【おとなのソロ部】西荻窪「BREWBOOKS」でクラフトビールを片手にひとり読書時間。短歌にふれるイベントも!
今回訪れたのは、JR西荻窪駅から徒歩4分の場所に位置する「BREWBOOKS」。「麦酒と書斎のある本屋」というキャッチコピーのごとく、クラフトビールを飲みながらゆっくりとひとり読書を楽しめる空間です。1階では新刊を中心とした本の販売を、「書斎」とよばれる2階では店主の蔵書を自由に楽しむことができます。築45年ほどのギャラリーを改装したという建物は、落ち着いて本を読むのにぴったりの空間。短歌にまつわるイベントも定期的に開催されているので、こちらも要チェックです!
30代女子に刺さる選書がずらり。初めてのジャンルとの出合いも
JR西荻窪駅の南口を出て、神明通りを歩くこと4分。「西荻児童館前」の信号を左に入り、西荻南児童公園の隣に位置するのが「BREWBOOKS」です。青い扉と窓が印象的なレンガ造りのかわいい建物に、入る前から期待感でワクワク!
扉を開けると、目の前には本がずらりと並んでいます。広すぎずちょうどいい小ぢんまりとした空間に所狭しと並ぶ本は、全部で1000冊ほど。「3000冊くらいあると、選ぶ楽しみがあるのかもしれませんけれど」と店主の尾崎大輔さんは言いますが、厳選されているからこそ、一冊一冊タイトルや装丁を見ながら、じっくりと本選びに集中することができそうです!
今回の目的は、クラフトビールを飲みながら新しい本を選んで読むこと。2階の「書斎」で読むための1冊を、1階の書店であれやこれやと物色します。
ラインアップは、新書や話題の本などをはじめ、エッセイ、文芸、小説などが中心。個人が自由に作る冊子であるZINE(じん)の取り扱いもあります。「BREWBOOKS」ならではの選書の特徴を聞くと、「短歌にまつわる本が多く揃う」ことだそう。これは西荻窪にゆかりのある歌人が多いためで、週末には短歌関連のイベントなども行われています。
尾崎さんのオススメの2冊を聞くと、韓国の作家ソン・ボミさんによる小説『小さな町』と、panpanyaさんによる漫画『商店街のあゆみ』を紹介してもらいました。「BREWBOOKS」のお客さんは30代女性が多く、女性著者によるエッセイが人気で、取り扱いも多いそうです。
店奥には「BOOKSELLER CLUB」と称された、棚貸しで本が売られているスペースがあります。
「書斎」とよばれている2階が、くつろいで読書に没頭できるスペースです。10畳程度の和室に差し込む自然光が、何とも言えない落ち着ける雰囲気を醸し出しています。靴を脱いで上がるスタイルになっており、なんだか本好きの友達の家にお邪魔したかのような気持ちに。奥の窓際にテーブルと椅子がありますが、それ以外のスペースは、直に畳に座るスタイルです。
2階には尾崎さんの蔵書が並びます。非売品ですが自由に手に取って読むことができ、ジャンルはさまざまなため思いがけない出合いも。こちらから読む1冊を選ぶのもひとつの手です。自宅から本の持ち込みもできますが、せっかくなので本との出合いを楽しみたいところ。『西荻さんぽ』など、地元にまつわる著書もあります。
2階の窓側の席は『西荻さんぽ』の著者・目黒雅也さんのアトリエとして使われることもあるそうで、目黒さんの蔵書やイラストレーターとしての作品も展示されています。とはいえ、目黒さんの不在時には、こちらの席に自由に座って読書をしてもOKです。
読む本が決定。クラフトビールを買っていざ書斎へ
読む本が決まったところで、1階のカウンターでクラフトビールを注文します。ビールはすべて、久我山のローカルブリュワリー「Mountain River Brewery」のボトルビール。常時3~6種類ほどが提供されています。取り扱うドリンクは、ボトルのクラフトビールのみ。これは、「本とビールが好き」という尾崎さんのこだわりでもあります。
料金プランは「1hour(1時間1000円・クラフトビール付き)」と「1day(1日1500円・ドリンクなし)」の、大きく分けて2種類。「ほとんどの方が1杯飲んで、1時間過ごしていきますよ」と尾崎さんが言うように、「ちょっと読書したい」「ちょっと休憩したい」という日に、1時間1000円のコースで気軽に立ち寄ることができます。貸切りでの利用(1・2名1000円、3名以上2000円/1時間)も可能で、打ち合わせで使われることもあるとか。
選んだ1冊とビールを持って2階へ。もし空いていたら、窓際の席をおすすめします。それはそれは、美しい自然光が入るんです。エモいとは、まさにこのこと!
気になっていた本をめくる瞬間というのは、いつでもワクワクしますよね。窓から差し込む自然光が、より読書に没頭できる環境を演出してくれます。
読み進めていくうちに、どんどん本の世界に引き込まれていきます。ほんのり苦味と甘みを感じるクラフトビールで少し酔いも相まった、この没入感がたまりません。はじめは1時間1000円のコースを選んだとしても、20分200円で延長利用が可能(延長料金は後精算)。今日は1日ゆっくり過ごせる!という場合は、のんびり滞在できる1dayプランがおすすめです。
2階に置いてある蔵書は、自由に読むことができます。どんな本があるのかな…といろいろと見てみるのも、楽しい時間です。
窓際にはもうひとつ、畳の上の文机があります。窓からは公園を見下ろすことができ、たまに聞こえてくる子どもたちのはしゃぎ声にも癒やされます。古いたんすと机は、こちらの物件を借りたときからあったものだそうで、年季の入った趣があります。いつもと違う環境で読書から得るインスピレーションは、ひと味違うものになりそう。
窓際に差し込む光は時間帯によって異なるので、何度か訪れてお気に入りの時間帯を探してみるのもいいかもしれません。
畳に座って読書するのも新鮮。ほかにお客さんがいなければ、ごろんと横たわって読書するのもぜいたく!
読書だけでなくパソコンを開いて仕事をしてみたり、ただぼんやりと過ごしてみたり。自由な過ごし方ができます。
通い慣れたら、週末の短歌イベントにも参加してみたい!
「BREWBOOKS」では、短歌にまつわるイベントも多く開催されています。定期的に開催されているのが「ニシオギ短歌部」。月1回くらいの頻度で開催されているイベントで、あらかじめ出されたお題に沿って、短歌を作ります。初心者も大歓迎。参加者は30代女性が多いそう。
「ニシオギ短歌部」は、定員10名。人気のイベントで枠がすぐ埋まってしまうというから、早めに申し込みを。土日の19~21時ころに開催されることが多く、随時公式サイトおよびSNSで告知されます。クラフトビールを飲みながら短歌に興じる夜、素敵ですね。
「歌集読書会」のイベントも月1回くらいの頻度で開催されています。こちらは、課題の歌集があらかじめ決まっており、その感想を述べ合うもの。課題図書はいずれも歌集で、上の写真の2冊も以前、課題図書になったそうです。ひとつの作品についてあれこれと議論する場はSNSではよく見られますが、それをリアルで体感できるなんて、いい体験になりそうです。
暇があるとついスマホをいじってしまいがちですが、たまにはスマホを置いて読書に興じる時間があってもいいですよね。非日常感がありつつ、おばあちゃん家のようなどこか懐かしい雰囲気が、読書にぴったりです。短歌にふれることでの交流も楽しそうですよ。
■おすすめの利用シーン:新しい本との出合いをしたいとき、いつもとは違うシチュエーションでひとり読書に没頭したいとき、クラフトビール×読書という組み合わせを楽しみたいとき
Text:松崎愛香
Photo:yoko
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