【長野県】長野県民が愛して止まないローカルグルメ「あんかけ焼きそば」厳選3選!

【長野県】長野県民が愛して止まないローカルグルメ「あんかけ焼きそば」厳選3選!

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長野県の東・北信地方のご当地グルメ「あんかけ焼きそば」。実は、長野県の飲食店で食べられる焼きそばといえば、ソース味の焼きそばではなく、野菜たっぷりのあんがかかった焼きそばがメジャーなんです。お店によって独自の進化を遂げたオリジナリティあふれる「あんかけ焼きそば」の中から、おすすめの3店をご紹介します!

Summary

長野県のご当地グルメ「あんかけ焼きそば」

山々に囲まれた長野県では海鮮が流通していなかったため、野菜やきのこをたっぷり使ったあんかけ焼きそばが生まれたのだそう。ふとしたときに食べたくなる「あんかけ焼きそば」。店によって味付けや麺の固さも異なるため、県民にはそれぞれ馴染みの店があるほどなんです。

1.ちぢれ麺と野菜の相性が抜群!「あんかけ焼きそば」の名店の味を引き継ぐ「開花亭」

日差しがたっぷりと注ぎ込む店内。季節の飾りや絵画がワンポイント
日差しがたっぷりと注ぎ込む店内は落ち着いた雰囲気です

東御市常田に2005年オープンした「開花亭」は、上田市のあんかけ焼きそばが大好きだったという店主が、地元で焼きそばを食べられるようにと開業しました。店長や女性スタッフがやさしく対応してくれるので、女性のおひとりさまでも居心地よく過ごせます。

「焼きそば」880円
野菜たっぷりの「焼きそば」880円。具材はキャベツやにんじん、たけのこなどの野菜類に、チャーシューやグリーンピース、錦糸卵が乗っているのが特徴です

焼きそばは、事前にあたためておいた皿で提供するため、いつでもアツアツ。麺は細ちぢれ麺を蒸した後、香ばしく焼き上げ、鶏ガラと和節のだしが利いたあんが、野菜や麺にたっぷりと絡みつき、箸が止まりません。量はしっかりあるのに、香ばしい麺ととろっとしたあんとのバランスが絶妙で、最後までさっぱりと食べられますよ。

「焼きそばは、からし酢をかけて完成します」という店長。その言葉通り、からし酢をかけてみると野菜や肉のそれぞれの味が引き立ち、よりうま味が感じられます。揚げ麺を使用した「揚げそば」と、焼き麺・揚げ麺をどちらも味わえる「ミックスそば」もあるので、好みで選べるのも嬉しいですね。

ワンタンの皮も手作りで、具がたっぷり入っています
ワンタンの皮も手作りで、具がたっぷり入っています

「開花亭」ではメニューを注文すると、チャーシューの切れ端をワンタンに詰めた「揚げワンタン」が1個サービスで付いてきます(なくなり次第終了。店頭購入も可)。また、焼きそばには、ツルツルもちもち食感のワンタンが入ったワンタンスープが付いてくるので、焼きそばを注文すれば、もちもち食感のワンタンと揚げワンタンが同時に楽しめますよ。

■開花亭(かいかてい)
住所:長野県東御市常田400-3
TEL:0268-62-4617
営業時間:11時30分~14時
定休日:木・日曜

2.10種の具材で野菜や海鮮がたっぷり入った「牡丹荘 千曲店」

担々麺やチャーハンも人気の「牡丹荘」
担々麺やチャーハンも人気の「牡丹荘」

千曲市役所から徒歩約3分の場所にある「牡丹荘 千曲店」。稲里、若里にも系列店を持つ牡丹荘の本店です。昭和39年(1964)に上山田で中華料理屋として創業。昭和49年(1974)からは千曲市に店を構え、千曲市民の心とお腹を満たしてきました。

木のぬくもりを感じる店内。落ち着いて食事ができます
木のぬくもりを感じる店内。落ち着いて食事ができます

古民家が好きだったという先代の意向をくみ、大きな梁と木のぬくもりを生かした店内には座敷やカウンター、テーブル席が揃い、おひとりさまや家族連れ、大人数での宴会も可能です。

一番人気の「あんかけやきそば」は蒸し麺ではなく、注文を受けてから麺をゆで、カリッと焦げ目を付けて焼き上げるため、いつでもツルツルでもちっとした食感が楽しめます。野菜・豚肉のほかにエビ・イカ・うずらの卵も入り、具材は合計10種類。たっぷりかかったあんは、らーめんにも使用している自家製スープや醤油をベースにしていて、濃厚なのにくどくないんです。

「あんかけ焼きそば」770円
あんかけやきそば910円

麺があんを吸って、もちもち食感が変化していくのも楽しみの一つ。香ばしい焼き目の部分とのギャップがより引き立ち、最後まで飽きずに食べられます。とろっとろのあんが中太麺によく絡み、野菜や海鮮との相性も抜群!仕上げにかけている手作りの香味油がさらに香りとコクを際立たせています。

「あんかけやきそば」と同様に人気の「あんかけあげそば」910円は、油を吸って重たくならないよう、焼きそばよりも細めの麺を特注しているそう。ぜひ食べ比べてみてくださいね。

■牡丹荘 千曲店(ぼたんそう ちくまてん)
住所:長野県千曲市杭瀬下4-15
TEL:026-273-2331
営業時間: 11~14時、17~21時(金・土曜は17~22時)
定休日: 火曜、隔週月曜夜、ほか不定休あり

3.昔懐かしい町中華!パリパリ細麺の食感がやみつきになる「一楽食堂」

長野電鉄・信州中野駅前からも見える中華風の屋根がトレードマーク
長野電鉄・信州中野駅前からも見える中華風の屋根がトレードマーク

信州中野駅前のロータリーから見える、中華風の屋根が印象的な「一楽食堂」。地元民からも愛される町中華です。昭和23年(1948)に喫茶店としてスタートし、2代目店主が浅草で中華料理の修業をしたことから、昭和37年(1962)以降は中華料理店となりました。

レトロチャイニーズ感たっぷりの店内
レトロチャイニーズ感たっぷりの店内

店内はビビッドカラーの内装で、座敷とテーブル席が半分ずつ。絵画や書なども展示され、異国情緒あふれる空間です。現在は3代目店主の小林さんが厨房で鍋をふるいます。「心も体もあったまる、地域の皆さんから愛される食堂」を目指す「一楽食堂」には多くの常連さんが通い、日によって人気のメニューも異なるのだとか。

長野県産の麺用粉でつくられた手打ち麺
長野県産の麺用粉でつくられた手打ち麺

なかでも「揚げそば」は不動の人気メニュー。パリパリに揚がった細麺は、実はすべて自家製。長野県産の小麦で作られた特選の麺用粉を2種類ブレンドし、ていねいに麺を打っています。

「揚げそば」930円
「揚げそば」930円

「揚げそば」は、細麺の上に野菜たっぷりのあん。あんのベースは鶏ガラと豚ガラで、ラーメンにも使うガラスープを使用しています。キャベツや玉ねぎの甘みを感じつつも、後味はさっぱり。パクパク食べ進められるのに飽きが来ない、奥深い味わいです。揚げ麺に対してこれでもか、というほどにたっぷりのあんがのっているので、最後まであんをしっかりと麺に絡めて食べられます。あんかけ好きにはたまりません!

しっかりと揚げられたパリパリ麺と、シャキシャキ食感のもやしやタケノコ、そしてくたくたのキャベツや玉ねぎ、コリコリのきくらげ。食感が異なる具材を一緒に食べるとなんとも心地よく、噛むたびに「パリッ、ザクッ」食感が楽しめます。からし酢はお好みで、最初にかけてもよし、途中から味変するもよし。酸味のおかげで甘めのあんがキュッと引き締まり、さらに食欲をそそります。ボリューミーなので、ぜひお腹を空かせて来店してくださいね。

■一楽食堂(いちらくしょくどう)
住所:長野県中野市西1-2-10
TEL:0269-22-3554
営業時間:11時30分~14時30分(14時LO)、17時30分~20時(早めに閉店する場合もあり)
定休日:月曜、木曜夜、ほか不定休あり

あんのだし、麺の食感、具材など、店によってさまざまな違いがある「あんかけ焼きそば」。ボリュームたっぷりなので一度食べれば満足。だけど、時間が経つとまた無性に食べたくなる。そんな不思議な魅力を持つ「あんかけ焼きそば」をぜひ味わいに長野へ来てくださいね!

Text:深川 瞳
Photo:松本 千尋

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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