【日本橋】老舗和紙舗「榛原」で探す、伝統の千代紙をあしらった御朱印帳

【日本橋】老舗和紙舗「榛原」で探す、伝統の千代紙をあしらった御朱印帳

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江戸時代創業、200年以上にわたり東京・日本橋で和紙と紙製品を扱ってきた「榛原(はいばら)」。明治や大正時代にデザインされた色鮮やかな千代紙は、御朱印帳の表紙にも使用されています。クラシカルな和柄からモダンなものまで、種類豊富な紋様からお気に入りを見つけましょう。

Summary

江戸時代から愛され続けてきた和紙舗

「榛原」は文化3年(1806)に開業した和紙舗。なかでも看板商品の雁皮(がんぴ)紙は、滑らかで墨つきがよいと文人や墨客の間でたちまち人気に。以来200年以上にわたり「榛原」の和紙と紙製品は多くの人々に愛されてきました。

創業当時から日本橋に店を構え続けてきた「榛原」は、2015年、中央通り沿いの新本店に移転しました。外観は、創業時の土蔵造りのイメージと「瓦庇と暖簾」を継承。また、明治大正期の榛原千代紙の紋様「色硝子」を壁面全体で表現しています。

越前和紙の大きなタペストリーが飾られた店内には、良質な和紙だけでなく、和紙を使った小物や金封、便箋や和文具などが並んでいます。

継承された千代紙をあしらった御朱印帳をご紹介!

上から2段目、右の3つが「色硝子」の千代紙を表紙にあしらっている
上から2段目・右の3つが「色硝子」の千代紙を表紙にあしらっている朱印帳

現在「榛原」で扱っている榛原千代紙は、草花、吉祥模様、幾何学模様など、明治から大正時代にかけてデザインされた紋様があり、その千代紙を表紙にあしらったのが「榛原千代紙 朱印帳」です。

「朱印帳 尾長鳥に牡丹」(左)、「朱印帳 六花 青」(右)各2310円
(写真左)「朱印帳 尾長鳥に牡丹」、(写真右)「朱印帳 六花 青」各2310円

「榛原千代紙 朱印帳」の表紙の紋様は20種類以上。さらにカラーバリエーションのある紋様もあり、1冊ずつ新たな紋様を買い足して揃えていく人もいるそう。

「尾長鳥に牡丹」は19世紀末~20世紀初頭にヨーロッパを中心に流行したアール・ヌーヴォー様式を彷彿とさせる紋様が、「六花」はさまざまな雪輪紋の中に緻密な紋様が組み込まれています。

「朱印帳 桜に橘」(左)、「朱印帳 牡丹」(右)各2310円
(写真左)「朱印帳 桜に橘」、(写真右)「朱印帳 牡丹」各2310円

健やかな日々を願い雛飾りにも用いられる桜と橘を紋様化した「桜に橘」、不老不死や富貴の象徴である牡丹と唐草、蝶を組み合わせた縁起のよい「牡丹」など、同じ花紋様でもさまざまなデザインがあります。

「朱印帳 浮彫和紙 かさね」2970円(左)、「朱印帳 布表紙」2310円(右)
(写真左)「朱印帳 浮彫和紙 かさね」2970円、(写真右)「朱印帳 布表紙」2310円

オリジナルの朱印帳には、純白の越前和紙に千代紙の紋様を浮き彫りにした「浮彫和紙 かさね」や上質な布張りの「布表紙」もあります。

「朱印帳 波に子等」2530円
「朱印帳 波に子等」2530円

また、イラストレーターのますこえりさんとコラボレーションした2柄も人気。「朱印帳 波に子等」は、青海波をタイヤの遊具に見立て遊ぶ子どもを描いた紋様。うれしいことも大変なことも軽やかに飛び越えられるようにという願いが込められているそうです。

伝統と歴史に加え、現代らしさも感じられる和紙小物

「千代紙小箱 朝桜 桜色」990円
「千代紙小箱 朝桜 桜色」990円

「榛原」は継承される伝統やデザインを大切にしつつ、時代に寄り添いながら新たな商品を展開しています。商品ひとつひとつを通じ“和紙のある暮らし”を提案しているんです。

「千代紙小箱」は名刺サイズ小さな箱。名刺はもちろん、小物の収納のほか、プレゼントボックスとしてなど、さまざまな使い方ができます。

「榛原千代紙フォトフレーム 風待草 きなり」(左)、「榛原千代紙フォトフレーム 七宝 空色」(右)各2970円
(写真左)「榛原千代紙フォトフレーム 風待草 きなり」、(写真右)「榛原千代紙フォトフレーム 七宝 空色」各2970円

中面に柔らかな発色と質感の民芸紙を用いた、丸窓と四角窓の二面構成の「榛原千代紙フォトフレーム」。千代紙はモダンな和柄なので、どんなインテリアにも合います。

「榛原ノート 丸紋花づくし」(左)、「榛原ノート 組木」(右)各1540円
(写真左)「榛原ノート 丸紋花づくし」、(写真右)「榛原ノート 組木」各1540円

「榛原ノート」は中紙に明治期榛原の飾り罫を復刻し、レトロな風合いも魅力です。上質な中紙は滑らかな書き心地。筆記用具はボールペンや万年筆が適しています。

「榛原コデックス装ノート 朝桜 水色」(中)、「榛原コデックス装ノート 丸紋花づくし」(右)各2970円
(写真中)「榛原コデックス装ノート 朝桜 水色」、(写真右)「榛原コデックス装ノート 丸紋花づくし」各2970円

「榛原コデックス装ノート」は背中の綴じ糸が見えるよう製本してあるため、ノド元までフラットに開くのでストレスなく使用できます。断面には色加工、または箔加工がされ、実用性だけでなく装飾性も魅力です。

90枚綴の便箋と封筒が10枚入った「蛇腹便箋 東京日本橋レターセット」660円
90枚綴の便箋と10枚の封筒が入った「蛇腹便箋 東京日本橋レターセット」660円
60枚綴の便箋とぽち袋が5枚入った「ちいさい蛇腹便箋」各550円
60枚綴の便箋とぽち袋が5枚入った「ちいさい蛇腹便箋」各550円

「蛇腹便箋」は巻紙から着想を得た新しい便箋。各折り目にミシン目が入っているので、手紙の長さに合わせて切れば一筆箋にも長文の手紙にも使うことができます。かわいらしい手のひらサイズの「ちいさい蛇腹便箋」もあり、こちらはメッセージカードとして使うと喜んでもらえそうですね。

「金封」1089円(3枚入り)〜

金封も「榛原」らしい商品。彫り師や刷り師などの職人が携わった木版刷りの熨斗袋やひとつひとつ店内で水引を結んだ祝儀袋が並びます。何度も結び直せる「結いほどけ(蝶結び)」された水引は、出産、入学など、何度繰り返してもおめでたいお祝いごとに利用しましょう。

「榛原復刻図案 ぽち袋」550円(同柄3枚入り)
「榛原復刻図案 ぽち袋」550円(同柄3枚入り)

「榛原復刻図案 ぽち袋」は、4代目当主が「日本の美しい紙文化を後世に残したい」とコレクションした榛原聚玉(しゅうぎょく)文庫に伝わる図案を復刻したかわいらしいぽち袋。ご祝儀、お年玉や心付けなどにぴったりです。

創業当時から人々の生活に溶け込んできた「榛原」の商品。職人の手仕事で生み出された質の高さはもちろん、明治や大正時代の人々の心を掴み、今もなお色褪せず私たちを魅了する「榛原」のデザインを日々の生活に取り入れてみませんか?

■榛原(はいばら)
住所:東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー
TEL:03-3272-3801
営業時間:10時~18時30分(土・日曜は~17時30分)
定休日:祝日(不定休あり)


Text:河部紀子(editorial team Flone)
Photo:日髙奈々子

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。変更される場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。


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