬県 伝統文化 イベント
Twitter Facebook LINE はてなブックマーク Pocket

草津温泉の自然湧出量は毎分約3万2300ℓと日本一!街を歩くとそこかしこから湯煙が立ち上り、温泉地に来たことを実感できます。宿などで入浴を楽しむ前に、まずは江戸時代から続く「湯もみ」文化をお勉強。「熱乃湯(ねつのゆ)」では今日も湯もみ娘たちが「チョイナチョイナ〜♪」と歌に合わせて湯もみを披露しています。2022年には日光さる軍団による湯もみショーが楽しめるスポットもオープン! 草津へ行ったならまずは湯もみを楽しんで、いっそうワクワクしちゃいましょう。

Summary

「湯もみ」ってなに? 郷土色あふれるショーを見学

草津伝統芸能「湯もみと踊り」
草津伝統芸能「湯もみと踊り」

草津温泉の源泉は約50度近いものがほとんどで、そのまま入浴することはできません。温度を下げるために水を加えると温泉の効能が薄れてしまいます。そこで江戸時代に考案されたのが「湯もみ」です。「湯もみ」とは、熱い源泉の中に約180㎝の板を入れて湯をかき混ぜ、入浴できるまで温度を下げる手法です。湯畑の目の前にある「熱乃湯」では湯もみをショーとして披露し、伝統を今に伝えています。

熱乃湯 外観
熱乃湯 外観

湯畑の目の前にある大正ロマン風の建物が「熱乃湯」です。ここでは毎日「湯もみと踊りショー」が行われ、たくさんの観光客で賑わっています。「湯もみショー」が最初に行われたのはなんと昭和35年(1960)!伝統あるショーをちょっとのぞいてみましょう。

建物1階 観光案内所でチケットを販売
建物1階 観光案内所でチケットを販売

建物1階には観光案内所があるので、ここでショーの開演時間と料金をチェック。1日6回公演しているので、お目当ての時間のチケット(各公演の30分前から販売)を購入します。所要時間は約20分。

草津節の踊りを披露
草津節の踊りを披露

館内は吹き抜けになっていて、中央の湯船を囲むように1階と2階に座席が設けられています。オープニングムービーが流れると、ステージに3人の湯もみ娘が登場し「草津よいと〜こ〜一度はおいで〜♪」という草津節に合わせて優雅な踊りを披露。

湯もみ娘のトークタイム
湯もみ娘のトークタイム

踊りが終わるとトークタイム。司会の方から客席に向けて「草津は何回目ですか?」など声をかけ、軽快なトークで会場を盛り上げます。

湯しぶきを上げる大迫力のクライマックス!

6人の湯もみ娘で「湯もみ」の実演
6人の湯もみ娘で「湯もみ」の実演

いよいよ草津節とともに「湯もみ」の実演が始まりました。長さ約180㎝もある大きな板を使い、歌にあわせてリズミカルに温泉をかきまぜます。次に軽快な草津湯もみ唄が流れて「踊りと湯もみ」が始まり、クライマックスには豪快に湯しぶきが上がります。

クライマックスは豪快に水しぶきが上がる
クライマックスは豪快に水しぶきが上がる

2階席は湯船を見下ろせる特等席。ざぶんざぶんとしぶきが上がる全体の様子を見られますよ。

「オリジナルタオル」1枚250円
「オリジナルタオル」1枚250円

観光案内所ではオリジナルのタオルを販売しているので記念にどうぞ。草津音頭と湯もみ娘のシルエットが入ったタオルは1枚250円。これがあれば近隣の足湯めぐりにも役立つのです。

■熱乃湯(ねつのゆ)
住所:群馬県草津町草津414
TEL:0279-88-3613
営業時間:10時、10時30分、15時30分(イベント等により臨時休演になる場合あり)
料金:観覧700円
定休日:無休(12月にメンテナンス休業あり)

愛らしくてユーモラス。お猿さんも「湯もみ」するよ♪

2022年オープン「おさ湯」
2022年オープン「おさ湯」

2022年オープンの西の河原通りにある「おさ湯」では、なんと世界初!おさるによる「湯もみショー」を公演しています。1階ではメディアでも有名な日光さる軍団の村﨑太郎さんプロデュースによるおさるのショーを開催。2階の「かぴ湯」ではカピバラ、ねこ、うさぎなど小動物とのふれあいを楽しめます。

一番人気のおさる「らいちゃん」
一番人気のおさる「らいちゃん」

いよいよ「湯もみショー」が始まりました。湯もみ娘の衣装でとことこ出てきたのは一番人気の「らいちゃん」です。進行役のゆりあ姉さんと一緒に、お辞儀をして「よろしくお願いしまーす」とご挨拶。※日によって出演するおさるは変更あり

進行役のゆりあ姉さんとらいちゃん
進行役のゆりあ姉さんとらいちゃん

らいちゃんは椅子に座って緊張気味。「まだ湯もみ名人が到着していませんね〜、控え室にいるのでよんでみましょうか?」。

湯もみ名人の登場
湯もみ名人の登場

控え室からやってきたのは湯もみ名人です。ピンクの浴衣に身を包み、椅子の上でも姿勢がよく、様になっています。さすがベテラン!貫禄がありますね。

お湯を冷まそうと扇風機を持ち出すらいちゃん
お湯を冷まそうと扇風機を持ち出すらいちゃん

今日の湯加減はどうかな?と湯に手を入れる名人。草津の湯は熱いので、そのままでは入浴できません。それを見た「らいちゃん」、お湯の温度を冷ますためにシャワーの水で冷ましたり、扇風機を持ち出したり大奮闘。ユーモラスな動きに観客は大爆笑です。

湯もみをするらいちゃん
湯もみをするらいちゃん

らいちゃんは「あぁ、そういうことね♪」と理解し、「湯もみ」がスタート。草津音頭に合わせて湯もみ板を上手に使い、本物の湯もみのよう。

いい気持ちで湯船に入る名人
いい気持ちで湯船に入る名人

「いい湯になりました〜」の掛け声とともに湯もみショーは終了。ショーの後はお待ちかねの撮影タイムです。湯船に入った名人は頭にタオルをのせて「いい湯だな〜」と瞑想中。

カビバラの入浴シーンにキュン♪動物たちの仕草に癒やされる

温泉に打たれるカピバラ
温泉に打たれるカピバラ

2階の「かぴ湯」では小さな動物たちが待っています。石造りのお風呂ではカピバラが温泉に打たれてうとうと。ずっと入浴しているとのぼせてしまうので、入浴シーンを見られたらとてもラッキー!ほかにもカピバラや猫、ウサギたちとふれあえたりエサやりもできますよ。温泉と動物たちに癒やされる貴重なスポットへ。ぜひ足を運んでみましょう。

■おさ湯(おさゆ)
住所:群馬県草津町草津泉水505
TEL:0279-82-1715
営業時間:9時30分〜17時30分
料金:おさ湯・かび湯セット券1000円
定休日:無休

人々の知恵によって生まれ、江戸時代から継承された「湯もみ」。草津温泉に訪れたら、まず湯もみショーを楽しんでみて♪


Text:アトリエオップ
Photo:アトリエオップ

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

Twitter Facebook LINE はてなブックマーク Pocket
記事トップに戻る

この記事に関連するタグ

編集部のおすすめ

ページトップへ戻る

検索したいキーワードを入力してください